今月のリアホナ(教会の月刊誌)では 特集のひとつとして「子供を理解することの力」というタイトルで 広汎性発達障碍についてまとめてあった。
自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、LDなど 広汎性発達障碍の子供はいわゆる「育てにくい子」である傾向が強く、 子供本人には悪気がないにもかかわらず、 親にとっては「困らせる子」、「いやがらせのような態度」と受け取れてしまうことがしばしばある。
まあ、心当たりのあることもいくつかあるのだが、 4人の子供を育てると、実際に子供が発達障碍を持っているかどうかに かかわらず「育てにくい」ことはままある。特に小さいうちは。
結局は同じなんだ、という思いを強くした。
さらに、発達障碍の子を持つ人たちの経験は (たまたま苦労が大きいだけで)、すべての親にとって 非常に参考になることを痛感した。
もうちょっと調べてみようかな。
先週末あたりからマシン(HDD)から異音がする。 SMARTの警告も出ているし、そろそろ寿命かも。
とはいえ、これを買ったのって2006年9月5日だから、 まだ1年ちょっとしか経ってない。外れだったか。
さて、どうするか。
ううっ、出費が重なるなあ。 やっぱ、今週東京による時にHDD買うのかなあ。
160Gより大きいHDDはシリアルATAしかないんだっけ。
追記
時間の前後関係がわかりにくいので補足。
Thinkpad X31を購入したのが3年前の9月。
160G HDDを購入して交換したのが1年前の9月。
複数のキャッシュを運用する方法。ROMAの基本アイディアでもある。
が、実装担当のTさんはこれをまったく独力で思いついたのだそうで、 それはそれですごいことだと思う。
上記のConsistentHashingを用いた分散ハッシュテーブルの実装。 参考になる。
なにげなく、うちに届いた市報を見たら、 ほぼ1ページ使ってRubyのことが書いてあった。
産業振興の効果はともかくとして、 松江がRuby Cityであることは疑いはない。
でも、Rubyなんて「わかりにくいテクノロジー」に対して 「普通の人」はどう思ってるんだろうね。
先日の対談が記事として公開された。後編は明日。
グーグルのブラックホール化について、語っているが、 別にグーグルに恨みがあるわけではない、念のため。
で、あまりに対談が楽しかったので、 「もっと話したかったです」とメールしたら 第二弾が企画された。というわけで、年が明けたら、 もう一度梅田さんと対談することになった。
今度はどんな話をしようかなあ。
ハードディスクの調子はどんどん悪くなって、 ときどきハングするようになる。
また、SMART daemonからメールが頻発するようになる。
しかたがないので、近所の電気屋で2.5HDD(120G)を購入することに。 160Gは売ってなかった。まあ、現時点では90Gしか使ってなかったから ちょっと寂しいだけで問題はないんだけど。
X61を購入したとしてもすぐに届くわけではないし、背に腹はかえられない。
結局徹夜してしまった。
同じような環境を用意するつもりだったのだが、 はからずもいろいろ変わってしまった
特に後ろ二つは完全に謎。以前はACPIは動かなかったのに、今は問題なく動くし、 なんの設定も変更していないのにEthernetがeth1に変わってるし。
で、徹夜で設定しながら、ハイになったのか、 つい、X61を注文してしまった。
だって、ThinkVantage Clubで安かったんだもの。 本体11万円代って。 まあ、3年保証と1Gメモリーと拡張バッテリをつけたら15万を越えちゃったけど、 それでもずいぶん安い。
Thinkpad 15周年モデル(限定325台)も魅力だったけど、 私の利用パターンだと、重さやバッテリー駆動時間より、 CPUパワーの方が重要みたいだし。
対談の後編。
何度も繰り返すが、グーグルに恨みはない。
個人的にはとても楽しい対話であったが、 読者に対して「新しいなにか」を提供できたのであろうか、 不安である。自分(たち)ばっかり楽しんでてもいけないような気もするし。
JavaScript3がどのようになるか解説したチュートリアルのビデオ。
うーん、最初の印象が悪すぎたJavaScriptに対して同情するが、 とはいえ、この変化の方向はどうなんだろうか。 個人的には「もはや違う言語」という印象しかない。互換性もなさそうだし。
それが悪いかどうかはともかく。
なんとなく「違う言語」なら、もうちょっと「良い言語」にする余地もあったような気がするんだけど。 それは我儘とか贅沢になっちゃうのかな。
朝から出雲空港→羽田空港→東京駅→新潟。
新幹線「とき」は今は珍しい零系と同じ顔をしてる(っていうか零系そのもの?)。
新潟は寒い。松江の早朝くらい寒い。いや、もっとか。
移動中もついてからも、PCをごそごそといじる。 とりあえず、スライドとMagicPointは動くが、 まだ設定がおかしいので、あちこちいじる。
今回はGNOMEを使ってるんだけど フォントサイズが大きすぎたり、小さすぎたり。 ほしい機能のアプレットがなかったり(メーター好きはいろいろつけたいのだ)。
で、伊藤忠の菊池さん、私、RBCの最首さんの順で発表。
聴衆はわりとおとなしめで、スーツの人が多かったけど、 どのくらい役に立ったのかしら?
