早朝5時にリリース。クリスマスの約束は果たしたな。
ところが、リリース直後にevalにメモリバグが発見されてげんなり。 よく見ればリリース前に実行したvalgrindのログにもこのバグの兆候が示されていた。 寝不足で集中力が落ちていたのだろうか。
いちおうパッチを[ruby-dev:22415]に用意した。
1.8.1が出たのを機会に1.8ブランチを用意する。しばらくはHEADブランチ(1.9)と1.8ブランチの 両方をメンテする必要があるので面倒だ。
moleskinさんからの(一応)反論をいただく。
プレゼンスの維持にもコストはかかるのである.残念ながらプレゼンスや地位を確立したからといって楽隠居できるわけではない.むしろその逆である.
そして「プレゼンスや地位を維持して収入を得る」人間が陥りやすい陥穽は,そういう人間は遅かれ早かれ「プレゼンスや地位を維持するための仕事をやる」羽目になるということだ.僕が揶揄したような芸能人や文化人はその典型である.
まつもとさんは18日の日記で「やりたくもない「スキルで直接的に飯を食う」仕事をするよりは、広告塔になってでも好きなことをして飯を食う方が私にとっては百万倍健全だ。」と言われたが,広告塔の地位を守るためにやりたくもない仕事をするのは,やりたくもない「スキルで直接的に飯を食う」仕事をするよりも百万倍不健全だとは思いませんか?
これ以上続けてもあまり面白いネタは出そうにないのだが、一応指摘しておくと
ま、陥りやすいからといって必ず陥るわけではない、陥りやすいから気をつける必要がある、 という結論か。ああ、つまんないオチだ。
*1 陥穽(かんせい) - 陥りやすい穴。知らなかった
家族でささやかなクリスマス会。ケーキはすでに安くなっていたそうだ。
子供たちは枕元にプレゼントがあったらしい。 ただ、全員が望み通りではなかったようだ。サンタも失敗するらしい。
その上、私の枕元にもプレゼントがっ。 サンタさん、今年は良い子にしてたのを見てくれてたんだねっ。 来年もがんばるよ、ぼくっ。
今年はクリスマス・リリースが流行らしい。
後輩たちが開発しているソフトイーサがリリースされたかと思うと、Sylpheedも1.0がリリースされている。噂によるとmplayerもリリースされたらしい。
しかし、クリスマス・リリースならRubyに一日の長がある。 過去をふりかえると
と、1997年以降ほぼ毎年(1999年だけちょっとずれているが)リリースしている。
ちなみにもう一つのピークはお盆で、 8月リリースは、1.4.0(1999年)、1.4.6(2000年)、1.8.0(2003年)がある。
しかし、今年は(今年も?)リリースミスがあり、 最後のコミットしないでパッケージを作ってしまった。 夕方になって気付いて、あわてて再リリースするはめになってしまった。 サンタも失敗するらしい。
ダウンロードはこちらから。 MD5SUMは
8ffc79d96f336b80f2690a17601dea9b
Happy Hacking!
