«前の日記(2008年03月14日) 最新 次の日記(2008年03月16日)» 編集

Matzにっき


2008年03月15日 [長年日記]

_ [言語] Number of Methods in the String Class

文字列(String)クラスのメソッド数。

Python: 37
Java: 65
Ruby: 119

圧倒的じゃないか、我が軍は。

ちなみに、実際に数えたらRuby 1.8で102、Ruby 1.9で103だった。

ruby -e 'p ((String.instance_methods - Object.instance_methods).size)'

元エントリはPythonにひいき目の人が書いたエントリらしいので、 JavaやRubyのグラフにひびが入っていて、「メソッド大杉」というニュアンスが 提示されているが、実際のところそれはどうなんだろう。

もちろん、メソッド数が多ければそれだけ覚えることが多いわけだから そういう意味では言語が難しくなるということはあるだろう。 しかし、メソッドの数ってのは多いからすぐに困ると言うことはあまりない 組み込みインタプリタだとプログラムサイズに影響するということはあるかもしれないけど、 現状でRubyをそういう使い方をする人はほとんどいないし。

しかし、逆にある処理についてStringクラスでメソッドが提供されていなければ、 自作するか他のモジュールに頼らなければならない(Pythonならstringモジュールとか)ので、 生産性という観点からはむしろ多い方が良い場合の方が多そう。

_ [言語] Make me pulse - Making a better life for web developer since 2006 >> Blog Archive >> PHP6, Unicode and TextIterator features

PHPのUnicodeサポート。

っていうか、

$name = "Antoine Ughetto";
$jap = str_transliterate($name, 'Latin', 'Katakana');   # アントイネ ウグヘット
echo  str_transliterate($jap, 'Any', 'Latin');          # antoine uguhetto

っていうのが本当に必要な局面があるのか、とか、聞きたいところである。

が、そのやる気は素晴らしい。ぜひとも真似したいところである。

_ [OSS] D.C.T.W.Y.C.D.T: Common characteristics of failed open-sourced projects

失敗するオープンソースプロジェクトに共通する特徴。

  • 大風呂敷を広げすぎる(Start with something big)
  • デザインにこだわりすぎる(Blind design)
  • 火のない煙(Smoke without fire) -- アプリケーションに集中して
  • 情熱が足りない(Lack of passion)
  • モックアップが多すぎる(Too many mock-ups (will kill you))
  • 流行に振り回される(Follow the fashion)
  • 車輪の再発明(Reinvent the wheels)
  • メンテナンスの軽視(Underestimate the maintenance)

わかる、わかる。


«前の日記(2008年03月14日) 最新 次の日記(2008年03月16日)» 編集