懇親会の二次会にも誘われたけど、 夕べ徹夜で頭が痛くなっていたので、 残念ながらお断りした。なんか、いいジャズを聞かせてくれる店だったらしいんだけど。
で、ホテルの部屋で寝るかといえば、 そんなことはなくて、ネットつなげて 設定したり、コーディングしてたりするんだけど。
笹田くんとふたりで某ウェブマガジンの取材を受ける。
リリース間近の1.9の話題ということだが、 止められないので、あちこちに寄り道しながら適当に話をする。 途中で1.9の仕様議論が始まったりして。
取材終了後、昼食も一緒に食べ、 大変楽しい時間を過ごさせてもらったが、 うっかり時間を忘れてしまって、 飛行機に乗り遅れた(またかよ)。
最終便でなくて本当によかった。
梅田さんとの対談に関連して、 筑波大学評が面白かった。
筑波大学は微妙なランクづけの大学です。
(中略)
というわけで、筑波大の男性と女性は、おのずと仲良く暮らして共存するしか道はなく、身近にいる、自分と同じくらいのレベルの身なりの田舎の学生である同級生や先輩・後輩などと健全におつきあいするのでした。
そうして、全体的にのんびりとした人格形成がなされ、
遊ぶ場所もないからひたすらに好きなことに没頭して、
(まつもと氏の場合はプログラミングだったのかも。
純粋培養の中で、おひとよしで、利害関係にもうとい、でも専門分野にはやけに強い人間がつくりあげられてゆくのでした。
私の人格に筑波大学らしさが反映されているかどうか、 自分ではよくわからないんだけど、 「おひとよしで、利害関係にもうとい、でも専門分野にはやけに強い人間」 というのは当たってると思う。
いや、私は高校時代からそうだったような気がするけど、 そうだとしても自分にふさわしい大学を選んだのだと思う。
でも、そういうのって、日本だと東京とかの一部の都会を除くと ごく当たり前なんだと思うけど。
それはともかく、 東京の雑踏とかに立つと、 なんとなく「激しい生存競争」を連想させて げんなりする。「私はここにいるべきじゃない」と強く感じて 田舎に帰りたくなる。
シリコンバレーに行っても、ほかの誰かみたいに「こここそ天国」とは 感じなかったのは、アメリカに付き物の「生存競争の臭い」がしたからかも。
Aaron Swartzの講演録。 一番印象に残ったのはここ。
みんな自分のやっていることがわかっていないと仮定すること。多くの人は何かを試みることを避けるが、それはそのことについて十分に知らないと感じるためか、自分の考えつくようなことは誰かがすでに試しているだろうと思うためだ。物事を正しくやる方法について何かアイデアを持っている人というのはごくわずかで、新しいことを実際試みる人となるとさらに少ない。だから何かについて最善の努力をするなら、 結構うまくいくものなのだ。
そう、ほとんどの人は自分がなにをやってるか分かってない。 自分の行為の結果を予想できない。 できても、それは大抵はずれる。
にもかかわらず、分かっていると思いこむことに問題があるのだ。
しかし、逆に考えてみよう。他の人がほとんど現実を認めることができていないのだとすると、 現実を認めるだけで、あなたはまわりの人よりも 大きな一歩を踏み出していることになる。
Aaronの言いたかったことはそういうことなんだと思う。
Vimの補完機能であるオムニ補完のRuby対応について。
なんだかとっても賢い補完をしているように見えるんだけど、 実際にはどうやっているんだろう。
どうも変数に格納しているデータの型まで見ているみたい。 スクリーンショットにあるのは「代入された時の右辺がリテラルだったら、その変数の型を決定する」という挙動で説明できるけど、それだけだと、日常的には嬉しくはないよね。 ローカル変数ってのはリテラルで初期化されるものばかりじゃないし。
いずれにしても、コンテキストを考慮する補完というのは すばらしいことだし、それを実現しているVimについては賞賛しておきたい。
Javaの進化(イメージ)。
Java 7の評価がめちゃ低い。 新しいものを導入する時には「変化の痛み」があるせいか、 大抵、評価は低いよね。
私は自分自身でJava 7を使うことはないと思うので、 私の知っている範囲内ではそんなに悪くない(むしろもっとやれ)という感じなんだけど。
Pythonと他言語の比較。比較対照は
なかなか面白い。しかし、ErlangとProcessingとか、IconとTCLってのは あんまり関連のある組み合わせじゃないよなあ。
あらゆるシステムは使い物にならなくなるまで進化する、という話。
くわばら、くわばら。
Sunの下道さんに(島大の講義のついでに)、オープンソースサロンでも講演していただいた。 JRubyとの比較や歴史を含めて非常に面白かった。
おまけの「Matzをさがせ」も楽しんでいただきたい(楽しくないって?)
