第一日曜日なので、松江に出席できる。
夕べが異様に遅かったので、眠い、眠い。
集会後、クリスマス会に関する打ち合わせ。例年、簡素なクリスマス会をしているが、 クリスチャンたるものクリスマスに力を入れないでどうする、という意見により、 今年は「よく準備されたクリスマス会」を目指して、早めに準備を始めることになる。
ちゅーわけで、12月23日にうちの教会でクリスマス会をします。 お近くの方は時間があれば是非。降誕劇もゲームも食べ物もあります。そのはずです。
帰宅後、夕方まで昼寝。疲れていたらしい。
夜は次女が吐く。息子の嘔吐症がうつったらしい。次は誰だ。
勘弁してくれ。ITmediaによると、 この特許は「Simulaコンピュータ言語にまでさかのぼることができる」のだそうだ。
Kodakの特許の適用範囲はあまりに広く、Windows OS、.NETプラットフォーム、IBMのDB2などもカバーされてしまうとIlluminataのアナリストであるジョナサン・ユーニス氏は述べる。
Kodakの特許はWang Laboratoriesのイメージングソフトウェア部門が開発した技術をKodakが1997年に買い取ったもので、2個のソフトウェアが協調動作する技術、つまりオブジェクト指向プログラミングのキーコンセプトであり、ユーニス氏によれば、1960年代に開発されたSimulaコンピュータ言語にまでさかのぼることができるという。
え?
Simulaが開発されたのがいつだと思ってるんだ。もう40年近くも前のことだよ。 なんでそんなのをカバーする特許が有効でありえるわけ?
もう本当に勘弁してくれ。Kodak不買運動が必要なのだろうか。 もっとも、もうずいぶんひさしくKodakのプロダクトを購入する機会にあずかってないのだが。 最後にKodakのフィルムを買ったのは何年前だろう。
この「Matzにっき」では、カスタマイズされたtDiary 1.5.5かなんかを後生大事に使い続けてきたわけだが、 www.rubyist.netの管理上必要という理由でtDiary 2.0に移行した。 というか、してもらった。
なにか不都合があれば(ツッコミかメールで)報告してほしい。
オープンソースソフトウェアとひとくちにいってもいろいろだし、 要求を満たすオープンソースソフトウェアが存在するとは限らないことも考慮に入れると、 「開発途上国にOSSが最適とは限らない」という命題は常に真だ。
しかし、Steve Bullmerの主張は、その真の部分を踏み越えている...って、 彼の場合はいつものことか。もう飽きてきたな。
「るびま」10号の原稿書き。
ただでさえ原稿書きの仕事ばかりなのに(今月は「るびま」を入れると4本、来月も3本)、 「るびま」にまで書くことなかったかなあ、とちょっと後悔したりして。 でも、言語の紹介なんて記事、よそではなかなか書けないしなあ。
先月、ずっと書きたかったCluの記事を書いて満足したので、 今月はちょっとテンションが低い。
今まではPython, CluとRubyが参考にした言語を取り上げてきたが、 今回はもっとずっと新しい言語、Ioを紹介した。
お気に召すと良いのだが。
Obie FernandezによるJAOOレポート。 「What Makes Ruby Roll?」というセッションが開かれたのだそうだ。行きたかったかも。
それは、それとして(我らがDave "Pragmatic" Thomasではない方の)Dave Thomasがホストする 「How will we be programming in 2016?」というパネルでの質問。
これに対するパネリストの答えは以下の通り。
まず、Kevlin Henney。
Someone will have rewritten it by then. Yes, will succeed where Smalltalk failed because it's not bound up in the smalltalk environment (you can open up Ruby files in Notepad). Also, do not underestimate how important a 'normal' if statement is. The biggest problem with Smalltalk is Smalltalkers.
誰かが(実装を?)書きなおしてるだろう。Smalltalkのように「失敗」しないだろう。Smalltalkの最大の問題はそのユーザである。
次に、Erik Meijer。
Hopefully they'll get closures right and hopefully they'll discover type inference.
クロージャをまともにしてて欲しいなあ。あと、型推論を取り込んでるといい。
Dave Thomas。
As long as the people who have big checks are running on the CLR and JVM Ruby will have to crossover to those platforms to succeed. Business and economics were the downfall of Smalltalk, not natural selection. The "arrogance of the smalltalk communities sealed the lid".
Rubyが成功するためにはCLRやJVMとうまくやらなくちゃ。お金のある連中はそこにいるから。Smalltalkの場合、ビジネスと経済が足を引っ張った。Smalltalkコミュニティの傲慢さが蓋を閉じた(成功できない理由だった)のだから。
Steve Vinoski。
A new vm is needed (for performance reasons). I don't think Ruby will look like Java in 10 years, because that's the point. I do think that type inference will make it's way in.
新しいVMが必要(性能上の理由)。その理由でRubyはJavaのようにはならないと思う。型推論が道を開くかも。
なるほどねえ。さて10年後のRubyはどうなるか、か。 10年後、私が生きてるかどうかで全然違う気もするけど。
もうちょっと考えてみたい気がする。言語そのものはあんまり変わってないような気もするけど、周辺技術やライブラリまで含めると意外な変化があるかも。
Groovyのitのようなものをmethod_missingを使って実装する。つまり
people.select { |x| x.name.length > 10 }
のようなのを
people.select(&its.name.length > 10)
と書けるように。いや、すげーよ、それ。
分散したDBM(のようなもの)。
実装レベルでの差異はあるが、 コンセプトとしては楽天技術研究所と一緒に考えてるROMAと 近いものがある。
やっぱりホットな分野はどんどん競合が出てくるなあ。 自分たちの考えが間違いでないことの証明であると考えると うれしいが、うかうかしてると埋没してしまうという危機感がある。
ある時点でのメモリダンプであるイメージベースではなく、 ファイルにプログラムを書き出す(つまり、普通の言語のスタイル)の Smalltalk (Visual Works)はどうか、という話。
イメージはSmalltalkの最大の利点である(いや、最大は言い過ぎかな)と同時に、 普通のユーザが苦手とするという意味で最大の欠点でもあるので、 本当にファイルベースのSmalltalkが(入手しやすい形で)登場したら Rubyのメリットとかふっとんじゃうかもしれない。
ちょっと危機感。