〆切日にならないと動けないのは、悪い癖だ。去年もそうだった。
原稿の締め切りが押しているので気分的に書類整理をする気にならなかったのもあるのだが、 しょせんは言い訳である。確定申告の期限が原稿の〆切よりも前である以上、 いつかはやらなくてはいけないことは、はるか前から分かっていたはずなのだから。
わかっちゃいるけどやめられない♪
昨年必要経費として使ったお金を合計し、 源泉徴収票、昨年分の支払い調書、医療費の領収書とともに公民館へ。 印鑑忘れて一度取りに帰ったりしたけど、なんとか無事書類処理完了。
例年、玉湯町中央公民館では玉湯町税務課の職員が丁寧に対応してくれる。 上記のセット(印鑑、源泉徴収票、支払い調書など)だけあればちゃんと処理してくれる。 おまけに待ち時間も(最終日であるにもかかわらず)ほとんどゼロ。すばらしい。
しかし、来年からは市町村合併で松江市になるので、このすばらしいサービスが継続されるかどうか心配だ。 で、対応してくださった職員の方に来年もここで受け付けますか、と聞いてみた。 答えは「分かりません」だった。合併後のことは決まってないことが多いらしく、 職員の人も不安そうだった。このすばらしい住民サービスが低下しないことを切に望むものだ。
freshpatents.comより。
キムチの作り方は複雑だし、時間はかかるし、匂いはあるし。 だから、簡単で、若い人や外国人にも受け入れられるキムチの作り方の特許。
要するにあらかじめ調合した「ドレッシング」を用意し、 白菜などをそれに漬けることでキムチを作る、というアイディア。
えーと、それってキムチの素? 誰か教えてやったほうが良いのでは?
これもfreshpatents.comより。
光触媒を使った抗菌コンピュータ。これを発明として新規性を認めろ、と。 この特許の23のクレームの中には今までだれも思いつかなかった発想がある、のかもしれない。 ざっと読んだ限りでは見当たらないけど。
京都新聞(虚構新聞にあらず)。
企業の内部告発をインターネットで受け付け、経営改善に役立てる社内通報システムを経営支援サービス会社、泰希堂(京都市上京区)が開発し、特許庁にビジネスモデル申請した。
システムは、事前に認証番号とパスワードを与えた社員や主な取引先などから専用サイトで内部告発を受け、匿名で内容を経営者に報告する仕組み。経営者から依頼があれば、提携先の弁護士や税理士らのアドバイスを文書で提供する。
基本使用料は1万円。通報1件につき1000円で、1年に1回通報を義務付ける方針。専門家への相談は別料金。
「内部告発を義務付ける」というのはどういうことか、とか、 「通報1件につき」という価格体系はいかがなものか、とか、 思うところはいろいろあるが、 最大の懸念は、これでビジネスモデル特許を申請するってのは、ほめられたことなんだろうか、という点だ。 いくら申請するのは自由だとは言え。
千数百年の歴史を持つ京都周辺では特許とか知財とかに関する認識が違うのだろうか。
提出。大量の支払い調書をステープルでとめてくれ、と言われて手間がかかったが、 それ以外には何の支障もなく終わり。これで幾許かは払い戻される、はず。
しかし、今日が最終日だというのに会場はそれほど混んでいない。 もっと悲惨な状況を予想してたのにな。
OSM5月号のゲラをチェック。いろいろ手直ししてもらったり、 脚注を追加してもらったりして、きれいに2ページに収まっている。 ありがたい。ほんのわずか間違いを修正して戻す。
楽天がRubyとNaClについてのプレスリリースを出した。
各社報道
リリースの具体的な内容は以下の通り。
楽天株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下楽天)は、自社の提供するインターネット・サービスの開発手段として、Webアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の利用を開始しました。
楽天はこれまでも様々な開発手法を導入し、拡張性や可用性の高い、コスト効率の優れたアプリケーションを構築することで、ユーザーニーズに対応したサービスをタイムリーに提供してきました。その中で、LAMPなどのオープンソース技術も開発手法の一つとして活用しています。