うーむ、Happy Holidaysという表現をよく見かけるようになったな、と思ったらこういうことなのね。 しかし、PC運動は「気を使う」以上になってきて、ほとんど言葉狩りのレベルに近くなってるような。
次女は思ったより早く回復し、家族で教会に出席できた。
今日は聖餐会のみ。しかし、クリスマス当日ということで気合いが入ったのか、 話者の皆さん、どれもすばらしい話であった。感動した。
以前、13日の金曜日について検証したことがあったが、今回はクリスマスについて考えてみよう。
12月25日は一般にイエス・キリストの誕生日と言われていて、 それにかこつけて、玩具業界のマーケティングや、 ホテル業界あるいはさまざまな分野の商魂たくましい活動が繰り広げられるわけだが、 実際にはイエス・キリストの誕生を祝う行事がベースになっていると考えられている。
本来は恋人たちの季節でも、子供たちの季節でもないわけだ。
しかし、 聖書的に考えると、12月25日がキリストの誕生日であることを示す証拠はない。 むしろ歴史的には、 古代ローマ時代ゲルマン人に広まっていたミトラ教の冬至のお祭りが形を変えたものだと 考えられている。クリスマスツリーやらなんやらはミトラ教のシンボルが形を変えたものだ。 次第に短くなっていく日照時間がこの日を境に長さを取り戻すありさまが、 太陽神の復活になぞらえられたのだそうだ。 これが「復活」をキーワードにイエス・キリストと結びついたのだと考えられる。 この辺はイースターと同様だな。
聖書を見るとキリストの誕生日を特定できる情報はほとんどない。 唯一証拠と考えられそうなものは以下のものだ。
ベツレヘム(エルサレム近郊と言っていいだろう)は、雪が降るほど寒くはないが、 冬真っ盛りの冬至のころに野宿をするほどは暖かくないそうだ。 聞くところによると冬は羊の放牧はしないということだ。
ということは、12月25日はキリストの誕生日ではないということでもある。では、いつか、となるとヒントがあんまりないんだよなあ。
あまり明確な根拠のないいくつもの言い伝えは存在していて、 12月25日もその一つだが、他には
などがあるが、当然確証はない。私自身は4月説を受け入れてはいるが、 証拠はない。
ま、正直なところ、何月何日に生まれたのかなんてことは (少々の知的好奇心を満たす以外には)全然なんの役にも立たない。 2000年前の太陰暦を現在の太陽暦にマッピングできるはずもないし。
重要なのはイエス・キリストが生まれて、 彼が救い主であることなのだ。
メリークリスマス。
Rubyのような、「革新的な技術があるわけではないんだけれども、組み合わせとバランスで価値のあるソフトウェア」というのは論文にしにくい(で、結局論文書けずに単位取得退学になってしまったわけなんだけど)。
そういうのをカバーするための特集。
ソフトウェア論文は従来の研究論文と異なり,どのようなソフトウェ アについてどのような観点から論文を執筆すれば学術論文として認められるか に関して十分な社会的合意があるわけではなく,このことがソフトウェア開発 の論文化の妨げとなってきました.
本「ソフトウェア論文」特集はこの問題を打破すべく企画したものです.優れ たソフトウェア成果を積極的に論文化してご投稿いただき,編集委員会での議 論と査読・改訂のプロセスを経ることによって,「良いソフトウェア論文」に 関する合意を形成し,その具体例を実際に示すことを目標としています.
ささだくんから教えてもらって、投稿しようかなあ、と考えていたのだが、 直前になって「投稿はソフトウェア科学会会員限定」という事実に気がついてしまった。
考えてみれば、そりゃそうだよな。なんのための学会だということもない。 もうちょっと早く気がついて入会しておくべきであった。
というわけで、せっかくのチャンスを棒に振った、というお話。 ま、学位への熱もだいぶ冷めてるし、リプリント代も馬鹿にならないし、 書かないで済むならそれはそれでいいか、と思う今日このごろ。
ruby-talk経由、 1998年に私がcomp.lang.miscニュースグループにRubyを紹介した時の記事。
もうすっかり忘れてたよ。「Pythonより速い」とか書いちゃってるなあ。 当時は速かったのかなあ。
「Googleは社員を子供扱いしていることで繋ぎ止めている」という話。
ま、そういうところはあるかも。 子供扱いする余裕すらない会社もたくさんあるわけだが。
私がGoogleに行きたいと思わないのは、Googleでの自分がイメージできないから。 給料だけはだいぶ上がりそうだけど、 Rubyをフルタイムというわけにはいかなくなりそうだし、 住環境その他の条件も悪くなりそう。
夜、近所の知り合いの家にクリスマスソングを歌いに。
なんか今年心からちゃんと「メリークリスマス」と言えたのは初めてのような気がする。 が、その直後「普段からお世話になってますから」とガレのランプ(レプリカ)をいただいてしまった。海老で鯛を釣ってしまった。
ともあれ、メリークリスマス。