米子の実家へ。両親と弟夫婦とで食事。
その後、買い物。ようやっと長女が誕生日プレゼントに希望していたローラー付きスニーカーを発見、確保。 ついでにヘルメットとパッドも買う。
自宅に帰ってから、長女は喜んで練習するが、かかとにしかローラーが付いていないので、 普通のローラースケートとは感覚が違うらしい。なかなかうまく滑れない。
次女はうらやましいのか、私のインラインスケートを履いて滑っている。 こちらはスケートの原理なので、下手ながらもなんとか滑れているようだ。
息子は姉たちがスケートの練習をするなか、折り紙を取り出して地面の上で折りはじめる。 自分も仲間には入りたいが、スケートには興味が持てないので、同じ場所で自分の好きなことをする、 というスタンスのようだ。なかなか前向きでよろしい。実際彼は私より折り紙が上手い。
特許や知財関係のニュースが目についた日であった。
まずは二画面特許から。
ITmedia、 「2画面特許の訴訟は、まだ終わっていない」〜ADC
えーと、そうですか、まだ、あきらめてませんか。 でも、あきらめた方が良いと思いますけどね。
だって、
でしょ。訂正して、訂正そのものは認められたのに、無効判定されたってことは、 どう考えても無効だったってことじゃないかと。
悪あがきをしているのはADCだけじゃない。
「オープンソースは「西部開拓時代」−SCOのマクブライドCEO」 によると、
幾つかの面で長期の法廷闘争を繰り広げるマクブライド氏は、自身を「フリーのオープンソース開発の脅威が拡大する中で、知的財産保護のために戦う闘士」と位置付けた。
ほほう。私には「産業構造の変化に果敢に立ち向かうラッド将軍」に見えるんだけど。 真実は歴史が明らかにしてくれるに違いない。
悪い(見苦しい)話ばかりではない。
ノベルがオープンソースソフトウェアの防御に自社特許の利用を表明
Novellは5日(米国時間)、自社のオープンソース製品を法的攻撃から守るために、特許ポートフォリオを使っていくと述べた。
私自身はまだノベルが本当にオープンソースに協力するつもりなのか、 それとも単にラベルとして利用しようとしているだけなのか、 判断するのは難しいと思っているのだが、 今までの彼らの行い(SCOの逆提訴、Ximianの買収と運営、そして今回の件)は、 いちオープンソース開発者の目から見て望ましい行動ばかりだ。 そろそろ信じてもよいのかもしれない。
もっとも企業って奴は、傾きかけると豹変するのだが。 ノベルが傾かないことを祈ろう。
他にもDRMやDMCRAについても印象に残ったことがあったのだが、それらについて書く時間が取れない。 時間が取れたら追記しよう。
今日はセミナリーは休み。時間的には無理ではないのだが、 さすがに無理をすることはないか、と思って。
車で米子まで移動。米子空港からNH814で羽田まで。機材はB767かと思ったら、 A320だった。これにははじめて乗るような気がする。
羽田からなら成田までは京成電鉄で移動。 いつも思うのだが、なぜ国内空港から国際空港までの移動だけで2時間かかるのだ。 ありえない。
成田でRubyConf参加ツアーのみなさんに会う。 が、私だけちょっと早い便で出発するのだった。 別にみなといっしょなのを嫌ったわけではなくて、 最初はセントレア経由で向こうに行こうと思っていたから。 結局セントレア経由だと帰国後名古屋に一泊する必要があるということで、 あきらめて成田経由にしたのだった。
NH008で成田からサンフランシスコへ。機材はA777だったような気がする。 機内では結構忙しい。キーノートスピーチのスライドも用意しないといけないし、 日経Linuxの原稿も仕上げないといけないし。 そう思ってたしたわけではないが、単独行動だったのは正解だったかも。 まあ、一緒だった方が楽しかったろうけどね。
しかし、原稿を書くのも、スライド書くのもそれなりに苦痛なのでつい逃避してしまう。 さらにANAは各席にスクリーンがあるので映画見放題だし。 結局、原稿書きながらたくさん映画を見てしまう。機内でほとんど寝てないし。
機内で見た映画
うーむ。たくさん見たものだ。
サンフランシスコ空港でWiFiを試すも有料サービスしか見当たらない。 せちがらいなあ。FreeSpotみたいなサービスはないのか。 ポートランド空港は無料だったのになあ。
UA0383でサンディエゴへ。機材はA319。A320とどこが違うんだろう。
空港からタクシーでホテルまで。$16.70。 高けー。
今年は200人もの参加があるということで、ホテルもごった返している。 昨年は65だったのに。
じゃあ、みんなで食事に行こうという話になる。参加者は3,40人くらいいそう。 タクシーを何台も連ねてダウンタウンのレストランへ。名前忘れちゃったなあ。
で、フツーに食事を頼んだのだが、 ここはアメリカで料理はなんでもアメリカンなサイズだということをすっかり忘れていた。 きっと日本なら2,3人前分はあるだろう料理を前に日本人はみな動揺する。 うむ、二人で一皿で良かったよな。
私の斜め前の席に座ったJim Freezeとlambdaについて語る。 どうにも「->」は気に入られないみたい。 飛行機の中で考えると言った「:」や「.」は私があまり気に入らない。
傑作だったのはJimが出した「^」を使うというアイディア。
^(a){a*a}
とか書いたらキャレットがなんとなくλに見えない?