もう、ほぼ落ち着いたのだが、やや不満がある。
まあ、4と5は以前の環境ではできていなかったので、贅沢なんだけど。
2はKernel起動時にAPMを指定することで解決。 ACPIの方が温度とかたくさん情報がとれるので(メーター好きには)嬉しいんだけどな。
3はpowsersavedをアンインストールしてみるか。
追記
powersavedが正解。apmdを代わりにインストールしたら、 ネットワークが切れなくなった。gnome-power-managerは APMだとバッテリ状態がわからないみたい。
バッテリアプレットがちゃんと動くからメーターとしては問題ないんだけど。
発展的解消というプレスリリースだが、 まあ、結局はいろいろうまく行かなかったんだろうなあ。
やはりアプリケーションレイヤーでオープンソースというのはチャレンジが大きいのと 関係があるんだろうか。いや、オープンソースじゃなくてもチャレンジは大きいのだが。
アプリケーションレイヤーのように直接のユーザに近ければ近いほど、 いろいろな「注文」を一手に引き受けることになる。 日本のような「出来合いシステム」になじみのない環境では、 「ソフトに自分を合わせる」ということを要求するやり方は 受け入れられるためにかなり強い動機づけが必要になる。
それに比べたら、直接のユーザインタフェースを伴わない ミドルウェア、開発ツール、言語、OSはよっぽど簡単だ。 オープンソースソフトウェアの成功例がこのような分野に多いのは偶然ではないと思う。
とはいえ、アプリケーションレイヤーでの成功例もこれからどんどん出てきてほしいのだが。
(隠れた成功例: ORCA)
ボーイングが787の100億ドルの開発費を削減するために 積極的にアウトソーシングを押し進め、結果として20億ドル余計にかかった という話。
やはりコアな部分はアウトソースしてはいけない、ということだ。
ソフトウェア開発という多くの企業にとってそれなりに重要な部分を 受託開発という形で請け負っている会社の従業員としては 複雑な気持ちである。
が、みんながみんな結局はコア技術は自分のところで開発した方が良い ということに気がついちゃったら(実践できたら)、日本のIT業界は 完全にひっくり返るだろうな。
それでいいのか。いいのか。
で、思い出したのがしばらく前のこの記事。
いや、言ってることが間違いだとは思わない。
「日本には摺り合わせ文化があり,日本独自の文化と商習慣がある。社会基盤が異なる国で生まれた標準をそのまま適用するべきではない」(阿部氏)。
「システム開発において日本のSIベンダーはインドのSEと戦えるのか」という問いに対して「(顧客企業の業務ノウハウに強いなど)日本独自の世界でなら,日本がインドに負けるわけがない」と断言。「シリコン・バレーと同じことをしていたら,日本は他国に勝てるわけがない。逆に,日本独自の世界でなら,他国に負けるわけがない」
それは確かにそうなんだけど、それって「日本的な環境がこれからも維持されたら」とか 「日本だけで十分な市場規模が維持できたら」とか、 「日本の独自文化を維持するためのコストが正当化されるなら」というような、 今となってはいつまで続くかわからない暗黙の前提があるのではないか。 特に最後のが一番怪しい。
幕末期に「近接戦闘なら武士が負けるはずがない」と 言ってるようなもので、明治維新で武士という身分そのものがなくなってしまうような 前提条件がひっくり返りそうな気配が見える時に、 トップがそんな危機感のなさを公言してしまうのは、こちらが空恐ろしさを覚える。
森博嗣が5年後に引退するという話。
なんか期限を決めて引退とか、あんまり想像できないな。 どういう感覚なんだろう。
小説家とプログラマは、元手がほとんど要らない点や、 ひとつの世界をゼロから創り出すという点で よく類似しているような扱いを受けるし、 私も類似点はあるのだろうなと思う。
しかし、こうしてみると相違点もあるかもしれない(私は小説家の実体はわからないけれども)。
「作品」としての小説とソフトウェアの最大の違いは、 やはりその手離れの良さだろう。 普通、小説は一定期間で完成し、一度完成したらほとんど手を入れることはない。 出版後に小説に手を入れることは、それほど多くはない(ようだ)。 たとえば、井伏鱒二が「山椒魚」の末尾を削除しちゃった話は有名だけど。
小説も改版のときに少々直しを入れることはあるらしいけど、 ソフトウェアほどではないだろう。
一方のソフトウェアは、手離れが悪い。 私がRubyの開発を14年も続けているのなんてその最たる例だろう。 公開しながら14年間もほぼ毎日手を入れるような例が小説にあるとは思えない。
