最新 追記

Matzにっき


2003年10月01日 [長年日記]

_ [Ruby]たのしくないRuby

匿名さんからインタビュー感想をいただいた。

インタヴュー読みました。Rubyは、プログラミングを楽しもうという気のある人のための言語なんだなぁというのが感想です。悪くいうと、仕事でいやいやプログラム書いてるような人にとっては、Ruby使っても (他言語に比べ) とくに苦痛が減る訳じゃないなぁというか。

感想に文句を付けるのは失礼かもしれないが、上記のコメントは半分だけ正しいように思う。

Rubyは「プログラミングを楽しもうという気のある人のための言語」である。 より正確には「プログラミングを楽しもうという気のある人」(私)が「自分のために作った言語」である。

で、後半の「仕事でいやいやプログラムを書いている人にとって苦痛が減るか」だが、 これは人によって違うだろう。というのも、

  • 楽しいのはRubyそのものではない。プログラミングである。
  • プログラミングが楽しいことを知っている人は、Rubyによってより楽しめる
  • プログラミングが楽しいことを知らない人の中には、 Rubyによって苦痛が減って楽しめるようになる人もいるだろう
  • プログラミングが楽しいことを知らない人の中には、Rubyによって少々苦痛が減っても、 (苦痛の絶対量が多すぎて)本質的には変化がない人も多いだろう。

つまり、苦痛は確かに減るのだが、人によっては誤差でしかないということか。

いっそ、苦痛が快感になるような...あ、いかん、なかださんとカブった。


2003年10月02日 [長年日記]

_ [言語]言語ビジネスの難しさ

少々古い話になるが、SophosがActiveStateを買収したという話があった。

リンク先のインターネットウォッチの記事を引用すると

英Sophosはカナダのスパム対策ソフトベンダーActiveState社を買収したと発表した。買収総額は2,300万米ドルに相当するという。

Sophosはウイルス対策ソフトベンダーだが、スパム被害が拡大する中で、企業など法人市場でウイルスやスパム、不法アクセスなどセキュリティに関する統合的ソリューションへのニーズが高まっている現状を受けて、ActiveStateの買収を決定した。ActiveStateのスパム対策の技術やノウハウを得ることで、よりセキュリティソリューションを充実させるのが目的だという。

と、まあ、事情を知らなければ「ウィルス対策ベンダーがスパム対策ソフトベンダーを買収した」という普通のニュースに読める。

しかし、実際にはもう少々裏がある。AcriveStateは、 元々はスパム対策ソフトベンダーでも何でもなくて、Windows版Perlの開発とPerlサポートを目的として、 オライリーとマイクロソフトが出資して1997年に創立された会社である。 その後、対象をPython, Tclにも広げて、KomodoというIDEを提供していたりする。 つまり、れっきとした「言語ビジネス」カンパニーなのだ。

ところが、正直売り上げはいまいちだったらしい。 去年くらいからオープンソースでないスパム対策ソフトを販売しはじめ、 とうとうそれがきっかけで身売りする破目になってしまったということだ。

まあ、ソフトウェア開発関連のビジネスも継続するということで、 ActiveStateそのものがなくなってしまうよりは百万倍良いのだが、 それでも、「やはり言語ビジネスは死屍累々」の一例が歴史にきざまれた、との思いが強い。

ActiveStateには知り合いが何人もいるので、彼らが安泰であることを願うものだ。

なお、japan.linux.comの記事は さすがにActiveStateのことをもうちょっと押さえている。

さて、これはActiveStateはオープンソースビジネスカンパニーでもあったので、 オープンソースビジネスの難しさも表現しているかもしれない。オープンソースビジネスはまだまだ脆弱だ。 実際、なかなか金にならない。NTTコムウェアの長野氏が語るように、 「システムの価格が下がっても、原価が下がるため、利益率は下がらない」とはいかない場合も多いのだ。

もっとも、これはオープンソースビジネスが特に脆弱である、というわけではなくて、 ソフトウェアビジネス全般が脆弱だという意味かもしれない。


2003年10月03日 [長年日記]

_ [Ruby]1.8.1 previewの遅れ

[ruby-core:01564]では9月30日に出すと宣言した1.8.1 preview1ですが、 10月3日現在まだ出ていません。 これはいくつか直したいバグがあったからです。

現時点で残っているものは

くらいでしょうか。[ruby-dev:21336][ruby-dev:21406]については、 なかださんからパッチが出ているので、当てるかどうか判断するだけなんですが。

あと、[ruby-list:38434](ブロック引数の評価順が左から順でない)については、 現在の実装では直すのは難しいですね。[ruby-list:38435]もそんな感じ。

_ [Ruby]高橋さん訪問

Rubyカテゴリでよいのかな。

明日からのRuby温泉ミーティングにむけて、高橋さんが、わがNaClを訪問なさる。

午後は、わたし、高橋さん、前田くんで、与太話に終始したのだが、 付き合わせてしまってもうしわけなかったか。

  • 日経バイト「技術の真髄」次回のゲラを見ながら
  • 言語設計の話とかは受けないんでしょうかねえ
  • 「弟子入りしたい」という言語設計者になりたい人とか、いてもいいのに
  • いないんですか?
  • 「私の言語見てください」ってのは2回ほど。でも、好みじゃなかった
  • Ruby m17nのアレはなんという名前で呼ぶべきだろう。CES(Code encoding scheme)?
  • MIMEのcharsetは文字集合じゃないよね
  • Sather on .NETの実装は進んでる
  • でも、ほんとはSather風言語でよいんじゃない、互換性要らないし
  • そうですよねえ。.NETの仕様と合わない部分もあるし
  • ソフトウェア特許って特別なの?
  • Stallmanはそう思ってるみたい
  • 日本では(歴史的には)特許の対象外だったから。
  • 「特許は本当に役に立つか」とか「あるべき特許の姿」とかの話がしたいのに
  • でも、特許の現状を知らずに抽象論を語るのは無理があるのでは
  • (ぐさっ、確かに)
  • などなど...

それぞれが誰の台詞かは自由に想像してください。

息子が久々に具合が悪いので、夕食はご一緒せずに帰る。明日に備えよう。 って、なにを備えるんだ?


2003年10月04日 [長年日記]

_ [Ruby]Ruby温泉ミーティング

当日である。温泉なのである。

9時に出発して羽田組を出雲空港でピックアップ。Nobsun、ささださん、岩室さん。

そのまま一時会場の「ゆ〜ゆ」に移動。自宅に戻り、プロジェクターとスクリーンを会場まで運ぶ。 さらに電車組を旅館までピックアップ。

車組は会場に直接着いたので1時前に(3人を除いて)全員集合。会場で昼食。

一次会場は5時までだったのだが、特にテーマもなく、RHG読書会玉造編とか、 ささださんのプレゼンテーションとか、「へぇ〜ボタン」とか。 あと、私のスクリーン右上のアレはなにか、とかいう話も。

会場でバグレポートがあったので、その場で公開デバッグ。 (う)さんから、テストしましょう、との声あり。まったくだ。

5時からは旅館に移動。私はスクリーンを持って一時自宅に戻り、ついでにメールをフェッチ。 旅館は近い(徒歩4分)ので歩いていこうと思ったが、そういえばプロジェクターは欲しいって話だったな、 と思い、引き返す。結局プロジェクターは使わなかったのだが。

