早朝、息子がトイレに行くというので起こされた。 トイレの前で立っていると急に胸の真ん中が痛くなった。 かなり痛い。
つらいので寝てしまうことにした。 しかし、ふたたび起きてもまだ痛い。
子供たちが学校に出発した8時頃には痛みはだいぶ治まってきていたが、 心配なので、近くの総合病院に。胸部レントゲンやら心電図やらを取られる。
すると、梗塞の疑いがあるということで、赤十字病院へ紹介される。 で、ここでもまた血液検査やらレントゲンやら心電図やら心エコーをとられて、 どきどきしたのだが、医者のみたては「異常は見つかりません」だそうだ。 心電図のパターンは正常の範囲内で、梗塞の疑いは心電図のコンピュータが安全側に倒した結果らしい。 見逃すよりは良いだろうということだそうだ。
診断を受けた時点ではもう痛みはなかったのだが、 実際に痛かったのは事実なので、「異常なし」と言われても気持ち複雑だったが、 とりあえず看護士のおばさんの「おめでとうございます」という言葉を背に会社に向かうのだった。
なんだったんだ。失恋の痛みか。そんな覚えはここ何年もず〜っとないが。
〆切前だというのに半日つぶれてしまった。
江島健太郎さんのところに届いた元特許庁審判長の丸山光信さんからのメールについて。
これを読んで、「こんなあやふやな定義の元に独占的排他権をこんなに長い期間与えてはいけない」と強く感じた。 もちろんアンチパテント気味のある私だから、その分は差し引いてもらったとしても、 現状の特許制度は知的財産の所有者にとっても望ましくない制度になっていると思う。
というか、金がないから特許に脅える私のような貧者よりも、 金も特許も持っている大企業が別の特許所有者から訴えられるケースの方がはるかに多い現状を考えると むしろ持てるものにとって不利な制度になっているのではないか。
まあ、金持ち同士がやりあってくれるだけなら直接的には私の腹は痛まないのだが、 それでも「人類の進歩と調和」が阻害されるのは嬉しくない。
というか、OpenOffice.orgの互換性が低いからって、あなた、 MS Officeのバージョン間の互換性よりはマシなんじゃないですかねえ。 苦労したって話は良く聞くんですけど。
とはいえ、つまり圧倒的有利な立場にあるはずのマイクロソフトが意識しなければならないくらい OpenOffice.orgのプレゼンスが向上したってことなんだろうなあ。
「Objectの上」は空前のヒットとなり、コメント数が百を越えた時点で表示されなくなってしまった。 tDiaryにそんな制約があるなんで知らなかったよ、あんまり感心しない。
で、結局Objectの上のクラス名は
というような理由によりBasicObjectにしようと思うようになった。 Socket系クラスのBasicSocketからの類推であり、 またSmalltalkのBasicAt:が発想の源になっている。
これがあると、DelegatorやSimpleXMLのようなものが実現しやすくなるのではないかと思う。
今年度の第1回会議のため東京へ。 いや、東京は遠い。さらにすっかり車生活で歩かなくなった足には、 浜松町駅から機械振興会館(東京タワー前)までの距離がつらい。 捻挫したりしてあまり歩かなかったし、すっかりなまっている。
今年のプロコンの実施要領はほぼ昨年度を踏襲。 ただし、
などの点を検討している。今年は体制もより良くして、 よりたくさんの応募が受けられると良いなと思っている。
若人よ、きたれ。
夕べのDebian upgradeでカーネルが更新されていたので リブート。すると、Xが起動しない。
どうも、fixedフォントがない、ということらしい。 あちこち見るが、どうも/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/に6x13B-ISO8859-1.pcf.gzがないということらしい。なんでないのかな。/usr/share/fonts/X11/misc/をfontpathに追加して起動する。
