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Matzにっき


2003年11月16日

_ [Ruby]Ruby Conference 3日め

日曜日なのでJim Freezeと一緒に近くの教会に出席する。 このチャペルでは時間差で4つのワードが集会を開いている。 出席したShoal Creek Wardは朝8時半から。 今日はたまたまプライマリーの発表であった。

  • Building with Rake - Jim Weirich

    教会に行っていたのでこのプレゼンは聞けなかった。 RakeはRubyで実装されたMakeの代替。

    資料

  • Toward a Refactoring Framework for FreeRIDE - Hal Fulton

    この話の途中あたりから出席。 非常に簡単だが、FreeRIDEにリファクタリング機能を追加するというもの。 9月にJAOOでThoughtworksの人たちがEclipseでJavaプログラムに対してやってみせて、 「こんなのできないか」という聞いていたその機能がまさに実現されている。 もっともまだ構文解析は行っていないのでやっているのは簡単なことだけだけど。

  • Ruby Java Debug Wire Protocol - Rich Kilmer

    JVMをRubyからリモートデバッグプロトコルJDWPを使って操作する話。 RubyからJVMの任意のスレッドを止めたり、再開させたり、またJVMを終了させたり。 また、Flashを使ったGUIフレームワークAlphも印象的だった。

    資料

総括

今年はOOPSLAと別行動となった最初の年だが、参加者は昨年よりわずかに減った程度。 48名だったか。うち日本人は私と高橋さん。小規模な割には有意義なカンファレンスであった。 なによりも発表が多彩で充実している点が重要。 あ、でも食事はいまいちかも。

日本でRubyの集まりをやろうと思えば、 東京であれば人数だけならそこそこ集められるかもしれないが、 有料(参加費だけで$200)で平日を含むとなるとこれだけ参加者がいるかどうか。 またこのレベルのプレゼンを集めるのは不可能かも。 いや、あきらめず日本でも「Ruby Conference Japan」を開催したいものだ。

その後

次の場所に旅立っていった高橋さんを見送った後、 疲れがたまっていたので夕方4時から夜10時すぎまでひたすら寝る。 夜、目が覚めてからテレビでいくつか映画を見る。

  • 『Harry Potter and the chamber of secret』

    DVD持ってるんだからいつでも見れるんだけど、つい見てしまう。 さすがに字幕なしでもほとんど分かる。

  • 『タイトル不明』

    ジャッキー・チェンの映画。途中から見たのでタイトルがわからない。 ニューヨークで友人が誘拐されたが、ジャッキーがその活躍で友人を救出。 警察と協力してギャングの親玉をつかまえるってな話。 はっきり言って駄作。見所は最後に出てくるホバークラフトなんだろうけど、 ぜんぜん面白くない。

  • 『A Nice Guy』

    オーストラリアで料理ショーをしている元警官ジャッキーが ふとした偶然からマフィアの抗争に巻き込まれる。駄作

    女の子が三人(ジャッキーのガールフレンド、テレビ記者、ジャッキーのアシスタント)出てくるのだが、 キャラが立っていないのでいてもいなくても同じ。特にガールフレンドはうるさいだけ。 アジア人、白人、黒人と並べてバランスを取ったつもりか。 最後の巨大ダンプによる破壊シーンはカタルシスがある。ホバークラフトよりはマシ。

    ところで、映画ではしばしば主人公による不法行為(破壊や殺人)はうやむやにされるのだが、 この映画では明示的に警察官(主人公の友人)が黙殺してた。

  • 『Thunderbolt』

    自動車修理工(なぜかレースの腕も一流)のジャッキーがレース好きの悪党にからまれて、 レースする破目になるというもの。駄作。 どうせワンパターンならカンフーだけにしとけばよいのに。

    正義の味方の車は三菱で、悪党はそれ以外(日産とマツダ)というのが印象的。 そういえば『Who Am I?』でも同じことが。

    一部舞台が日本なのだが、間違った日本観があるようだ。 パチンコ玉はそんなに大きくありません。 フンドシ、イレズミ、坊主頭の人たちはヤクザですか?