6時から夕食。ごちそうがたくさん。蟹を食べている間はみんな静かだ。 この季節に鍋は予想しなかった。

「みなさんはどういうご関係ですか」と仲居さん。悩んだ揚げ句、 「インターネットの出会いです」、おいおい、男性ばっかりの出会い系か。

食事中も、突発的に異常に濃い話が始まる。コールフレームをどこにどう置くかでVMの速度が..とか、 私のマシンでだけinstruction prefetchが有効なのは謎だ、とか。

食事後、大きくふたつの部屋に別れて活動。ぐだぐたと与太話をするグループと 剣を振るグループ。私は与太話組。

0時頃、高橋さんから「日本野鳥の会」じゃなくて「日本Rubyの会」の提案が。 おもしろい。やろうじゃないか。拍手。

結局帰るのは2時。旅館の玄関が空かず、おじさんを起こしてしまった。 ご迷惑をかけました。

参加者の皆さん、楽しめましたでしょうか。いわゆるカンファレンスみたいに、 きちんとしたプログラムにはなりませんでしたけど(高橋さんは頑張っていたけど)。 私は楽しかったです。

でも、あまり話せなかった人がいたのは残念だ。まあ、剣を振っていた人はともかく。 とくにsheepmanさんとか。羊堂本舗、いつも読んでます、ってここで書いてどうする。

でも、なにか忘れてるような....。

あーっ、温泉入ってないっ。


2003年10月05日 [長年日記]

_ [教会]松江

第一日曜日なので、松江に出席できる。

夕べが異様に遅かったので、眠い、眠い。

集会後、クリスマス会に関する打ち合わせ。例年、簡素なクリスマス会をしているが、 クリスチャンたるものクリスマスに力を入れないでどうする、という意見により、 今年は「よく準備されたクリスマス会」を目指して、早めに準備を始めることになる。

ちゅーわけで、12月23日にうちの教会でクリスマス会をします。 お近くの方は時間があれば是非。降誕劇もゲームも食べ物もあります。そのはずです。

帰宅後、夕方まで昼寝。疲れていたらしい。

夜は次女が吐く。息子の嘔吐症がうつったらしい。次は誰だ。


2003年10月06日 [長年日記]

_ [OSS]ソフトウェアエンジニアのオープンソースへの相反する感情

梅田望夫・英語で読むITトレンドから。

私だって、オープンソースに対して複雑な思いがあるのは事実だが、とはいえ、 この「相反する感情」はちょっと浅い。

まあ、元になっている記事がJames Goslingの記事だから無理もない。 彼は自分が改造したEmacsの権利をUnipressに売り渡してしまい、 Richard StallmanがEmacsをスクラッチから書き直さざるをえない原因を作り、 Stallmanにフリーソフトウェアにおける権利の重要性を認識させた張本人だからだ。 GoslingなかりせばGPLは生まれなかったかもしれない。

そのGoslingがオープンソースに対して「I'm a big fan」というのは、少々皮肉だ。

彼の言葉を簡単にまとめると 「ソフトウェアを無料で配ってしまえばどうやって、金を得るの?」 ということだ。

だが、 実際にオープンソースソフトウェアを開発することで生活している私にとっては、 答えは別に「相反する感情」でもなんでもない、 「他のソフトウェア開発者とおんなじように」である。

最初の疑問には暗黙の前提がある。「無料で配布されているソフトウェアからは収入を得ることができない」 というものだ。過去においては確かにそうだった。しかし、現在ではこれはもうあてはまらない。

私はソフトウェアを開発している。私のソフトウェアには価値がある。 それがたとえ無料で配布されていても。 価値があるソフトウェアには、それからお金を生む方法がある。

私のソフトウェアに価値があり、それからお金を生む方法があるならば、 無料で配布されているかどうかに関係なく、それから収入を得ることができる。 なにもソフトウェアをシュリンクパッケージで販売しなくても、 ソフトウェアビジネスはできるのだ。というか、もはやシュリンクパッケージビジネスができるのは マイクロソフトなど限られたビッグプレイヤーだけだろう。

ソフトウェアビジネスのほとんどのプレイヤーはソリューションを提供する。 オープンソースソフトウェアはそのコンポーネントである。 彼らにとって、そのコンポーネントが存在し続けることは価値があり、 開発を支援することには意味がある。

もちろん問題はまだ残っている。 オープンソースソフトウェアから利益を得ている人々から開発者へ 還元するチャネルが狭い(あるいは無い)こととか、 オープンソースビジネスはまだまだ脆弱なこととか。

しかし、梅田氏の言うようなNPOに限定しなくても、あらゆる企業組織で オープンソースソフトウェアが開発され、支援される時代がもう近い、 あるいはすでに来ている、と私なんかは思うのだった。

だから、Mitch KaporのNPOを強調し過ぎるのはあまり適切ではないかもしれない。 彼の仕事は、個別の企業で行われていること、あるいは行われえることの「アウトソーシング」である。 受益者から開発者へのチャネルの強化という点での意義は大きいが、 「NPOだからできること」というわけではない。


2003年10月07日 [長年日記]

_ [OSS]「持たざるもの」とオープンソース

昨日の「ソフトウェアエンジニアのオープンソースへの相反する感情」に対して、 荒川さんは以下のようにコメントしてくださった。

おっしゃることはもっともですが、それは「まつもとさん」だから言える事ではないでしょうか。

(中略)

元になっているインタビュー記事の真意はともかく、梅田望夫さんの記事はその他大勢の「持たざるもの」をターゲットにした話であり、まつもとさんの指摘は微妙に外れているように思うのですが、いかがでしょうか。

ある意味当然かもしれないが、私は外れているとは思わなかった。 指摘を受けたいまでも外れているとは思わない。なぜか。

梅田さんの真の意図は私には分かるはずもないが、当該記事の見出しはこうだ。

  • オープンソース・エンジニアの本業は?
  • オープンソース活動と収入の関係
  • ソフトウェアベンチャーの時代はもう終わった
  • オープンソース・プロジェクト立ち上げの新しいスタイル

つまり、基本的な構造は「オープンソースエンジニアはどうやって生活を維持するか」という疑問の提示と、 その解としてのMitch KaporのNPO(OSAF)の紹介である。

たとえ梅田さんの記事の想定される読み手が「持たざるもの」であったとしても、 文章が解説しているのは「オープンソースエンジニア」のあり方であり、 彼らは(著名であるかどうかは別として)価値あるものを持っている人々のはずである。 少なくとも「持たざるものがどうやって生活を維持するか」という話じゃない。

そして私の昨日の文章の趣旨は 「オープンソースエンジニアの持っているものが価値あるものであれば、 (うまくやれば)生活の心配しなくても済む時代は近い、いや、もう来ている」 というものである。 言い替えれば「どうやって生活を維持するか」という疑問は今やそれほど重要でなくなっている、 という事実の提示である。

現在の真の問題はその前段、つまり、どうやって「持てるもの」になるか、という点だ。

梅田さんの記事も私の文章も、どうやったら「持てるもの」になるかについてはなにも書いていない。 それについて聞きたい人は多いだろうけど、そんなの人によって違うだろうし、 万人向けのハウツーはありえないだろう。

_ [政治]コンピューターの世界から、「日本語」が消えたっ

また古い話なんで恐縮である。Ruby温泉ミーティングでは、この件について書かないと言ったような気がするが、 私と同じ意見を見かけないので、記録のためにもやはり書いておこうと思った。