すると、今度はxdmがおかしい。 /etc/X11/xdm/xdm-configに/etc/X11/xdm/Xsetup_0を起動する設定が入っているが、 そんなファイルはないかららしい。このファイルを修正して対応。
で、ようやっとXが起動したが、今度はフォントサイズが妙に小さくなっている。 が、これはちょっと見にくいだけで実害はないので放置。
さらにMagicPointがsegmentaion faultするようになる。 プレゼン前には呪われるのか。
これは1.11bをコンパイルして対応。 昨日、X.org関係がそろって更新されたから野良ビルドのmgpが対応できなかったんだろう、 たぶん。最新を(configureオプションを変えて)コンパイルしたら SEGVは止まった。
しかし、以下の点がまだおかしいけど。
後者は仕様変更だと思うけど、結構不自由。 前者はとりあえずスライドを書き換えて対応した。
ホテルの朝食。まあ、おいしいが、驚くほどではない。 中華が多いが、日本でも親しんだ味なので悪くない。 ただ、魚系はあまり好きでない香りがする。 処理の問題なのかな。 洋食っぽい料理も多い。
おハシの国なので、ハシが出されていて、 これが結構心地よく食べられた。 スパゲティもハシでずるずる。
これはいい。
こんどアメリカ行く時には「マイ箸」を持参するかなあ。
で、「北東アジアOSS推進フォーラム(だかなんだか)」のWG2というところで、 オープンソース貢献者賞受賞者(高林くんが欠席なので3人)は プレゼンすることになる。
まあ、たったの5分ということなので、なんとか片づける(英語だけど)。 スライドの修正も間に合ったので無問題。 今回は「呪い」に勝ったぞ。
しかし、中国、韓国、日本で受賞者のタイプが全然違うのが印象的。
日本は「貢献者賞」というだけあって、 それなりに実績がある人(自分で言うのは恥ずかしいけど)が選ばれているのに対し、 中韓はソフトウェアコンテストが開かれたようだ。 それでも中国の人は実際のオープンソース開発者って感じだったけど、 韓国に受賞者はまるっきり学生のプロコン参加者って感じ。
良い悪いはないんだけど、各国揃ってなさが印象的だった。
その後、WG2の議論を少し聞いてたんだけど、 印象としては「CJKの壁は厚い」って感じ。 まず、共通言語がないので通訳が入るのだが、 今回日韓通訳のパスがないので、 日本語→中国語→韓国語、 という変換が行われることになる。 そのうち、ちゃんと伝わっているのか、 いないのかよく分かんなくなったりして。
みんなが英語をしゃべれればいいんだけど、 みんなあんまり上手じゃないんで、 それでもなかなか難しいみたい。
お互い、近くて遠い国って感じなんだろうか。
そういえば夕べのチェックインのときも フロントが英語がわからなくて大変だったし。 ここは一応「天津天保国際酒店(Tianjin Tianbao International Hotel)」って 名前なんだけどなあ。
みなが席についてから、各国の偉い人が次々と挨拶する。 なかなか誰が挨拶するかとか、どの順番で話すのかとかが 非常に重要らしい。で、みんな延々と話し、 それに逐語通訳がつくのでめちゃめちゃ時間がかかる。
やっと乾杯の発声がかかったのは、開始後なんと40分後でしたとさ。
で、中華料理。おいしいんだけど、 どう考えても食べ過ぎです。本当にありがとうございます。
ディナーの席で「コードも書かない人に言われたくない」の三浦さんに会う。 「あれって端で見てる人は、私と小飼さんと三浦さんの全員が「コードを書く人」とは絶対思ってないですよね」とかいうような話をする。
夜の10時から、明日の授賞式のリハーサルをする、という。 マジですか?
で、あっちに立て、こっちに移動しろ、とバミってある舞台の上をいろいろ指示される。 そんなんどうでもいいじゃん、とか思うけど、 真剣な中国人スタッフを見てるととても言えない。 言葉も通じそうにないしな。
IPAの中の人によると、その前にも「トロフィーはこれでいいか」とか、 「盾の文言はこれでいいか」など延々と議論が行われてたらしい。
それが中国クオリティー?
