小学生二人はおたふくかぜ。中学生は喉が痛い、頭が痛い、とのことでお休み。 私も耳の下辺りが痛いようなので会社は休み。
結局、平日なのに全員が自宅にいるという事態に。 しかし、出られないからストレスがたまってるし、 唯一ごきげんな末娘は元気にあちこちものをひっくり返すし、 紙やら本やらをやぶろうとするしで、親はあんまり休息できない。
なんか疲れる一日であった。
Linusはあまり外に出ないって話。私もそうしようかなあ。
でも、結構人と会ったり、話したりするのは好きだったりする。 田舎にいるせいであまり頻度は高くないからちょうどいいのかもしれない。 これで東京近辺にいたら勉強会やら各種イベントやらの出席でより忙しかったかも。
でも、先日、森田さんがFranz IncのFritz Kunzeに会ったときには、先方から「Rubyのまつもとに会ってみたい」と言ってくださったようで、 このときばかりは機動性の低い田舎にいたことを残念に思った。
朝、ふと見ると、次女のほっぺたが膨らんでいる。あらら。
今日は結婚記念日(14年目)なので、なにかしようかと思ったが、 病人がいるのでは仕方がなくおとなしくしていることにする。
実家には妹が戻ってきているので、会いに行きたかったのだが、 おたふく風邪を蔓延させてもいかんしなあ。
たとえば
foo(x) if x = bar()
のようなコードではxへの代入がfoo(x)での参照よりも後ろに来ているので、 前のxはメソッド呼び出しとして解釈されてしまう。 [ruby-core:06684]では、上記のコードを
if x = bar() foo(x) end
と完全に同一にすることが提案されている。
が、正直あんまり乗り気じゃない。
ま、実装が面倒くさい(2パスかバックパッチングが必要になる)というのが最大の理由だが、 そのような面倒な処理を行って発生する違いというのは
くらいだから。それに結局
loop do p a a = 5 end
とか
if false a = 5 end p a
のようなコードで発生する「実際の代入処理の実行(動的)と代入文によるローカル変数の宣言(静的)」の問題がすべて解決するわけでない以上、あんまり嬉しくないのではないだろうか。
ここで、(どうせ2パスにするなら)もう一歩進めて、「そのメソッド内で代入の左辺に登場する識別子はどこでもローカル変数とみなす」というルールを導入することが考えられる。これなら、上にあげたloopやifのものにも対応できる。
しかし、このルールには、ある識別子がローカル変数かどうかメソッド全体を見ないとわからないので、 コードの理解しやすさが下がる危険性がある。メソッドが小さい時はいいけど、大きなメソッドがないとは限らないし。まあ、(かっこを省略した)無引数メソッド呼び出しと同名のローカル変数が共存するときにしか、問題にならないので、気にすることはないのかもしれないけど。
いつも通り、午前中ふにふにとしていると会社から電話。
珍しいなと思ったら、そういえば今日は取材を受けるって約束してたんだった。 うっかりしてた。子供の笑顔見てなごんでる場合じゃない。慌ててオフィスまで移動。
「日経バイト」の取材。 最終号に過去記事の検証としてさまざまな分野の人に話を聞くという特集なのだそうだ。 で、「プログラミング言語」の担当が私。わざわざ松江まで来るという時点でかなり豪気な企画だ。
そもそも「プログラミング言語」の一人者が私で良いのかって疑問があるのだが、 その辺を聞いたところ、実装技術の偉い人はたくさんいるけど、 言語そのものについて扱っていて、日経バイトの読者に名前がピンと来る人ってのが なかなかいないそうだ。まあ、確かにこのネタだと中田先生とかに話を聞くわけにもいかないか。 苦肉の策といったところか。
まあ、いろいろしゃべったが、役に立てたんだろうか。
しゃべった内容は(記事の邪魔になるといけないので)ここでは書かないことにする。
注目の編集者、森田さんがFranz Inc.のCEO、Fritz Kunzeに「言語ビジネスで成功する秘訣」を尋ねた答え。さすがに成功した人は違うな。おっしゃる通り。
詳細はリンク先を自分で読んでほしい(なぜか英文)。
ただねえ、成功するにはそれでいいだろうけど、 そういう言語って技術者とか言語設計者にとっては面白くないんだよねえ。
で、面白い言語でビジネスしようとすると...やっぱり死屍累累になるんだな。 面白くないとモチベーションが維持できないし。
難しいものだ。
Bruce Tate, James Duncan Davidson, Robert Cooper, Bill Vennersの各人に対する 「JavaのライバルとしてのRubyについてどう思うか」という感じのテーマでのインタビュー集。
さすがに彼らは冷静でRubyを一方的に褒めたりしないわけだが、 それにしたってこれらの面子がRubyに対してポジティブな感想を述べてくれるというだけで それはそれですごいことではないかと思う。
論文と書類が一通り終わって、 大学に提出。いくつかどうしても足りないものは 後から用意することに。