コンピュータの世界から日本語が消えたのである。マイクロソフトとTRONが提携なのである。

要するに半可通である。コンピュータについてなんにも知らないわけでない人が、 自分の知っている範囲内のことをつなぎあわせて作った脳内世界について語ってしまうという。 別に珍しい現象ではない。

ほぼ同じ時期にアサヒ・コムの「デジタルストレス王」でもMacOS Xについての誤認に基づいた記事が出た。 Webに半可通は珍しくない。既存のメディアでさえそうなのだから。

喫茶店や電車の中でコンピュータ関係の無茶苦茶な知識を披露している場面に遭遇したことがある人は多いだろう。 滅多に人の多いところに行かない私でさえ、一度や二度ではない。

「読むだけで感染するウィルスがあるから、なんちゃらというサブジェクトのメールは読まずに削除しなきゃダメ」 というデマにも笑ったが、そのうち現実になってしまった。現実はデマよりも奇なりだ。

まあ、それはともかく。Webに書く内容はほとんど誰からもチェックされないから、 内容的には飲み屋の与太話、電車のうわさ話と同じレベルだ。 当の長尾氏も普段からこんな話をしていて、周囲からは「ITに詳しい人」と思われているんだろうなあ、 ということが想像できる。

では、Webに限らず、世の中に半可通がこれほど多く*1、 またそれが容易に想像可能であるとして、 問題はなにか。

一般的な問題としては、

  • 「Webで見た」という理由で半可通の言葉を信じてしまう人がいる。 Webの文章は、飲み屋の与太話よりも、雑誌の記事のレベルを想起させるから。
  • 半可通のほとんどは無自覚なので、うそを吹聴して回る。

また、この件に限定した問題としては

  • 長尾氏は政党職員で議員ではないようだが、それでも政治の世界のIT理解度の低さがうかがえる。

そういうことを感じたので、このことが話題になっている時には

まあまあ、半可通とはいえITに興味があるのは確かだから、 教化してちゃんと知識のある人になってもらえば、 IT業界(特にオープンソース周辺)の政治力強化につながるかも

と彼を擁護しようかな、と考えていたのだ。今でも「政治力強化」は必要だと思っている。

しかし、当の文章や、その後のいいわけを 読むと、政治的な能力はともかく、日本語には不自由してそうだ。 自分の考えをきちんと論理的に表現できない人は政治の世界にいるべきではない。

というわけで、誰かきちんとITについて学びたいという自称IT通の政治家はいませんかねえ。

*1 もちろん、私も半可通だ


2003年10月08日 [長年日記]

_ [OSS]オープンソースエンジニアへの道

トラックバックをきっかけに梅田さんからも反応をいただいた。

「筆者(梅田)がどういう意図で、どんな読者を想定してこの文章を書いたのかよくわからんが・・・・」みたいなことが書かれていたので、

とあるが、私としては「よくわからない」ではなく「推測による断定は避けたい」というニュアンスだったのだが。 まあ、いいや。いちいち私の文章まで目を通していただいた梅田さんには感謝したい。

さて、荒川さんのコメントに戻ろう。私もしつこいとは思うが。

おっしゃることはもっともですが、それは「まつもとさん」だから言える事ではないでしょうか。

(その後のコメントで)

私は凡庸な「その他大勢」の職業プログラマです。「オープンソース・エンジニア」の暮らしはある種の理想ですが、現実的な距離には存在しません。どうしても「オープンソース・エンジニア」たろうとするなら理想と現実を埋める「何か」が必要です。梅田望夫さんのコラムには「何か」を暗示するものがありますが、失礼ながらまつもとさんのコメントにはそれが見当たりません。

先の「にっき」では、荒川さんが期待している「何か」についてはそもそも扱ってはいなかったのだが、 ちょっと面白いので改めて考えてみよう。

まず、最近しばしば「まつもとさんだから」とかいうニュアンスの発言を耳にするのだが、 なんか「お前は特別」と言われているように感じるのだが、実際には私はあんまり特別ではない。

より正確な言い方をするならば、「私の現在のポジション」は特別だが、 私というエンジニアはそれほど特別ではない。 技術力という観点からみれば、どちらかというと凡庸な部類だろう。

違いがあるとするならば、フリーソフトウェアの開発にかけてきた時間と熱意と、それから若干の幸運だろう。

それが「何か」である。 オープンソースエンジニアになるために必要な「何か」は、 口をあけて待っていることではなく、そのために一歩踏み出すことではないかと。

もっとも、一口にオープンソースエンジニアといってもさまざまだ。 ここでは私の知っているいくつかの種類のオープンソースエンジニアと そこへの道を紹介してみよう。 ここではオープンソースエンジニアを「オープンソース開発によって生活するエンジニア」と定義する。

まず、第一にはオープンソース周辺エンジニアがあるだろう。 つまり、オープンソースソフトウェアを使ってソリューションを構築し、 必要に応じてオープンソースソフトウェアそのものに手を入れるエンジニアだ。 現在ではオープンソースソフトウェアをコンポーネントとしてソリューション構築している企業は かなり多くなっている。そういう会社に転職すればこのタイプのエンジニアになるのは非常にたやすい。 あるいは自分が現在所属する企業を説得するという手もありえないことはない(難しいだろうけど)。

次に考えられるのは、企業内オープンソースエンジニアだ。 これは企業が開発するオープンソースソフトウェアの開発担当エンジニアだ。 これもそのような企業に転職することが必要なアクションだ。 また、そのような企業に所属するだけでだれでもこのタイプのエンジニアになれるわけではない。 企業としてそのようなプロジェクトを任せられるようなエンジニアである必要もあるだろうし、 多分に運も必要だ。

ちなみに、うちの会社でも、 これらのタイプのエンジニアを募集している。 私の目の前には実際に業務命令でオープンソースソフトウェアを開発しているエンジニアが何人もいる。 うちの他にもこのような企業は、まだ多くないが、いくつも存在している。

最後に、これがオープンソースエンジニアとして一般にイメージされるものだろうが、 自分が好きで始めたプロジェクトが認められ、その開発だけで給料をもらい、 生活を維持するエンジニアがいる。 しかし、正直なところ、このタイプのエンジニアは非常に少ない。日本でも数人しかいないんじゃないかな。

このようなエンジニアになるためには

  • 自分の時間と熱意をつぎ込んでオープンソースソフトウェアを独力で開発し、
  • そのソフトウェアが世間で認められ、
  • そのソフトウェア(と開発者であるあなた)の価値を認める企業に出会う

必要がある。これは大変な時間と熱意と幸運が必要だ。 もっとも、状況は10年前よりは確実によくなっている。5年後にはもっと良いだろう。 問題は「あなた」がそれだけの時間と熱意をかけられるか、 オープンソースエンジニアになるためのアクションを取れるか、という点にある。

今のままの生活を取るか、夢(と理想の生活)を取るか。no pain, no gain.

追記

誤解されないようにはっきり書いておこう。現在なら、 ただ単に「オープンソースにかかわるエンジニア」になるのはたやすい。 しかし、私は「あなたのなりたいオープンソースエンジニア」になるのは簡単だとか いうつもりはない。それは人によって違うし、自分の人生は自分で決めるものだ。

_ [tDiary]トラックバックのRD

先日トラックバックを送ったら、excerptがRDのまま送ってしまったので、 きちんと表示されない。これはやはりHTML化して送るべきではないだろうか。

ということで、修正。plugin/tb-send.rbを以下のように変更してみた。

#   excerpt = @cgi.params['body'][0] if excerpt.empty?
    excerpt = @diaries[@date.strftime('%Y%m%d')].to_html({}) if excerpt.empty?