で、腹が立ったので(何に?)、mgpをハックすることにする。
最初の行の属性の問題はparse.cのthirdpass()関数の中で、 属性を設定している部分らしい。「#if 0」でエスケープされている方の処理を 生かすと問題は消えた。もちろん別の問題があるんだろうけど。
あと、clear_esc()関数をいじって、 「知らないエスケープシーケンスはバックスラッシュごと残す」という仕様にした。 とりあえず私の問題は回避できる。
こんなことができるのもソースが入手できるからだ。
オープンソース万歳。
「猛々しいプログラマ」とは、猪突猛進でどんどん進めていくタイプのプログラマだそうだ。 協調性もなさそう。
小学3年生のその子供は,プログラムを作り始めると,人の言うことなど聞かない。ロボットの動きだけをたよりにどんどんプログラムを作成していく。彼はそれを「猛々しいプログラマである」と表現した。自分が作ったプログラムを人に説明することはできないが,人に指示されるよりも自分の理解を基にプログラミングを進めていく姿勢に対して,ベストプログラミング賞を贈ったという。
猛々しいプログラマ──やや閉塞感のある日本のソフトウエア産業界にブレークスルーをもたらすとすれば,こうした人材像ではないだろうか。
そうかもしれない。日本の職業プログラマはお行儀が良すぎるのかもしれない。 ま、ほとんどのソフトウェア開発はチームワークだから、必然でもあるのだけど。
が、驚いたのはその後。
例えば,まつもとゆきひろ氏は,職業としてはプロのソフト開発者である。しかし,Rubyの開発に限っては,完全にホビイストの立場だったのではないだろうか。彼がおもしろいと思いながらひたすら作り上げたRubyは,世界中で利用される優れたプログラミング言語となった。
まさか、私が言及されるとは思わなかったな。 「猛々しい」は私の人格を的確に表現している形容詞だとは思わないけど、 「好きなことをしている」、「協調性がない」という点は当たってるかな。
今年もGoogle Summer of Codeの採択プロジェクトが決定した。 昨年同様RubyCentralもホストとして参加する。
個人的に興味があるのは
くらいかな。
C# 3.0との比較でHaskellを学ぶ、という話。
というか、これだけ比較が成立するのは、 C# 3.0がいかに関数型言語の「マネ」をしているか、 ということでもある。そして、それはとても良いことである。
「PHPはダメだ」、という話。
本エントリでは、まずPHPの良い点から紹介している。
しかし、良いところはそこまで。
私にとって2や5は少々意外だった。 PHPの人気や実績から考えたら、この辺は当然クリアしてると期待するじゃない?
とはいえ、実際に「喜んで」PHPを使っている人はそれなりにいるわけで(「しかたなく」使っている人も大勢知ってるけど)、そういう人たちはまた別の理由や動機があるのだろうか。 それとも「現状に満足しちゃってる」とか、「新しい言語を学ぶくらいだったら、非効率な方がマシ」ということなんだろうか。時として「知らないこと」は強力な動機となるわけで。
最後にJonasは「残されたPHPを使う動機」として以下のものをあげている。
で、彼の結論は「For me, PHP is now an unacceptable solution to all but the simplest problems」なのだそうだ。PHPを使ってない私がなにを言ってもまったく説得力がないけれど、 この人はそれなりにPHPの経験を積んだ上での発言のように思える。
あなたの結論はどうだろうか。
FasterCSVよりもさらに高速なCSVパーザ。 すばらしい。いっそ標準添付のものを置き換えちゃうか。
いつの間にかLightCSVに改名されていた。ダウンロードはこちら。
私の日経BP技術賞大賞受賞記念ということで、プレゼンテーション。
今回はRubyを技術賞に推薦してくださったITProの高橋さんにも 松江に来ていただいて、技術賞とはなにかとか、 受賞の意味とかについても発表していただく。
しかし、ありがたいことだ。
で、私の発表の内容は、授賞式のプレゼンテーションとほぼ同じで、
とか言うような話。授賞式と違って5分という縛りがなかったので、 もうちょっと言葉多くして30分くらい。 後、質疑応答。松江らしく(?)おとなしいものであった。 もっと質問しないともったいないと思うんだけどなあ。 それでも、オープンソースの基本的なことから、 PHPとの比較など技術系、非技術系とりまぜた質問が出る(指名したり、ちょっとむりやり感はあったけど)
その後、懇親会。