また、結果のコントロールしやすさという点でも、 小説とソフトウェアは異なる。 小説を読んだ結果というのは、読んだ人がどう感じるかというのが 一番重要なことだと思うが、同じ本を読んでも感じ方は一人一人違う。
一方、ソフトウェアは結果を「再現」するものは 再現性の非常に高いコンピュータである。 基本的にソフトウェアは作者の意図通りに動くはずだ。 バグがなければ。そしてバグがないことは滅多にないけれども。
というわけで、小説とソフトウェアは作品としての性質は結構違うという話。
でも、世界を創る「万能感」が動機になってるところとかは、 「小説家」と「プログラマ」はやっぱり結構似てるかもしれないけどね。
「忙しすぎるから」。
確かに、私が大学卒業して最初に就職した会社では、 夜の3時を過ぎると徹夜勤になって次の日が休みになってしまうから、 その直前にタイムカードを押す、という同僚がいたよなあ。
あと、一ヶ月の超過勤務が200時間とか。 普通に1ヶ月勤務が(8時間×20日働いて)160時間なのに、 残業の方が多いとはどういうことかと。
そこまでして仕事しないといけない状態では 確かにオープンソースソフトウェアに貢献なんて考えられない。 っていうか、仕事以外の私生活は存在できないんじゃないだろうか。
オープンソースへの貢献がどうこういう前に 「生活の質」を向上させる方がずっと先のような気がしてきた。
私は帰る時には帰ってしまうし、 有給消化も積極的なヒトだったので、 あんまり長時間勤務というのは経験がない。
その辺もRubyを作れた原因のひとつかもしれない。
運がよかったというよりも、当然の権利を主張しただけだと 思ってるけど。
講演会の依頼で福山へ。 松江駅から岡山経由で。
駅を出たら目の前が福山城でびっくりした。 こんなに駅に近い城は他にないのではないか。
その後、1時間半ほど講演する。
出席した人は70人ほどか。 思ったよりもスーツ率が高く、 ちょっと内容が技術よりすぎたか。
質疑も少なく、もしかしたら外したかもしれない。
朝から新幹線で福山から神戸に移動。
Rubyist関西勉強会で「Ruby1.9を語る」という講演を。
まあ、まだまだ変更点については抜けがあると思うけど。 変更そのものが忙しくて、網羅的な変更リストが出来てない。
増井さんが検定試験に落ちたという話。
試験中は実際のプログラミングではがんがん参照できる リファレンスマニュアルや参考書を試験中は参照できないわけで どうしても記憶力勝負になるのはいなめないんだけど、 それでも記憶に頼る問題が多すぎたかなあ。
結構いろんな人が落ちてることから考えると、 問題作成者や監修者が考えるよりも、難しめだったのかもしれない。
まあ、やさしすぎて検定としての意味がないよりはマシかなあ。
あらら。
事業そのものが駄目というよりは戦略が裏目に出たという感じみたい。
これでオープンソースビジネスは駄目だ、という印象にならないといいなあ。 まあ、オープンソースでみんなハッピーなんて、現実離れした印象を持っている人は そろそろだいぶ減ってると思いたいんだけど。
ACアダプタの調子が悪い。
今、ふたつ持っているのだが、ふたつともコネクタ周辺の接触が 悪いようでケーブルの角度によって充電できなかったりする。
ので、ホテルから(末広町の)オフィスに向かう途中で 秋月によってThinkpad用ACアダプタを購入する。 もう買い替えが決まっているので、中古で(980円)。
そしたら、オフィスについたらこんどは画面が写らない。 どうもバックライトが切れたらしい。 フレキケーブルの接触不良か。 今朝ホテルで使っている時にはまったく異状の気配はなかったのだが。
しかたがないので、ディスプレイを借りて操作してるんだが、 結構使いにくい。
25日のリリース、危うし。
HDDといい、ACアダプタといい、バックライトといい 呪われているようだ。 購入後3年も経っているからというのもあるのだが、 それにしても集中するものだ。
やっぱ、買い替えの注文を察知してすねてるんだろうか。
馬鹿だなあ、君が一番に決まってるじゃないか(新しいのが来るまでは)
リリース祭りが完了して気が抜けたのか、 風邪をひいてしまった。 鼻水はでるし、喉は痛いし、 体の節々は痛むし。
熱はないみたいだけど。
今日はせっかく会社から休みをもらったのに、 結局一日中寝てた。もったいない。
あんなこともこんなこともしようと思ってたのに。