まだ、きちんとテストはしてないし、そもそもtDiaryの構造がよくわかってないのだが、 なんとなくHTML化しているようだ。

_ [OSS]価値あるものは金になる

私のここ数日の論の前提には、おそらく「価値あるものならば、それは金になるはずだ」というのがあるのではないかとのツッコミ。

一般論としては確かにそう思っている。 もちろんオープンソースソフトウェアと一口に言ってもそれぞれで、 金になりやすいもの、なりにくいもの、 あるいは成功するもの、失敗するものがあるだろうが、 そんなことは当たり前のことだよね。

私が言いたいのは、「できる」、「昔よりは簡単になっている」ということで、 「誰にでもできる」、「努力なしでできる」と言ってるわけではない。

また、オープンソースで生活できるからと言って、 誰もがそういう道を選ばねばならないわけではない。 束縛を嫌って生活のかからないかかわり方を選ぶ人だっているだろう。 それはそれで立派な態度だ。


2003年10月09日 [長年日記]

_ [tDiary]Trackback HTML化

たださんから「追記のときが問題」とのフォロー。

だったら、こんな風にしてみる(未テスト)

if excerpt.empty?
  date = @date.strftime('%Y%m%d')
  excerpt = @diaries[date].class.new(date, title, @cgi.params['body'][0]).to_html({})
  excerpt = apply_plugin(excerpt)
end

要するにtextからDiaryエントリを作ってからHTML化しようということ。 タグが閉じてなかったら、とかを考えると、タグは一律消去したほうが良いのかなあ。

_ 鼻炎

デンマークから帰ってからこっちずっと鼻炎の症状に悩まされてきたのだが、 今日はとうとう風邪と同じレベル。くしゃみと鼻水で活動できない。 うちでいいこにしている。

_ [tDiary]Trackback HTML化のテスト

うまくいってるといいな。

_ [tDiary]Trackback HTML化のテスト結果

うまくいってるみたい。 本当は本番系でテストするのは良くないんだが、実験系を用意する根性が無かった。 ょゎさんにはみつかってしまったようだ。

ただ、タグは消去した方が良さそうだから、apply_pluginの部分は

@options['apply_plugin'] = true
excerpt = apply_plugin(excerpt, true)

にした方が良さそう。 実際にtDiary本体に取り込む場合には、もうちょっと洗練する必要があるかな。

とうわけで、プラグインプログラミングは初体験であった。 しかし、tDiaryを読みこなすのは難しい。 将来のRubyのありかたについて有効な知見が得られそうだ。


2003年10月10日 [長年日記]

_ オープンソースによる医療システム

うちの会社の同じフロアにはテナントとして内科医院が入ってるんだけど、 そこの先生に呼び止められた。「XMLってのはいったいなにかね」。

話を聞くと、先生は漢方薬データベースシステムをApache+MySQL+PHPで構築しているのだそうだ。 なかなか通だ。でもRubyじゃないのね。

で、解説書など読むとXMLという単語が頻繁に登場するが、 それがなにか、なんの役に立つのかさっぱりわからなかったんだそうな。 「いや、わからないと腹が立つよね」だそうな。

一通りXMLについて説明した後、「先生の目的には無用です」と教えておきました。 さすがにYAMLを紹介したりはしなかったけど。

_ 買い物

息子の運動会のためにビデオカメラ(Panasonic NV-GS50)を買う。親馬鹿。 いろんな機能が付いてて楽しい。いいおもちゃだ。

_ ショック

ささいなことで落ち込む。2,3日は続くかも。


2003年10月11日 [長年日記]

_ [家族]運動会

午前中は息子の保育園の運動会。今年が最後の年になる年長組は大活躍。 走ったり、踊ったり、投げたり。

昨日買ったビデオも活躍する。うちの奥さんの方が撮影うまいんだよね。 前のビデオはバッテリのもちが異常に悪かったのだが、さすがに新しいのは快適だ。 残量の心配が要らない。

_ [教会]総大会ビデオ

午後からは、先週ソルトレークシティで開かれた末日聖徒イエス・キリスト教会第173回半期総大会のビデオを見る。 もっとも、運動会のことがあって遅くなったので土曜午前の部は見れなかった。

土曜午後の部と土曜夜の神権部会には参加できた。眠気に耐えつつも、いろいろと学ぶ。

_ [教会]宣教師のレッスン

土曜午後の部と神権部会の間に1時間の休憩があったのだが、 その間、宣教師たちが「暇ですか」と聞くので、 とりあえずなにもすることもなし、レッスンの練習に付き合う。

宣教師から福音を学ぶ人の役をして、上手な説明を探る。 最近は昔より説明の自由度が高くなってるのね。 教会用語を説明なしに導入するとわからないので、その辺を丁寧に考えてみる。 また、イエス・キリストが単なる「キリスト教の創始者」ではなく、 救い主、贖い主であることを強調するように。

しかし、こうして「福音を学ぶ人」の役をしてみると、なかなか新鮮な気持ちになれるものだ。 1時間はあっという間に過ぎ去った。


2003年10月12日 [長年日記]

_ [教会]173回半期総大会

10時から午前の部、1時から午後の部。なかなか体力がいる。

一番印象的だったのは午前のワースリン長老の話。

  • 過去には戻れない。前に進むしかない
  • 優先順位を設定する。重要なものからToDoをリストする
  • 正しいことを選ぶ。聖文を学ぶ

最近やり残しの仕事が多いから、一日の始まりにToDoをリストすることから始めようか。 たとえやり残しがあっても、もっとも重要なものから片づけていけば、 残るのはさほど重要ではないもののはず。

当たり前のことだが毎日やるのはチャレンジだ。


2003年10月13日 [長年日記]

_ [家族]実家へ

米子の実家へ。両親と弟夫婦とで食事。

その後、買い物。ようやっと長女が誕生日プレゼントに希望していたローラー付きスニーカーを発見、確保。 ついでにヘルメットとパッドも買う。

自宅に帰ってから、長女は喜んで練習するが、かかとにしかローラーが付いていないので、 普通のローラースケートとは感覚が違うらしい。なかなかうまく滑れない。

次女はうらやましいのか、私のインラインスケートを履いて滑っている。 こちらはスケートの原理なので、下手ながらもなんとか滑れているようだ。

息子は姉たちがスケートの練習をするなか、折り紙を取り出して地面の上で折りはじめる。 自分も仲間には入りたいが、スケートには興味が持てないので、同じ場所で自分の好きなことをする、 というスタンスのようだ。なかなか前向きでよろしい。実際彼は私より折り紙が上手い。


2003年10月14日 [長年日記]

_ [原稿]またも〆切

休み明けでボケているが、〆切は迫る。

Linux Magazineでの『初等Ruby講座』の連載は今月発売の11月号で最終回を迎えたのだが、 実は間を空けずに新連載が始まるのであった。

「まつもとに入門は無理だろう」という(本人も含めた)予想にもかかわらず、 2年にも渡って連載が続いたのは大したものだが(自画自賛)、 とはいえ、正直なところ入門ではないような領域も結構あったように思う。

