遅めに会社に顔を出し、よその部署が開発中のWebアプリケーションの設計について相談に乗る。
前回の話し合いで説明した三層モデルに基づいてシステムの構成を見直すことにしたそうだ。 また、一部XPを導入することも決めたらしい。
著者献本で日経バイトが届く。私の書いた「技術の真髄」の記事のほか、 オープンソース特集も組まれている。元気が無くてあまり詳しくは読んでないが、 ちらと眺めた限りではよく取材してあるようだ。
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献本していただいた。「サンプルにRubyを使っているから」ということだそうだ。 前田くんとか、 武藤さんとかのところにも届いているようだ。
前田くんは
感想。数学が苦手な人でもおもしろく読める。数学科をドロップアウトした私が言うのだから間違いない。
と言うが、仮にも数学科に入学した人を「数学が苦手」というのはいかがなものか。 正直、私のような苦手を通り越して「数学アレルギー」の人にはちょっとつらい。 まあ、普通そういう人はこの本を手にしないか、そもそも。
ただ、語り口は(他の数学の書籍と比べるとはるかに)親切だし、 気力が続けば私でもいつか線形代数が理解できるようにならないとは言えない。 この「親切さ」はある意味画期的だ。 学生時代のトラウマ*1を克服できれば、私にも希望はある、かもしれない。なにしろ相手は数学だ。コンピュータ科学と違って、 数年や数十年では変化しないだろうから。
もっとも、数日前、この本を目ざとく見つけたおごちゃんが、 「わりと最近のトピックまでちゃんとカバーしている」とほめていたので、 数学業界でもそれなりに変化はあるのかもしれない。
*1 線形代数の単位を落としたこととか、編入試験で行列の計算がなにひとつ分からずフリーズしたこととか
オープンソースソフトウェア(PostgreSQL)開発を加速するために企業が資金をプールしたという話。 機能があるかないかがアプリケーション開発に直結するDBMSのようなものでは、 だれでも考えることだが、なかなかうまくいくことはない。 PostgreSQLがどうなるか注意深く見守りたい。
で、Rubyだが、言語ってのは一番下の層で「やればできる」が成立するので、 なかなかPostgreSQLのようにはいかないだろう。むしろ、もっと上の エクステンションとか、フレームワークとかで連携する形になるのではないか、と、
いずれにしても来年くらいにはエンタープライズRubyという話ができるといいなあ。
で、それが私にとってもプラスになる話だともっといいなあ。 現状だといくらRubyが使われても私にはプラスはないものなァ。 収入はないのに、突き上げが多くなって忙しくなるばかりだし。
Objective-Cではポージングという機能で、 既存のクラスをすり替えることができる、という話。
私の知ってるObjective-Cは20年近く前の本(『オブジェクト指向のプログラミング』)だけなので、 こんな機能は載ってなかった。Objective-C侮りがたし。
カテゴリの話は昔から聞いてはいたがこんなことができるとは。 Rubyのopen classとどっちが強力かなあ。
「Selling your future for fame in the present : Pensieri di un lunatico minore」において、Ruby 1.9 (or 2.0)からコンティニュエーションとグリーンスレッドがなくなるのは損失だ、という意見が出る。
まあ、純粋にトレードオフの問題ではあるが、Scheme系の人をはじめとして、 コンティニュエーションを惜しむ声はそれなりにあるようだ。
でも、正直あんまり良い使い道が思いつかないんだよなあ。 コンティニュエーションベースのWebアプリケーションフレームワークもあるけど、 大量に作り出すコンティニュエーションのGCに不安があるし、 それ以外ではあまり活用した経験はない。
あ、FastCGIをコンティニュエーションを使って非ループ化したことがあるか。 それくらい。
一方、これによる問題は山のように受け取っていて、 一時期akrさんからのバグレポートの大半がコンティニュエーション絡みだったこともある。 普通にコーディングしていると、コンティニュエーションで再入されることを うっかり忘れちゃうことがあまりにも多いんだよね。 私でさえそうなんだから、一般Rubyプログラムでコンティニュエーションによって 悪影響を受けるものは(SEGVはしないだろうけど)たくさんありそうな気がする。
それを思うと、簡単に復活とは言いがたいなあ。
「絶対やらない」とは言わないけど。 きちんと実装するには、私よりも頭の良い人が必要だ。
笹田くんなら大丈夫...なのかな?
Ruby正式ロゴを決定した。200以上の応募がある中いろいろ悩んだ末の決定。
デザインには素人なので、難しい判断であった。 とはいえ、視認性の点などからちょっと手を入れる必要がありそう。 地の色と宝石の色が近いので「モノクロで判別しにくい」という 指摘がありそうだが、そこはそれ、モノクロ版も用意している。
ただ、ruby-talkメーリングリストでは評判が悪く、 正直、かなり凹んでいる。
たしかに「Programming Language」の 部分も含めるとデザインとして使いにくいんのは認めるけど、 モノクロ版みたいに、文字の部分を取り除いて取り出すと そんなに悪くないと思うんだけどなあ。
第一回の試験。うち(NaCl)からも相当数受験している。 第一回ということで、舞台挨拶(?)まで依頼されている。
がんばってください。
今回は松江でしか開かれないということで、 わざわざ遠方から来てくださった方もいる。 ありがとうございます。
今回は8割正解で合格ということだが、はて、どのくらい合格することやら。 本当はみなさんに合格していただきたいのだが、 「試験の価値」を維持するためには、厳しい判定が必要になる。うーむ。