インターネットを取り巻く環境が著しく変化する中、インターネット・サービス企業は、多種多様なニーズに対応できる柔軟な開発手法が一層求められています。楽天は、サービス開発の生産性をさらに追及していくべく、プログラミング言語Rubyによるサービスを構築するRuby プロジェクトチームを立ち上げました。同チームは、「Ruby on Rails」を用い、主にインターネットショッピングモール「楽天市場」における大規模トランザクション処理や高度なセキュリティ処理に対応したサービスを開発していきます。
また、「Ruby on Rails」および、Ruby を用いた開発手法の標準化を行い、大規模サービス開発手法の確立を行ってまいります。
なお、当取り組みにおいては、Rubyの開発者まつもとゆきひろ氏が在籍する株式会社ネットワーク応用通信研究所 (略称:NaCl、本社:島根県松江市、代表取締役:井上 浩)の全面協力を得て、Rubyプロジェクトチームは同社よりRailsトレーニングプログラムを受講し、開発基盤「Rails Platform」を活用してサービス開発を行っています。
内輪からみると、内容自体は昨年からやっていることを改めて発表しただけなのだが、 「楽天がプレスリリースを打つ」という行為そのものがインパクトを持つようだ。
このプレスリリースに込められた楽天のココロは、
というようなものだと思われる。その背後には、 楽天技術研究所の設立など、「技術の楽天」のイメージを構築したいという楽天の意思も感じられる。
お金だったり、物作り精神だったり、いろいろだよね。
前にも書いたけど、「OSSはタダだから」とはよく言われるけど、 実際、知的財産権保護の意識が低い国々では、 商用ソフトウェア(の海賊版)の方が安価に入手できたりするんだよね。
「やっぱ物作り」というこの記事の結論は正しい読みだと思う。 今はあまり目立たないアジア発のOSSだけど、 このまま発展して、一大OSS産地になるといいなあ。
日本みたいな見えない文化障壁がないぶん、 マレーシア、インドネシア、シンガポールとか、 けっこう見込みがありそうな気がする。
文字列(String)クラスのメソッド数。
Python: 37 Java: 65 Ruby: 119
圧倒的じゃないか、我が軍は。
ちなみに、実際に数えたらRuby 1.8で102、Ruby 1.9で103だった。
ruby -e 'p ((String.instance_methods - Object.instance_methods).size)'
元エントリはPythonにひいき目の人が書いたエントリらしいので、 JavaやRubyのグラフにひびが入っていて、「メソッド大杉」というニュアンスが 提示されているが、実際のところそれはどうなんだろう。
もちろん、メソッド数が多ければそれだけ覚えることが多いわけだから そういう意味では言語が難しくなるということはあるだろう。 しかし、メソッドの数ってのは多いからすぐに困ると言うことはあまりない 組み込みインタプリタだとプログラムサイズに影響するということはあるかもしれないけど、 現状でRubyをそういう使い方をする人はほとんどいないし。
しかし、逆にある処理についてStringクラスでメソッドが提供されていなければ、 自作するか他のモジュールに頼らなければならない(Pythonならstringモジュールとか)ので、 生産性という観点からはむしろ多い方が良い場合の方が多そう。
PHPのUnicodeサポート。
っていうか、
$name = "Antoine Ughetto"; $jap = str_transliterate($name, 'Latin', 'Katakana'); # アントイネ ウグヘット echo str_transliterate($jap, 'Any', 'Latin'); # antoine uguhetto
っていうのが本当に必要な局面があるのか、とか、聞きたいところである。
が、そのやる気は素晴らしい。ぜひとも真似したいところである。
失敗するオープンソースプロジェクトに共通する特徴。
わかる、わかる。