そこで今回は『探訪Ruby』と題して、Ruby界のあちこちから目新しいトピックを紹介する ような連載にしたいと思う。 言語設計者としては、ほっとくと文法とかインタプリタの実装といった コアの部分に集中してしまう傾向があるけれども、 冷静に考えれば、言語なんてプログラミングという活動全体からみれば小さな一部分に過ぎない。 Rubyを出発点にして、いろいろなアプリケーションや、プログラミングテクニック、 ひいてはプログラミングそのものまで解説できたらと考えている。

今月は第1回なので、Rubyの紹介と全体の概観に終始すると思うけど。 あいかわらず〆切直前にならないと書けない人なのだった。

ちゅーわけで、今月からもよろしく。


2003年10月15日 [長年日記]

_ [教会]ホームティーチング

ホームティーチング、2件。今月は100%

_ [マンガ]『りぼん』

迫る〆切からの現実逃避のため*1、 娘の『りぼん』を読む。何年ぶりか。

うーん、なんというか、昔々20数年前『なかよし』が低年齢化したのを嘆いたような感覚。 小学生向け? そのわりにはネタが高校生っぽい。 あと、どれもこれも絵柄が似ていて、区別がつかない。

これは少女漫画は(少年漫画に比べて)発展がまだまだと見るべきか、 むしろ少女漫画の方が進化していると見るべきか。

とはいえ『りぼん』と聞いて思い出すのが、 陸奥A子だったり、岩館真理子だったりするような私はもう化石なのだろう。 私の感覚で判断してはいけない。

いやいや、同じ少女漫画でも『LaLa』はもうちょっとマシなのもあったような(主観)。

追記

tjさんから「岩館真理子は『週マ』ですよね」という情報あり。 そういえばそうだったか。

それよりも私としては並べて書こうとして思い出せなかった太刀掛秀子の名前を聞いたのが嬉しかったり。

彼女たちは今なにをしてるんでしょう。

*1  いや、ほとんど書けているのだよ、念のため


2003年10月16日 [長年日記]

_ [特許]オープンソースの特許防衛

私に対してのものではないのだが、yohさんの「汚し飯」から

もし、自らの立場をオープンソースコミュニティの一員として発言されているのでしたら、オープンソースコミュニティを他の企業と別扱いにする、妥当な理由があるのでしょうか。

オープンソースコミュニティの一員として発言しているのは、himiさんではなくむしろ私だと思うのだが、 さすがの私もそのようには考えていない。 「ソフトウェアを特別扱いする妥当な理由はあるかも」とは考えているのだが。

オープンソースのやり方に現在の特許制度が都合が悪いのは事実だが、 だからといって「われわれを特別扱いしろ」というつもりはない。 それはあまりに自分勝手スギ。でもそんな主張をしてる人はいないんじゃないかと。

プロプライエタリなやり方に対して、オープンソースなやり方があるように、 現在の特許制度に対して、みんながもっと幸せになる制度があるような気がするけど、 それを語るには今はまだ勉強不足。

例え直接的な利益を追求しなくても、市場に製品を投入し、他企業の利益追求に影響を及ぼしている以上、オープンソースコミュニティとこれにかかわる人達(私を含む)も、市場に参入している産業界の一員として看做され、扱われることから逃れられないと思います。

有効特許を何一つ持たない、特許回避の為の方策も実施していない、無防備な法人として扱われ、特許権が行使される日が来ないとも限りません。

うーん、現在の特許制度を立脚点にして考える限り、この指摘は正しいとは思う。

だが、しかし、オープンソース(フリーソフトウェアと呼んだ方が良いな、この場合)は、 「ソフトウェアの自由」が目的なので、 他人を制限する(=自由を奪う)特許を取得しクロスライセンスという戦略はとれないんだなあ。 自分と他人の自由を保証するための運動を守るために他人の自由を制限するようでは自己矛盾だから。

そういう意味では特許はオープンソース/フリーソフトウェアに対する一方的な武器になりえる。

我々にすぐできることと言えば、思いついたアイディアはどんどん公表して公知にしてしまうことくらいか。 あと、理不尽な特許に対して世論の注意を喚起することもできるかも。

将来的には

  • 「あぶない特許」をリストアップし回避を心がける(クロスライセンスは使えないけど)
  • 特許紛争に備えて資金をプールする

という対応も考えられる。どちらもお金が絡むので厄介だが。

_ Spam killer

「うっとうしいSpamを退治します」というソフトウェアの宣伝をSpamするのは考えものだと思う。 いや、効果的なのか。

_ [家族]家庭の夕べ

今週は月曜が祝日だったし、その他いろいろ忙しかったので木曜までずれ込んだ。

妻が子供向けの話(什分の一)。ゲームはPanda Monium。リフレッシュメントはアイスキャンデー。


2003年10月17日 [長年日記]

_ [特許]防衛特許

garyuさんからツッコミ

特許を取るだけ取っておいて、それを普通に使っている人たちはそのままほっとく。誰かが特許紛争を仕掛けてきた時のみ、自分の特許を「防具」として使う…という考え方は、ナイーブ過ぎるでしょうか。出来ない事は無いと思うんですが。

いや、ごもっとも。無理ではないと思います。 実際にRedhatとかそういう戦略行動を取ったことがありますね。 全面的に否定される戦略ではないと思います。

ただ、少々問題があります。

理念上の問題としては、 先にも述べたように、フリーソフトウェア(自由なソフトウェア)の信奉者としては、 たとえ特許紛争をしかけてきた相手からとはいえ自由を奪うようなことをしたくないとことです。 「目には目を」じゃなくて「汝の敵を愛せよ」というか。 これについてはフリーソフトウェア/オープンソース関係者でも一枚板ではないと思いますが。

もうひとつ、実利的な問題としては、特許には費用がかかることです。 ほとんどのオープンソースプロジェクトは経済的基盤が脆弱ですから、 特許の申請・取得・維持の費用を捻出できないと思います。 たとえば、Rubyは(私の生活を維持できているという点で)割と恵まれた方だと思うんですが、 それでも防衛用に特許を維持するだけの余力はないと思います。

また、仮にそのような戦略を取ったとしても、 紛争を仕掛けてくる相手が自分の持っている特許に価値を見いださない場合も当然ありえるので、 かなり大きな特許プールを持たないと防衛用特許として役に立つとは限りませんしね。

_ [会社]結婚祝賀宴会

先月結婚した同僚を祝う宴会。おめでとう。

_ [特許]特許紛争対策

あ、なにか思いついたかも。 というか、アシモフ先生が60年近く前に示してくださっていたような。 ここに具体的に書くわけにはいかないが。


2003年10月18日 [長年日記]

_ [特許]まともなレベル?

officeさんから

ようやっと同じ土俵にまで上がってきたというか、言葉が通じるレベルになったというか、コミュニケーションがなりたつレベルになってきたことは喜ばしい。

と論評をいただく。

いや、そう思っていただけるのは非常にありがたいのだが、 個人的にはレベルが(上にも下にも)変化した自覚は無いので、 おそらくは「オープンソース界隈の人間は議論に値するレベルではない」 とラベルづけされていたのではないかと。

それはともかく、議論を始めましょう、そろりそろりと。

_ [家族]休日の生活

午前中は子供たちはローラースケート。

午後は外食と買い物。 のんびりと過ごしたが、 せっかくの休日を有意義に過ごしたとはいえないような気もする。

夜は温泉。


2003年10月19日 [長年日記]