なんかまだ具合が悪いのだが、 仕事納め(っていうか、年に一度の机の片づけ)のために会社に。
で、机の上にたまったもののうち、
それぞれ移動。片づいた。1年間、ほとんど触れなかったものは 要らないものに違いない、ということで遠慮なくゴミ箱へ捨てられる。 論文の別刷り(なんでこんなものが必要なんだろう)とかも 遠慮なく。
これをこまめにやればいいのに、という気もしないでもない。 やればほんの数十分なのに。
その後、会社の忘年会に。 今回は昼のうちに実行することに。
最初は、プログラマの気質(スピード狂とかビジュアル系とか)に ついてなど面白い話もあったが、 だんだんアルコールが入ってくると、なんだかぐちっぽい話とか。
まあ、食事がおいしかったからいいけど。
でも、食べすぎた。明日からダイエット。
届いた。来年になると思っていたので、予想外の喜び。 が、それはインストールの苦しみでもある。
巨大な箱が二箱、ラップで包んでつながっている。 二つめの箱にはメモリの小箱と拡張保証の紙が入っているだけ。 なんて過剰包装。
もう一つのほうは本体。 X31は梱包材を含めて全体が段ボールで感心したが、 X61はウレタンフォームらしき材質の梱包材が使われていた。
取り出す。
電源を入れる。無事起動し、Vista (BASIC)のEULA画面が出てきた時点で電源オフ。 EULAには合意しない。
で、会社から借りてきたDebian SargeのインストールCDで インストール開始。
先日のHDD破損で再インストールした時の記憶が フレッシュなので、さほど問題なし。引っかかったのは、 CD-ROM単体からのインストールはうまくいかず、 ネットからのミラーを使わなければインストールできなかった点。 手を抜かず、最初のネットワーク初期化をきちんとすること。
実はこの点でかなりひっかかったが、 分かってしまえばそんなに難しくない。
で、無事起動。問題なし。
さて、実用のためにはもうちょっといろいろと手を入れなければならない。
まず、最初に前のPCからデータを持ってこなければならない。 X31からディスクを外し(この点Thinkpadは楽勝だ)、ケースにつないで USBディスクとし、ホームディレクトリといくつかのデータをコピー。 これが結構時間がかかる。X61はHDDがSATAなので、 USBディスクは/dev/sdbになる。
それと平行して、/etc/apt/sourcesを書き換え、 sidにアップグレード。これまた結構時間がかかる。 xorgまわりで矛盾が発生するが、 update-managerのsmart updateを使うと魔法のように解決してくれる。
あと、解決すべき問題は
である。
音についてであるが、X61のサウンドカードはIntel 82801H HD audio controllerであり、 Debian sidであればALSAのバージョンが新しいのでなんの問題もなかった。
ビデオも(当面は)問題なし。Driverは"intel"を選択。
無線LANはlinux-image-2.6.23にはiwl4965ドライバーが添付されているが、 ファームウェア(firmware-iwlwifiパッケージ)をインストールしても カードを認識してくれない。
そこでndiswrapperを使うことにする。 ndiswrapper-sourceとndiswrapper-utilsパッケージをインストール。 module-assistでndiswrapperをコンパイル、インストール。
% cd /usr/src % m-a prepare % m-a a-i ndiswrapper
次に、ドライバファイルをダウンロード。どこから入手してもよいが、 IBMかインテルからダウンロードするといい。
まず、サポートカードのリストを見ると、 X61やIntel Wireless WiFi Link 4965AGNは載っていない。 が、IBMのドライバダウンロードページあたりから当たりをつけて、 ドライバファイルをダウンロードする。
わたしがダウンロードしたのは7kwc27ww.exeというファイルだったが、 今、探したら7rwc09ww.exeというファイルしか見つからなかった。 こっちでインストールできるかどうかは不明(ごめんね)。
Vista用ではなく、XP/Windows2000用をダウンロードすること。 これは自己解凍ファイルだが、wine-safeで解凍できる。
たくさんドライバが入っているが必要なのは NETw4x32.INFというファイル。
このディレクトリで
% ndiswrapper -i NETw4x32.INF
