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Matzにっき


2003年10月18日

_ [特許]まともなレベル?

officeさんから

ようやっと同じ土俵にまで上がってきたというか、言葉が通じるレベルになったというか、コミュニケーションがなりたつレベルになってきたことは喜ばしい。

と論評をいただく。

いや、そう思っていただけるのは非常にありがたいのだが、 個人的にはレベルが(上にも下にも)変化した自覚は無いので、 おそらくは「オープンソース界隈の人間は議論に値するレベルではない」 とラベルづけされていたのではないかと。

それはともかく、議論を始めましょう、そろりそろりと。

_ [家族]休日の生活

午前中は子供たちはローラースケート。

午後は外食と買い物。 のんびりと過ごしたが、 せっかくの休日を有意義に過ごしたとはいえないような気もする。

夜は温泉。


2004年10月18日

_ [会社]東京出張

Ruby講習会をあきらめて、朝8時の便で東京に移動。 出雲空港でかずひこくんと西田くんとに合流。

モノレールで私のSUICAに対して「ブルジョア的ですね」と羨望のまなざしのかずひこくん。 しかし、チャージされた金額が残ってなくてダメダメ。かっこわるい。

東京オフィスでプレゼン準備の最後の仕上げ。 誤字、脱字、間違いなどを修正し、ぎりぎりで配布資料とCD-Rを差し替える。

昼食後、先方に移動しプレゼン。 練習した成果か西田くんのプレゼンは(前回よりは)ずいぶん良かった。 質疑応答もまあまあうまく対応できた。 希望的な観測がかなり入るが、好感触だったと思う。

しかし、最後の「この見積もり金額は少々高いんじゃないですか。なんでこんなにかかるの」というツッコミにはまいった。

正直私は、金額には全然タッチしていなかったので、どう答えたもんだか迷う。

  • そーですよねえ、私も高いと思ってたんです(本音)
  • いや、ウチは元々単価が高いんです
  • えーと、その辺は応談ということで
  • こいつが見積もりました(指差す)。こいつに聞いてください

などという答えが頭をぐるぐるしたが、 結局「いろいろやることがあるんです」とか無難な対応に終始した。 本当はどう答えるべきだったんだろう。 この対応が吉と出るか凶と出るか。

仕事が取れたら、もう一度きちんと見積もりをとってそれなりの金額に収束すると思うのだが。


2005年10月18日

_ 帰宅

帰りは時間を失う形になるので、あっという間だ。

帰国してから、2時間かけて羽田まで移動し、 NH819で米子へ。米子から車で帰宅。

なんかひさしぶりな感じ。 6日も会わなかったら忘れられてるかと思ったが、 末娘もちゃんと父親を認識してくれた。よかった。


2006年10月18日

_ [Ruby] BYU Colloquium

12時頃、ホテルへお迎えがきて、昼食へ。

Happy Sumoという日本食レストランであった。 寿司とかがあったのだが、相当アメリカナイズされていて、 とんでもなく面白かった。私が頼んだものは 牛肉のマリネとカニカマの巻き寿司に衣を付けて天ぷらにしたものであった。 さらにその上にマヨネーズ!

どきどきしながら食べてみたのだが、おいしかった。意外だ。

お昼を食べてから、BYUのキャンパスツアーであちこち見学させてもらい、 その後、Colloquiumへ。

200人以上入る大教室がいっぱいになっていた。 後で聞いたら240人くらいいたそうだ。半分は学外のひとらしいとも聞いた。

で、司会が講義をスタートさせるのだが、 まず祈りから始まったのに驚いた。BYUでは別に珍しいことではないとか。

テーマは「the Power of Ruby」。 以前の英語の話いくつかを切り貼りして作ったものであったが、 今までの英語のプレゼンテーションの中では一番スムーズに進んだのでは ないだろうか。まあ、一度話したことのある内容が多くて 余裕があったというのもあるだろうけど。

スライドはこちら

その後、地元のRuby Users Groupの人たちと話をした。 これまたわりと真剣にRubyのことを考えてくれているようで 鋭い質問が続出して、ちょっとびっくりした。 こういうのって、お義理で参加して質問があまり活発に出ないことが多いのに。

追記

この講演のオーディオがIT conversationsから、 ビデオがBYUから入手可能になっている。

しかし、あらためて自分の講演を聞くと、英語は下手くそだし、発音もめちゃめちゃだし、 しゃべりはスムーズじゃないし、テンポは悪いし。 最初の5分も聞いていられなかった。みんな良く耐えてくれたなあ。

二十代は模索の時ブログ」では、「上手い」とか「必聴」とか「中国人の英語に近い響き(たぶん誉めてる)」とか 書いてもらってる。嬉しいけど、事実とは反する気がする。

_ [原稿] 日経ソフトウェア2007年1月号

第一特集がプログラミング言語について、ということで、 「多言語を学ぶ価値」と「コードリーディングについて」。 ただ、ここから忙しいのに本当に書けるんだろうか。

_ 通販の国

ホテルでスライドを準備したり原稿を書いたりしながら テレビを付けているわけだが、さすが通販の国。 面白そうな商品をたくさん紹介している。

でも、支払いはカードでいいとして、日本には届けてくれないだろうな。 もう少し滞在が長ければホテルに届けてもらえるんだろうか。


2007年10月18日

_ [Ruby] Don't learn Rails! - figuring out computer science

「Railsを勉強してはいけない」という話。

現在の状態はドットコムバブル崩壊前夜を思い起こさせるので、 今からスタートアップしようとして Webフレームワークを学ぶのはタイミングが悪いという話(らしい)。

確かにバブルっぽい雰囲気は漂っているし、 そう遠くない未来にバブルが崩壊することは容易に予測可能だけれど、 とはいえ、特定の企業の趨勢はともかく、 Webそのものが衰退することは考えられないので、 「勉強してはいけない」ということはないんじゃないかなあ。

が、(特にRuby周辺は)バブル崩壊に備えて、 今のうちに(経験とか知識とか)貯蓄しておくのがよいと思う。

_ ソート処理時間、選ぶアルゴリズムでこんな差が! − @IT自分戦略研究所

O記法からアルゴリズムごとのスケール変化とかについての解説記事。

いつか「プログラミングのオキテ」でもこのようなネタで書こうと 思ってたんだけど、先を越されちゃったなあ。

_ オフィスはSkype 「ギリギリ狙う」5人のベンチャー「ロケ☆スタ」 (1/2) - ITmedia News

Skypeをベースにコミュニケーションしているベンチャー。

最近、我々もSkypeを使って開発コミュニケーションしたりしてるんだが、 どうにもノイズが乗ったり、通話が途切れたりしてあまりうまくいかない時も多い。 やっぱ参加者の回線品質のせいなのかなあ。


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