_ [教会]岡山

岡山で会議。今日はひとに運転してもらったのでずいぶん楽。 来月のスケジュール変更、系図探求について、など。

_ [特許]「そもそも論」と「現実的対策」

松田さん(yohさん)が「汚し飯」で 自分の考えを述べておられる

この中で一番yohさんの考えを反映していると、私が感じたのは

今まで、多くの人達は (C = 既存の特許制度を見直し、修正すること) しか論じて来ませんでした。 その為には今の特許の歴史、制度、実態をつぶさに調べあげ、深い議論をしなければならないでしょう。 今の特許制度は、それまでなかった処に特許制度を採り入れた時代とは違い、既に根付いて年月がかなり経った制度です。

それを合理的に変更するなんて、そう簡単にできることではないでしょう。 (C) を実現させるには、深い議論と途方もない時間とを要することでしょう。

それよりも私は、今直面している問題の解決を提案します。 今すぐできること、今すぐやらなければならないことを、提案します。

という部分である。要するにyohさんは「現在の特許制度下での話」がしたいのだ。 ご本人も「私は興味がないんで、興味のある方同士で議論されて下さい」と明言されている。 ここまでは妥当な態度だと思う。

でも、それなら「そもそも論」をしていた人たちは放っておいてもよかったんじゃないかと思うなあ。 まあ、はっきりしてよかった。

私自身は両方に興味があるんで(というか、実は「そもそも論」により興味がある)、 当面は二足の草鞋を続けるけど、 yohさんと話す時には現行制度下での話だけをすることにしよう。

あと、この日の「汚れ飯」を読むまで、私は公知の条件は意外に厳しいことに気づいてなかった 「そんなことも知らなかったのかよ」と突っ込まれそうなことではあるが。

まあ、ファイルとかは簡単に書き換えられるのである意味当然なのかもしれないが。 archive.orgのwayback machineで代用とかいうわけにはいかないのかなあ。


2003年10月20日 [長年日記]

_ [特許]お知恵拝借希望

先日も書いた通り、 現行制度下で現実的な対策が思いついたような気がしているんですが、 素人の思い込みでしかない可能性は否定できません。 というか、そういう可能性のほうがはるかに高いでしょう。

そこでいくつの点を調べたいんですが、よければ知恵を貸してくださる方はいませんか? いなければ自分でぼつぼつ調べるんですが。

例題としてMicrosoft対Eolasの「プラグイン特許」をイメージしています。

Microsoftは自社製のソフトウェアであるIEがEolasの特許を侵害しているとして訴えられました。 当然MicrosoftはEolasの特許の無効を訴えたと思いますが、 現時点でIEに特許回避の改変を行う方針を打ち出しているところからすると 無効審査は失敗したのではないかと想像します(ここまでの前提が違っていたら指摘してください)。

IEの例を持ち出したことからも分かる通り、オープンソースかどうか、 配布が無料かどうかは問題にしていません。 また、前提として著作権侵害は無く、特許だけが問題であるケースを考えています。

本当は、特許侵害は故意でなく独立に考えた、という条件を加えようと思ってたのですが、 独立の発明であることを証明することは困難ですし、どうやら特許制度というのは そういうことをそもそも問題にしてないみたいなので含めません。

  • あるソフトウェアが特許を侵害していると訴えられ、かつ、 その特許の無効を証明できなかった場合、 その訴えに応じてそのソフトウェアの配布をただちに停止した場合、 損害賠償を回避できる(可能性がある)か。

    今回の例に適用すると、IEの改変で特許回避が認められた場合、 Microsoftは賠償金を払わないのか、ということ。

  • その「あるソフトウェア特許」がある国の国内特許であった場合、 その国以外で改変前のソフトウェアを配布(販売)することに問題が発生するか。 開発者、配布者がその国と無関係であった場合にはどうか。

    今回の例に適用すると、Microsoftがアメリカ国内バージョンとしては 改変を行ったもの、国外バージョンでは改変しないものを配布した場合、 アメリカ特許を侵害したことになるのかどうか、ということ。 あるいは訴えられたのがアメリカ企業であるMicrosoftではなく、 たとえば日本企業だったらどうか。

もっとも、アメリカって国とその裁判制度は、 弁護士と陪審員によってどうにでもなりそうな印象があるので、 一般論としては言えないのかもしれないけど。

_ [特許]対話のお誘いを受ける

Officeさんから 前向きな評価をいただいたと思ったら、 メールで「東京に行く用事があるので実際に会いませんか」とお誘いを受けた。 光栄である。

あいにくこの日私は東京にいないので、都合がつかなかったのだが、 非常に残念だ。立場はかなり違うような気がするが、有意義な時間になりそうだったのに *1

普段、島根にいて不自由を感じることはあまり無いのだが、実際に人に会うということになると、 とたんに面倒になるよなあ。

*1  私の知識が足りなくて、私には有意義でも、先方には迷惑なだけという可能性はあるな

_ [会社]給与体系

会社の給与体系が変わった。ついでに私の肩書きも変わった(主任研究員→特別研究員)。

給料がちょっぴり上がった。仕事も増えた。嬉しいけど嬉しくない。嬉しくないけど嬉しい。


2003年10月21日 [長年日記]

_ [特許]インターネット公知

wakatonoさんから

wayback machineが格納している内容の信頼性を担保する手段/機関がない(ように私には見えます)んできついかと。

との指摘。確かに厳密にはそうかもしれないけど、 実際にはわずかな部数の出版物で公知と認められる例もあるようなので、 意外と芽があるのではと勝手に感じてます。 問題は内容の信頼性よりも、むしろ肝心の時点でarchive.orgがなくなってるかもしれないという不確実性の方でしょうね。

もしかしたら、公知にしたい情報を印刷して(国会)図書館に収めるとかという手が使えるかも。

あ、松田さんの日記の名前、直しておきました。

_ [特許]特許と著作権

もうひとつツッコミから。

上の「他人の自由を奪う」という側面は、特許権だけでなく著作権にもあるのではないでしょうか? 何で著作権は良くて特許はダメなのか?

と、そのべ@こまがわさんからの指摘

なるほど。確かに著作権も特許権も他人の「自由」を制限できるという点では似たところがありますよね。

問題となる違いは

  • 著作権は自然発生するが、特許は(高額の)費用をかけて登録する必要がある
  • 著作権には一部利用(引用)の権利やfair useの慣習があるが、特許にはない
  • 著作物の内容が偶然一致してしまう可能性は、特許に比べて相当低い

くらいでしょうか。けっこうcriticalな違いかも。 特に費用の件は一般に貧乏なオープンソースな人たちには辛い話です。

「特許版GPL」ってのは面白い考えだと思いますが、 現時点での私にはそれが成立できそうには思えませんでした。


2003年10月22日 [長年日記]

_ [OSS]末松千尋・オープンソース戦略

CNET Japanで明日から「末松千尋・オープンソース戦略」 というblog連載が開始されるらしい。CNETは山岸編集長がblogに力を入れて、 面白いものが出て来つつあるので期待したい。

連載直前ということで「オープンソースに関する仮説」という記事がアップロードされている。

詳細は実際に読んでいただくとして、要約すると

  • オープンソースは不思議な現象である
  • 多くの人々の目には怪物と映っているはず
  • なぜこんなものが成立できるか。仮説としては以下のものがある。
    • 無償のビジネス的価値 : 創発・共創
    • 無料のビジネス的価値: デファクト・スタンダード
    • 自発性と求心力を持つコミュニティ : 高い競争力
    • モジュール型の開発体制 : 強力な開発力

