Rubyっぽいけど静的型のある言語Duby。 アノテーションみたいな形で型情報を付加している。 JRubyの実装言語として考えているのだそうだ。
もちろん、これだけで完結した言語と考えると いろいろと不満があるのだが、Ruby(JRuby)の拡張を行うために 他の言語を使いたくない、せめてRubyのサブセットで、というニーズに応えるものになっている。
個人的には切り替えるが好きなので、Cでエクステンションを書いたり、 Inlineを使うのが趣味にあうのだが、 そうでない人も多いだろう。
似たようなアプローチで Pythonだとpyrexというのがあるね。
ジョジョッ、俺は仕事を辞めるぞーっ
Gregory Brownが寄付を集めてる。 十分に集まったらフルタイムの仕事を辞めてRubyのために時間を使うのだそうだ。 自分はまだ若くて独身だし、さほどお金が必要なわけじゃないから、 適任だろう、とのこと。
このエントリを書いた時点では妄想レベルだったようだが、 あっと言う間に寄付が集まり、 またRubyCentralが寄付1ドルあたり1ドルの寄付を行う(最大5000ドルまで)という発表まで行われて一気に現実化した。
日本でもそういう人が出てくるだろうか。 日本には寄付の習慣がないから難しいのかな。 それならRubyアソシエーションからの「支援」という形ではどうだろうか。
先日のRubyの「GCの改善」というエントリで 現在のRubyの(GCの)欠点|課題について述べたところ、
商用製品であれば、このMatz発言のようにマーケティング上は不利とみなされる材料が当事者の口から積極的に語られることはまずない。
とのコメントをいただいた。
そうなのか。通常のマーケティングとは無縁の世界に生きてきたので そういう視点はかえって新鮮であった。私の住んでいる世界では 欠点はあるのはむしろ当然で、それを認識している、直そうとしていることが マーケティング的にプラスになる世界なので。
日経BP主催の梅田さんの二回目の対談についての梅田さんからの感想記事が 公開されている。二回目は梅田さんはすっかり聞き手に回ってくださって なんか私ばかりが話していたので、恐縮だが、私にとって「当たり前」の ことでも梅田さんにとっては新鮮だというのはあったのだろう。
オープンソースとは、ソフトウェアのソースコード(人が記述したプログラムそのもの)をネット上に無償公開し、世界中の不特定多数の開発者が自由に参加できる環境を用意し、そのソフトウェアをさらに開発していく方式のことだ。リーナス・トーバルズが創始したリナックスが有名なように、ほとんどのオープンソース・プロジェクトは欧米から生まれている。
しかし日本人でたった一人だけ、世界中の人々が使うソフトウェアをオープンソース方式で開発したリーダーがいる。島根県松江市在住のまつもとゆきひろ(本名・松本行弘、一九六五年生まれ)である。彼が構想し、いまも日夜開発を続けるプログラミング言語「Ruby」は世界中に広がり、利用者は百万人にまで膨れ上がろうとしている。
えーと、まず「オープンソースの定義」からして違ってたり、 私が「日本人でたった一人だけ〜リーダーがいる」ことになってたりと いろいろと物議を醸す表現である。
「日本人で一番有名なオープンソースプロジェクトリーダー」くらいならともかく、 「たった一人」はどう考えても言い過ぎである。
「オープンソースとは」があんな風になっちゃったのは、 きっと梅田さんは普段からライセンスではないなにか、 バザール開発とかコミュニティ開発とかその辺を見ているせいなんだと思うけど、 それにはそれで「オープンソース」ではない違う名前をつけてほしいなあ。
それなりに歴史と苦労がある言葉なんだから。