岡山で会議。今日はひとに運転してもらったのでずいぶん楽。 来月のスケジュール変更、系図探求について、など。
松田さん(yohさん)が「汚し飯」で 自分の考えを述べておられる。
この中で一番yohさんの考えを反映していると、私が感じたのは
今まで、多くの人達は (C = 既存の特許制度を見直し、修正すること) しか論じて来ませんでした。 その為には今の特許の歴史、制度、実態をつぶさに調べあげ、深い議論をしなければならないでしょう。 今の特許制度は、それまでなかった処に特許制度を採り入れた時代とは違い、既に根付いて年月がかなり経った制度です。
それを合理的に変更するなんて、そう簡単にできることではないでしょう。 (C) を実現させるには、深い議論と途方もない時間とを要することでしょう。
それよりも私は、今直面している問題の解決を提案します。 今すぐできること、今すぐやらなければならないことを、提案します。
という部分である。要するにyohさんは「現在の特許制度下での話」がしたいのだ。 ご本人も「私は興味がないんで、興味のある方同士で議論されて下さい」と明言されている。 ここまでは妥当な態度だと思う。
でも、それなら「そもそも論」をしていた人たちは放っておいてもよかったんじゃないかと思うなあ。 まあ、はっきりしてよかった。
私自身は両方に興味があるんで(というか、実は「そもそも論」により興味がある)、 当面は二足の草鞋を続けるけど、 yohさんと話す時には現行制度下での話だけをすることにしよう。
あと、この日の「汚れ飯」を読むまで、私は公知の条件は意外に厳しいことに気づいてなかった 「そんなことも知らなかったのかよ」と突っ込まれそうなことではあるが。
まあ、ファイルとかは簡単に書き換えられるのである意味当然なのかもしれないが。 archive.orgのwayback machineで代用とかいうわけにはいかないのかなあ。
4797324295 4797314087
島根県は、「島根県をRubyの拠点として人材市場での優位性を高めて、IT産業の集積・発展・創業を図る」のだそうだ。立派なことだ。
そんなわけで、Ruby講習会の準備を行っているわけだが、 その初級コーステキストとして採用した『4797314087』も、 中級コーステキストの『4797324295』も、 県庁所在地であり、県内最大都市である松江市内のどこの書店にも一冊もないというのは、 寂しい限りだ。
これが現実だ。ま、一般の意識はそんなもんだ、と。
帰国すると大抵体調が悪くなるのだが(若くないのに無理しすぎか)、 今回も鼻炎がひどくなって結局一日中寝ていた。 もうちょっとゆっくりしたスケジュールにした方が良いんだろうか。
普段は海外に行っても観光する時間などほとんど取れない。 だいたいはカンファレンスへの出席なので、 日程期間びっちりカンファレンスに出席するのが通例だ。 例外はフランスに行ったときかな。 あの時は、3時間だけフリー時間があったので、 ルーブルを駆け足で回ったのだった。 なんだか忙しい芸術鑑賞であった。
ところが今回はまる一日オープンな日があったので 観光に時間が使えた。しかも、ガイドつき。 Keven Tew(Cardinalの人)とPat Eyler(Utah RUGなどの人)が案内してくれるのだそうだ。
おかげで
など見て回った。堪能。山ほど写真も撮った。 今回のために購入したCASIO EX-Z600は驚くほどバッテリーが持つ。 200枚取っても、バッテリー目盛りがひとつも減らない。
お昼にはPat Eylerの同僚たちとミーティング。 RubyConfのラウンドアップみたいになった。 しかし、教会の職員とこんな形でRubyについて話し合うことになるとは思わなかった。 Javaとの比較とか、Continuationについてとか、結構技術的に突っ込んだ話も多かった。
SLC空港からデンバーへ。 デンバー空港からホテルまではシャトル。$19。高い。
というわけで、三鷹まで出かけていって講演してきた。
ちょっと客層が読めなかったので、あまり技術に立ち入らないで 「オープンソース」を主眼にした内容を用意したんだけど、 実際にはスーツ族が半分以上だったようなので ちょうどよかった(でもちょっと難しめだった)くらいのようだ。
客の入りもそれなりに。
講演終了後は楽天でミーティングなので送ってもらった。 おみやげまでもらって申し訳ないようだ。
Pythonのos.environが環境変数のコピーした辞書にすぎず、 要素を取り除いても環境変数が残ってしまう、という話。 また、それを修正するコード。
Rubyではどうだっけ。
ENV["foo"]="bar" system "echo $foo" # => bar ENV.delete "foo" system "echo $foo # => ""
この問題はないらしい。
Rubiniusの拡張方法。こんな風にするのか。
一方、Rubiniusは現在のRubyの拡張ライブラリとのAPI互換性も 維持すると公言している。バイナリコンパチかどうかは聞いてないけど(たぶん違う)、 再コンパイルだけで拡張ライブラリをそのまま利用できるのであれば それはそれですごいことだと思う。
著作権(の現在の運用)は幸せにするべき人を幸せにしていない、という指摘。
お金のある人が権利を搦めとってしまうのは別に著作権に限った話ではないが、 もうちょっとなんとかしたいところもあるよね。
しかし、それはどんなものなんだろう?
少なくとも保護期間延長ではないはずだ。 現在でも保護されていないというのだから、延長しても意味はない。
結局は権利強化よりも、不用意な権利譲渡を行わないという 当たり前の権利運用につきるような気がしてきた。 不注意なものが損をする世の中は不幸だけれど、 自己防衛も必要だと思う。
我々プログラマも似たような話にならないとは限らないよね。
ベテランのアニメーターも老後の不安を抱える。人気アニメ「あしたのジョー」の作画監督として有名な金山明博さん(68)は「40年近くアニメの世界にいたが、契約社員として働くことが多く、退職金ももらえなかった」と振り返る。
体調を崩して59歳で一線を退いた。今は月12万円の年金が頼りだ。「同年代の業界仲間には生活保護を受けたり、ホームレスになった人もいる。こんな環境で日本のアニメはいつまで持つのか」と心配する。
これをプログラマに置き換えたら、20年後のフリープログラマの姿でないと 誰が言えようか。