ごく自然な論陣である。なにも反発する点はない。 たったひとつを除いては。

正確には反発ではなく「気づき」である。

末松さん自身が実際にどう考えていらっしゃるかはともかく、 「普通の人」にとっては、まだオープンソースは「不思議な現象」であり、 「怪物として映る」ものなのだと。 首までどっぷりオープンソースに使っている私のような人間にとっては、その視点はかえって新鮮であった。

確かに改めて考えると「不思議」と言えないことはないが、 私にとっては、どんどんモノの値段が下がるデフレ現象とか、 なんでも100円で手に入る100円ショップの方がよっぽど不思議だ。

パッケージソフトがきれいな箱に入って1980円で売られているソースネクスト現象 *1を考えると、 ソフトウェアそのものはもう日用品と同じように どこでも安価に手に入るものになってしまっている。

ソフトウェアを生産する手間とコストを考えると不自然かもしれないが、 これが現実だ。世の中はそうなってしまった。 ソフトウェアそのものはもはやほとんど価値がないのだ。 例外は、独占的なポジションのソフトウェアや薄利多売できる体力を持つプレイヤーだけだ。 残念なことに。

こんな世界で 私たちのような「スモールプレイヤー」が生き残るための有効な武器が オープンソースである。

もちろん多くの人はそのやり方にリスクを感じたり、 仕組みが理解できず(不思議な怪物のように感じられて)尻込みしてしまい、 その武器を使うことができないだろう。 あるいは、たとえその武器を手にしたとしても使いこなせない人もいるだろう。

それは自然なことだ。ビジネスは誰にでも簡単にできるわけではない。 オープンソースをうまく使いこなせることが差別化となり、 生き残りの重要な要素になる時代が来ていると感じている。

なんてなことが、この先、上記の連載で論じられるとよいな、と期待している。

*1  PCゲームCD-ROMが100円ショップで売られている「ダイソー現象」でも良いが


2003年10月23日 [長年日記]

_ トリビア

うちの姪は、前々からはしのえみに似ていると思っていたが、誕生日まで同じだとは知らなかった。 ただし、年齢は10倍違う。

_ [Ruby]1.8.1

そろそろ1.8.1を出そう。来週頭にもpreview1を出そう。それから1.9を始めるのだ。

1.9ではみんなを「ぎゃっ」と言わせる変更をいっぱいしよう*1

たとえば、

  • 正規表現は鬼車に
  • 文字列はエンコーディングを指定できるように(M17N化)
  • ブロックパラメータはローカル変数のみ
  • さらに多重代入の左辺よりもメソッドの引数のようになる
  • ブロックパラメータだけはブロックローカル
  • それ以外のブロック内ローカル変数はなくす
  • eval内でのbreakなどはエラー
  • eval内で新規に登場したローカル変数はeval終了後消える

などなどを考えている。

*1  あっと言わせる変更ではないというのがなんとも


2003年10月24日 [長年日記]

_ [生活]休日

休みをもらう。ずれた生活をしているが、平日にきちんと休みをもらうのは久しぶり。

しかし、午前中はまるまる眠ってしまい無駄に過ごす。

午後は妻と卓球に出かける。しかし、日ごろの運動不足から体が動かない。 たった30分動いただけでぐったりしてしまう。

_ [家族]ジェネレーションギャップ

テレビに蝋管(ろうかん)が映る。

私    これって蝋管かな
息子  ろうかんってなに?
私    昔々のレコードだよ
息子  レコードってなに?
私    (がくっ)昔のCDのこと
息子  ああ、なるほど

時代の流れを感じた。


2003年10月25日 [長年日記]

_ [家族]休日

昨日に引き続き。とはいえ、やっぱりRubyをいじってたり。

午後は少し離れた公園へ。動物との触れ合いで癒される。 トリとかブタとかウマとかウシとかイヌとかヒツジとかヤギとかラマとか..(以下ずっと続く)。

その後、併設されている温泉に。 ここ湯の川温泉は日本三大美人の湯のひとつとして知られているらしい。 もっとも温泉に入ったくらいで美人になるなら苦労はないわけだが。

_ [特許]インターネット公知

えーと、当面は国会図書館の納本制度を使うのはどうだろうか。 定期的に(じゃなくても良いけど)CD-ROMに焼いて、その内の一枚を納本してしまうということで。

問題は公知化したい情報をどうやって集めるかだな。


2003年10月26日 [長年日記]

_ [教会]鳥取支部大会

鳥取支部大会。松江、米子の教会を経由して。

実は神権会のレッスンの準備をしていったのだが、 連絡の不備から私はレッスンする必要がなかった。

ちょっと残念な気持ちもあったのだが、結果的に熱心に予習した形になったので、 実に有意義であった。瓢箪から駒。

_ [K-OF]関西オープンソース+フリーウェア2003

今週金曜、土曜は関西オープンソース+フリーウェア2003が 開催され、スピーカとして参加予定。テーマは「オープンソース」。

なのはよいのだが、なんだか大阪にいる間の予定が立て込んできて、 とても全部はこなせそうにない。 どれを選ぶか。悩ましいなあ。


2003年10月27日 [長年日記]

_ 具合が悪い

体のあちこちが痛い。熱がある時の節々の痛みに似ているが、熱はないようだ。

先週の金曜と土曜に体を動かしたせいだろうか。筋肉痛とも違うようだが。

_ [仕事]アドバイザー

遅めに会社に顔を出し、よその部署が開発中のWebアプリケーションの設計について相談に乗る。

前回の話し合いで説明した三層モデルに基づいてシステムの構成を見直すことにしたそうだ。 また、一部XPを導入することも決めたらしい。

_ [雑誌]日経バイト

著者献本で日経バイトが届く。私の書いた「技術の真髄」の記事のほか、 オープンソース特集も組まれている。元気が無くてあまり詳しくは読んでないが、 ちらと眺めた限りではよく取材してあるようだ。


2003年10月28日 [長年日記]

_ 具合が悪い

昨日よりはマシ。体の痛みも首と肩だけになった。これは肩凝りか。 いやだなあ、老化するって。

自宅で作業することにする。現行の修正とRubyのバグとり。preview1は出せなかった。

_ [特許]software patent ML

しばらく音沙汰がなかったsoftware patent MLにまたメールが流れるようになった。 松田さんの「現実的な対応」についても理解が浸透してきたようだ。

私も何通かメールを書いたけど、今ふりかえるとなんだかとんちんかんなことも書いている。

現時点での私の考えをまとめると

  • 現時点で無料で有効に使える唯一の武器は 各国におけるソフトウェア特許に対する基準の違いだけのような気がする。
  • アメリカが何でもありなのに対して、日本はソフトウェア特許は合法だがより厳しく、 ヨーロッパは(最近まで?)ソフトウェア特許は成立していなかった。
  • つまり、まずい特許が成立して紛争が発生した(or しそうな)国ではソフトウェアの配布を中止して、 その国以外では(特許による制約が無いので)自由に開発を行うということ。
  • ただし、MP3のような日米欧ぜんぶで成立したような特許からは逃げられない。 でも、もしかしたら、アジアとかアフリカとかで開発できるかも。
  • 逃げられない場合には(いまのところ)期限切れまで待つか、oggのような別手段を開発するしかない。 しかたがない。
  • オープンソースの社会的プレゼンスが向上すれば、 (SCOのような紛争をいくつか経験した後)アンチパテント的圧力が成立するかもしれない。 かなり希望的観測だけど。

