人間にとってマルチタスクを行うことは効率が悪い、という話。
っていうか、人間の意識はシングルタスクなので(無意識下は並行実行らしい) コンテキストスイッチのコストが高い上に、 簡単にマルチコアにできる方法が発見されていない以上、 効率が下がるのはほぼ自明なのでは。実験で確認したという事実が重要なのかな。
もっとも、人間はわりと簡単に入手できるリソースなので、 たくさん持ってくれば効率良くマルチタスクできる...と言いたいところなのだが、 「遅れているプロジェクトに人員をつぎ込むとさらに遅れる」というルールがある通り、 マルチコアにしても問題はつきまとうのである。
これはCPUでも言えることだ。マルチコアにしても早くならない問題の方が多い。 今後のプログラミングに対する課題は、どうやってマルチコアを有効活用するかだろうな。 たぶん、人間の思考のように表層ではシングルタスク、下層ではパラレルというのが 良いのだろう。データのベクトル化とか、その辺かな。
もしかすると将来、APLのような行列指向言語が復権するかもしれない。