    ところでこれら3本の映画では、なぜいつもカウンタックが潰されるのだろうか。 なにか恨みでもあるのか。 いや、ポルシェもロールスも潰してたな。いわゆる高級車ならなんでもいいのか。

これらジャッキーの映画は時間の無駄。見ない方が良かった、 というか最初からそう分かっていたのに延々と見てしまった私がダメダメだ。


2004年11月16日

_ [原稿]Linux Magazine 1月号

で、〆切なのだ。しんどい思いをして書いていて、 ふと気付くとなんと1ページ以上書き過ぎているのだった。

がーん。

まだ十分に説明していないところもあるのに、 と嘆きつつ泣く泣く削る。〆切は守れたので良いとしよう。

ただ、CD-ROMに載せようと思っていたプログラム(rd2sxi)は間に合わなかった。 来月はFedra Coreを載せるので校了が早かったらしい。


2005年11月16日

_ [Ruby] るびま11号

出ました。

  • 巻頭言

    「日本Rubyの会議」を開こうっ。島根はいかがでしょうか。山陰以外の日本全国から反対の声が聞こえそうだが。

  • Ruby の歩き方

    これって毎号載るのね。良いことだと思います。

  • Rubyist Hotlinks 【第 11 回】 後藤兄弟 前編

    「私は三人の後藤を知っている」、「私はその全部だ」の後藤先生とは違う後藤さんたちです。

  • Ruby ビギナーのための CGI 入門 【第 1 回】 初めての CGI プログラム

    結構な大作。なめてかかって私は圧倒されてしまった。

  • 解説 Ruby Refactoring Browser - Ruby Refactoring Browser の組み込み

    これを読めば私もIDEが使えるようになるか。Emacsで使えるRRBは結構私にとって良い入門になると思うんだが。

  • あなたの Ruby コードを添削します 【第 2 回】 HexStruct.rb

    こうやって「RubyWay」が明確になっていくに違いない。

  • プログラマーのための YAML 入門 (実践編)

    YAML。便利です。

  • Rubyist のための他言語探訪 【第 4 回】 Tcl

    えーと、最近「ヘンな言語探訪」になってますね。次回はwhitespaceとか...。

  • 標準添付ライブラリ紹介 【第 5 回】 enumerator

    結構便利ですよね、enumerator。

  • Ruby Conference 2005 レポート

    「多かった」。(笑)

  • RubyNews

    あちこちでイベントが開かれてますねえ。なかなか参加できないんですが。

  • RubyEventCheck

    あちこちでイベントが開かれますねえ。どっか参加しようかなあ(五月蝿いから嫌われるかも)。

  • 編集後記

    お題は「勉強会」。実は生涯通じて参加したことがないかも。勉強キライ。


2006年11月16日

_ [原稿] るびまErlang

RubyConf 2006 Welcomeセッションでもビデオが紹介されていた Erlangについて。

ところで、原稿には書かなかったが、実用的な観点からいうと

  • ロードしないとプログラム定義が使えない点
  • エラーメッセージがわけわかんない点

のふたつは致命的な気がする。

_ [Ruby] smalltalk.rb

RubyとSmalltalkをつなぐAvi Bryantから新しいニュースが。

JRubyのパーザを使ってSmalltalk VMをキックする方法。 Ruby on Smalltalk VMの第一歩になるかも。

_ [Ruby] Headius: Ruby for the Web? Check!

一方、同じJRubyを使って、あなたのブラウザでJRubyを動かすアプレットも 紹介されている。

_ 「魔界転生」などの漫画家、石川賢さん死去 - おくやみ

え? えーっ。

漫画家は死ぬのが早すぎる。プログラマはどうか。


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