が、これを本気で導入したいかというと...。
テーブルの向こうの方にMartin Fowlerがいた。 今年は参加するらしい。やっぱりOOPSLAと繋げるといいことがあるな。
人間にとってマルチタスクを行うことは効率が悪い、という話。
っていうか、人間の意識はシングルタスクなので(無意識下は並行実行らしい) コンテキストスイッチのコストが高い上に、 簡単にマルチコアにできる方法が発見されていない以上、 効率が下がるのはほぼ自明なのでは。実験で確認したという事実が重要なのかな。
もっとも、人間はわりと簡単に入手できるリソースなので、 たくさん持ってくれば効率良くマルチタスクできる...と言いたいところなのだが、 「遅れているプロジェクトに人員をつぎ込むとさらに遅れる」というルールがある通り、 マルチコアにしても問題はつきまとうのである。
これはCPUでも言えることだ。マルチコアにしても早くならない問題の方が多い。 今後のプログラミングに対する課題は、どうやってマルチコアを有効活用するかだろうな。 たぶん、人間の思考のように表層ではシングルタスク、下層ではパラレルというのが 良いのだろう。データのベクトル化とか、その辺かな。
もしかすると将来、APLのような行列指向言語が復権するかもしれない。
昨日の中京大学の講演で「Love/Hate Ratio」について語ったら、 改めて計算してくれた人がいる。
で、その結果は以下のような感じ。
言語 | 1a | 1b | 2a | 2b | 3a | 3b | 4a | 4b | Love/Hate Ratio |
Ruby | 10800 | 11700 | 914 | 9850 | 3140 | 3970 | 150 | 173 | 7.189 |
Lisp | 758 | 528 | 7010 | 5650 | 2620 | 8 | 216 | 149 | 4.536 |
Python | 9420 | 9860 | 9340 | 11600 | 6820 | 5430 | 316 | 388 | 4.356 |
Smalltalk | 191 | 200 | 2060 | 3020 | 8 | 6 | 116 | 647 | 3.806 |
Perl | 14500 | 705 | 15600 | 916 | 7060 | 4930 | 801 | 1410 | 2.859 |
JavaScript | 949 | 1170 | 5410 | 4280 | 1890 | 1480 | 1300 | 941 | 1.773 |
Java | 813 | 23000 | 955 | 20800 | 13900 | 506 | 800 | 13600 | 1.605 |
C | 6520 | 6550 | 795 | 651 | 14900 | 12500 | 2450 | 1850 | 0.766 |
PHP | 852 | 759 | 668 | 652 | 4260 | 5170 | 1110 | 1180 | 0.324 |
ただし、
1a. 「”i love x” programming」1b. 「”i love x” language」
2a. 「”i like x” programming」2b.「”i like x” language」
3a. 「”i don’t like x” programming」3b.「”i don’t like x” language」
4a. 「”i hate x” programming」4b.「”i hate x” language」
として、likeはloveの半分とカウントしたもの。
以前の結果ほど 極端ではないが、それでもRubyが首位のようだ。
愛されてるねえ。
楽天タワーでカフェテリアが無料、とか言う話。
Matz氏の意見も反映されているんだろうか.
そんなことはない。
私の肩書きは楽天技術研究所のフェローであって、 技術研究所の研究を(一生懸命)お手伝いはしているが、 楽天全般にアドバイスをするような立場ではない。
三木谷さんにもまだ会ったことはないし。会う約束はあるけど。
「技術の楽天」を構築するお手伝いをするつもりはあるが、 経営方針とかとは関係ない、本当に技術に関する話だけ。
ひがさんって前にも似たようなことを書いてたよね、確か。 日本にこだわりがあるんだなあ。
私は自分が住む場所としての日本とか、特にその田舎とかにはこだわりがあるけど、 逆に自分のソフトウェアが使われる場所に国境を導入するのは馬鹿馬鹿しいと思っている。 その辺は認識が真逆だね。
で、海外での人気がなければ、今のRubyはなかったと思うし、 今のRubyがなければ、私の今の(比較的幸せな)生活も危うかっただろうから、 それを「舶来信仰」なんてくだらないものにこだわって 海外進出に消極的なのはよくわからないな。
「舶来信仰」というのがあるらしいことは否定しないし、 それがくだらないものだとも思うけど、 その「くだらないもの」に「ぶちこわす」ってこだわりも また形を替えた「舶来信仰」なんじゃないかなあ。
むしろ逆に利用してやることで 「くだらないもの」に縛られてる人たちをあざ笑ってやるってのが私の意識なんだけど。
ちゅーか、そんなことにこだわってないで そうそうに海外進出を考えたら? (余計なお世話)
商用ソフトウェアはともかく(そこは、MIJSの人たちが苦労してるけど) オープンソースソフトウェアにとっては、 海外進出って言ってもそんなに難しいことじゃないんだから。
私でさえできたんだし。
下の子供ふたりを連れてフォーゲルパークへ。
いつもなら、すぐに喧嘩してしまうふたりだけれど、 今日は終始仲良しであった。
鳥に餌をあげたいが、鳥が近づくと恐くて泣いてしまう末娘。 フラミンゴやオオハシにはちゃんと餌をやれなかった。
池の鳥たちに餌を投げてやるのは大丈夫らしい。 今日はペリカンに魚を投げることにも成功。
最後にエミューにも餌をやりたいと言っていたが、 彼らは満腹のようで目の前に餌を出しても 完全無視であった。
フクロウショーとソフトクリームを堪能して帰宅。
楽しかったがくたびれた。