また、雑誌原稿のゲラを二本仕上げて、 こまごまとした仕事も終わらせた。
それと伸び伸びになっていたセキュリティレポートをwww.ruby-lang.orgに上げた。 これは対応が遅くて申し訳なかった、と思う。 なかなかレポートが揃わなかったり、確認ができなかったり、と 内輪の事情はあったのだが、言い訳にしかすぎない。
実質的な影響を受けた人はいなかったと思うのがせめてもの救いだ。
いや、いろいろ片付いたので気分が良い。
ワード評議会があったのだが、 子供の支度をさせたりしてたら結局出席できなかった。 妻、息子、末娘の三人は留守番。
今日は、聖餐会でプライマリーの発表があった。 子供達によるなかなかかわいらしい発表であった。 息子は昨日の音楽祭に引き続き参加できなくて残念。 彼の発表部分は私が原稿を代読した。
御世話をした妹の話によると直前までなかなか準備が進まなくて どうなることやら、と思ってたらしい。 そうは見えなかったな。本番に強い子供達。
次女はナレーターをしたり、大活躍であった。
息子の顔が腫れている。聞くとクラスでおたふく風邪がはやっているらしい。 やられた。
今日は小学校の音楽会だったのだが、息子は欠席。 私は息子の学年のぶんと次女の発表を記録するために参加した。
親バカ全開でビデオを撮影してきた。お仲間がたくさん。 中にはSonyのハイビジョンのビデオカメラを持ってる人もいた。 一昔前のプロ以上の機材だな。
結構、感じいい。7.1倍は魅力だなあ。
これと、Finepix F10 (or F11), Exilim Z500くらいが欲しいなあ。 Cybershotの新しい奴も魅力的だけど、Memorystick Duoってのはなあ。
なんか毎回メディアの文句をいってるような気が...。
末日聖徒の家庭の常として、うちにも結構古い食糧があるが(上手にローテーションさせるの大変なんだよね)、 さすがに20年もののオーツ麦とかありませんから。
原稿の狭間に論文の打ち合わせで島大に。 ほんとうはここで全部仕上げているとかっこいいんだが、 完成はしなかった。
月曜〆切だから別に構わないんだけど。
で、既存の論文が足りないかも。そういえば、あんまり査読のあるところへの投稿とかしてなかったもんなあ。学術的活動が足りないことが最後まで響いたな。雑誌の原稿とかたくさんあるんだけど。
出ました。
巻頭言
「日本Rubyの会議」を開こうっ。島根はいかがでしょうか。山陰以外の日本全国から反対の声が聞こえそうだが。
Ruby の歩き方
これって毎号載るのね。良いことだと思います。
Rubyist Hotlinks 【第 11 回】 後藤兄弟 前編
「私は三人の後藤を知っている」、「私はその全部だ」の後藤先生とは違う後藤さんたちです。
Ruby ビギナーのための CGI 入門 【第 1 回】 初めての CGI プログラム
結構な大作。なめてかかって私は圧倒されてしまった。
解説 Ruby Refactoring Browser - Ruby Refactoring Browser の組み込み
これを読めば私もIDEが使えるようになるか。Emacsで使えるRRBは結構私にとって良い入門になると思うんだが。
あなたの Ruby コードを添削します 【第 2 回】 HexStruct.rb
こうやって「RubyWay」が明確になっていくに違いない。
プログラマーのための YAML 入門 (実践編)
YAML。便利です。
Rubyist のための他言語探訪 【第 4 回】 Tcl
えーと、最近「ヘンな言語探訪」になってますね。次回はwhitespaceとか...。
標準添付ライブラリ紹介 【第 5 回】 enumerator
結構便利ですよね、enumerator。
Ruby Conference 2005 レポート
「多かった」。(笑)
RubyNews
あちこちでイベントが開かれてますねえ。なかなか参加できないんですが。
RubyEventCheck
あちこちでイベントが開かれますねえ。どっか参加しようかなあ(五月蝿いから嫌われるかも)。
編集後記
お題は「勉強会」。実は生涯通じて参加したことがないかも。勉強キライ。
面白いっ。私にとってはさほど驚くべきことでもないけれども。
で、私の教会だが、プレゼンテーションはパワーポイントが多いし、 大会の映像データはwmvだし、上記の記事の見地からはまだまだ改善点は多そうな。
家族歴史(系図)データはオープンソースではないけど、自作ツールだから、 ファイルフォーマットは確保してるな。私にとって自由ではないからうれしくはないけど。
オープンソースジャパンの新挑戦。
どうでもいいけど、おおげさに持ち上げたわりには単なるflashのように見えるんだけど。 実態を知ってるとあんまりびっくりしないなあ。
オープンソースジャパンの想定顧客層を考えると、 そういう素人だけが感心するマーケティングは逆効果じゃないのかなあ。 Zendアクセラレータのときも似たような思ったんだけど。
同じびっくりするならZimbraのような驚きが欲しい。