これでアメリカで「日本やヨーロッパが活用しているソフトがうちでは使えないのは特許のせいだ」 というケースが数多く見られるようになれば、世間の味方も変わるかも、という考え。 当然アメリカ政府は「うちと同様の基準を導入しろ」との圧力をかけるだろうから、 各国の政治がどう動くかにかかっていることになる。 自分で書いてても甘すぎるような気がするけど、希望ゼロではないと信じたい。

これと、松田さんの提案である「インターネット公知」と「危険な特許データベース」を組み合わせたものが、 オープンソース(フリーソフトウェア)界のできる精一杯かなあ。

追記

「オープンソース(フリーソフトウェア)界のできる精一杯」は正確には 「特許を持たないオープンソース(フリーソフトウェア)開発者のできる精一杯」と した方が良さそうです。


2003年10月29日 [長年日記]

_ [Ruby]1.8.1 preview1予告

[ruby-dev:21747]にある通り、明日30日午後4時ごろにリリースする。 要望、注文、文句、バグレポートなどはお早めに。

_ [Ruby]論文調査

久しぶりに論文を読む時間を取る。今回はSIGPLAN Noticesから PLDI'03とLCTRES'03を。注目したのは以下の論文。

M.Anton Ertl, David Gregg
Optimizing Indirect Branch Prediction Accuracy
in Virtual Machine Interpreters
SIGPLAN Notices Vol.38 No.5 pp.278-288

A.Corsaro, R.K.Cryton
Efficient Memory-Reference Checks for Real-time Java
SIGPLAN Notices Vol.38 No.7 pp.51-58

前者は仮想機械の高速化。 後者はメモリ管理。どちらもRiteの懸案である。


2003年10月30日 [長年日記]

_ [本]コンピュータの名著・古典100冊

コンピュータの名著・古典100冊(石田 晴久) 献本が届く。なんかそうそうたる本のリストの中で自分の本が入っているのが 浮いているというか、恥ずかしいというか。

しかし、こうやってリストするのは大事なことだと思う。 古い(が、まだ価値のある)本を見直すことで、コンピュータ出版の あまりよくない状況が改善されるかもしれないし、 うまくすれば復刊することだってありえるかもしれない。

良い本だが絶版ってのは珍しくないものなあ、コンピュータ関係に限らないけど。

_ [K-OF]関西オープンソース+フリーウェア

明日からにせまっているのだが、資料ができていない。 今日、やろうと思ってたのだが、1.8.1の準備に意外と手間取って。 バグ入れちゃったし。

で、頭の中で考えていた構成が『日経バイト』のオープンソース特集とほとんど同じであったことに気がついて落ち込む。えー、大阪に行けない人はアレを読むと私の話の内容の大半がカバーできます、たぶん。

しかたがない、今晩かな。会場についてからスライドを用意するのはできれば避けたいなあ。

_ [特許]実施権レフト

officeさんからツッコミをいただく。

いくつかいただいたのだが、私の解釈が正しければ

まつもとが「オープンソース界の精一杯」と書いたのは不適切。 すでに特許をもっている人々に対して壁を作っている

ということではないかと。確かに。同意したので28日の日記は追記しておいた。

さらに、特許版GPLについても示唆していただいた。

面白かったので、掲示板も 見に行ったのだが、なかなか興味深かった。が、いかんせん知識が足りないので理解できない。

わからないなりに読むと、 No.1413やNo.1446は、特許権におけるGPLのようなものを想定していらっしゃるようだ。 が、「GPLのようなもの」というよりは「viralな性質を持つ特許ライセンス」かな。 これはこれで非常に面白い領域なのだと思う。普通は個別に行われる(のだと思う)特許ライセンスを GPL同様viralな性質を付与して明文化し宣言してしまうというのは、 特許運用においては画期的なのかもしれない。交渉なしのクロスライセンスのようなものなのだろうか。

だがしかし、特許に直接は触れることのない私には遠い話のように聞こえてしまう。 それが私をどのように自由にしてくれるかも(まだ)わからない。

_ [Ruby]1.8.1 preview1

出した。しかし、すぐにCVSコミットが立て続いているためすぐにもpreview2を出した方が良さそう。 大阪に行く前に出すか。

_ [会社]送別会

10月で派遣が終了する同僚の送別会。お疲れさまでした。

あと、今日はもう一件おめでたいことがあった。おめでとう。

_ [PC]ThinkPad開発責任者インタビュー

インタビューそのものもそれなりに面白いが、重要なのはこれ。

ですから、軽く、薄くなりますよ。次のXは。

買うPCがないとか言ってた私は期待しちゃいますよ。


2003年10月31日 ハロウィーン [長年日記]

_ [K-OF]関西オープンソース+フリーウェア

9時半に松江から移動開始。松江から岡山はスーパーやくも。 岡山からはのぞみ。500系であった。手違いでのぞみの指定席は喫煙席。 勘弁してほしい。禁煙席に移動。

新大阪から御堂筋線で本町、中央線で堺筋本町。昼食後、会場へ。

金曜日だというのにけっこう人がいる。知った人もたくさんいるので、 あいさつしてまわる。改めて考えてみると顔が広くなったものだ。 どこのイベントでも見た顔に会う。

_ [Ruby]Rubyな宴会

関西オープンソース+フリーウェアの懇親会は失礼して、 Rubyな人たちと夕食を。この暑いのに鍋というのは、おいしかったから許す。

内容は柳川さんのところが 一番正確そう。

「聖書毎日読んでるんですか」とか「教会で説教するんですか」とか質問を受ける。 ええ、そうです。いや、ホントは聖書は読まない日もあります。 たまにITネタを教会で話すこともあります。が、Rubyのことは滅多に話題にしません。 いちど、オープンソースに関連する話をしたことがあったような。

宴会でデバッグ。 ところかまわずデバッグするのはやめなさい、と前から指摘されているような気がするが、 バグがあるとその場で直したくなるのは

  • 宴会の真っ最中だろうと
  • デバッグに熱を入れ過ぎて、温泉に入り損ねようと
  • みんなに「場を白けさせる」と白い目で見られようと

やめられないのだ。それだけプログラムいじりに熱を入れてるということなのだろう。

さんざん歩いた後、ホテルに。なんか松江の生活での1週間分は歩いたような気がする。 田舎で生活している人は車で移動するので基本的に歩かないのだ。

ホテルで宴会場での修正をテストし、テレビを見ながら明日のスライドを直す。 結局、寝たのは3時過ぎていた。

_ [家族]ハロウィーンパーティ

今日はハロウィーン。 ハロウィーンと言うのは11月1日の「諸聖人の祝日」(カトリックの聖日)の前の日で、 この日に地獄の蓋が開き、魑魅魍魎が徘徊するという言い伝えから始まったお祭り。 あくまでも言い伝え(というか昔話レベル)なので、直接的にはキリスト教は関係ない。

アメリカではメジャーなお祭りで、仮装をしたり、 子供が「trick or treat」と叫んで近所の人からキャンディーをもらったりする風習がある。

松江の教会でハロウィーンパーティ。さきにも述べたようにキリスト教の教えには全然関係ないんだが、 けど、ほら、うちの教会アメリカからの影響が大きいから。

私を除く家族は楽しんできたらしい。仮装もしたとか。 参加できなくて残念。ビデオを撮ってきたらしいので、後で鑑賞することにしよう。


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