とするとドライバのインストールは完了。 ESSIDの設定に手間取ったが、とりあえず無事接続完了。 ただし、
# iwlist ap
でアクセスポイントを見つけてくれない。scanはできるのであまり困らないけど。
最後は電源。ポイントはクロックのコントロールが出来るかどうかと サスペンド/リジュームができるか、という点。
さんざん試行錯誤したが、 結論からいうと完全ではないものの、動作はした。
まず、クロックのコントロールだが、いろいろと試行錯誤の結果、 結局はpowersavedパッケージのインストールだけで うまく動いた。X61のCPUはCore2 Duo T7500 (2.2GHz)だが、 クロックは両方同時に変わるのね。まあ、当然か。
次はサスペンド・リジューム。 まずはuswsuspとhibernateをインストールする。
これでハイバネーションは出来るようになる。 が、サスペンドはできない。どうもs2ramがX61を知らないみたい。
% s2ram Machine is unknown. This machine can be identified by: sys_vendor = "LENOVO" sys_product = "7675A31" sys_version = "Thikpad X61" bios_version = "7NET29WW (1.10 )" See http://suspend.sf.net/s2ram-support.html for details. If you report a problem, please include the complete output above.
強制的にs2ramを実行するとs3_mode,s3_biosでは(ある程度)正しく動作するようだ。
% s2ram -f -a 3
たまにリジュームしないという問題があるんだけど(ダメじゃん)。 おおむねうまく動いているみたい。
これは将来のバージョンで対応すると思われるのだけど、 当面これをどうするか。要するにホワイトリストにX61が載ってないのがいけないので、 これをなんとかすればいい。残念ながらホワイトリストは s2ramに組み込みで、ファイルとかになってないみたい(なってたら楽だったのに)、 ソースを調べると「Thinkpad X61」にマッチするルールはあるようだったので、 バイナリエディタ(わたしはEmacsを使ったけど)で、むりやり「X60」を「X61」に 書き換え。
あと、/etc/hibernate以下の設定ファイルをいくつかいじって(もう忘れたけど、 今となってはあまり変更する必要はなかったと思う)、 gnome-power-managerを導入すれば、完了。
あとは外部ディスプレイへの出力ができてないんだけど、 ここで時間切れ。くたびれた。
おおむね動くようになったのだが、 残りの作業を。
Xの外部ディスプレイ出力。xrandrを使った動的な設定も可能なのも分かったが、 実際、そんなに使いそうにないんで、/etc/X11/xorg.confを以下のように設定。
Section "Device" ... Option "MonitorLayout" "NONE,LFP+CRT" Option "DevicePresence" "true" EndSection
これでおおむね無事に動作。
意外だったのはSDスロットが使えたこと。 SDカードをスロットにさすと /dev/mmcblk0 というデバイスが見える。 /dev/mmcblk0p1 をマウントするとそのまま内容が見える。 USB接続ではないので usbmount の自動マウントの対象にはならないみたい。
気に入った点。
気に入らない点。
とりあえずリジュームはなんとかならないかなあ。 他はいくらでも我慢できるんだけど。
大晦日になってやっと年賀状を。 うちからのが届かなくても気にしないでください > 関係者
しかし、毎年気になるのが喪中のあいさつ。
あれは「今年は年賀状を出しませんから」という意味だと思うのだが、 それは「今年は年賀状を受け取りませんから」という意味も含むのだろうか。 なんとなく、そんな気がして毎年出さないでいるのだが、 もし仮にわたしの身内に不幸があって、 「年賀状を出さない」ということになっても、 私は受け取りたいんだが。
っていうか、私だったら喪中のあいさつは出さずに普通に年賀状を出しそうな。
が、世間的な常識を知らないので、 「非常識」を相手に強要するわけにもいかず、 今年も何通かは遠慮したのだった。