今年もGoogle Summer of Codeの季節がやってきた。 で、タイトルの記事は「単なるバラマキではないか」という批判。
まあ、それはそれで当たっていないとは言えないが、 ばらまいているのは私企業Googleのお金であり、税金ではないので ばらまかないよりはばらまいた方が良い。その上でより有効に活用する方向で考えていきたい。 生存率を高める方法とかね。
今年はRubyCentral Inc.もメンターに参加している。 当選者リストは[ruby-talk:194367]。
Alexander Stephen Bradbury: Automated Wrapper Generation for Information Extraction
Mentor: Austin ZieglerGregory Brown: Ruby Reports
Mentor: David PollakKevin Clark: mkmf for Rake
Mentor: Caleb TennisRobert Figueiredo: A Ruby Rule-based toolkit
Mentor: Kirk HainesBenjamin Gorlick: Improved style and extendable interactive documentation system for Ruby and Rails
Mentor: James Edward Gray IIFlorian Gross: ruby-breakpoint GUI client
Mentor: Patrick HurleyIlmari Heikkinen: Pure-Ruby OpenGL GUI widget system
Mentor: Ryan LeavengoodJeffrey Hughes: Port Ruby to Symbian OS
Mentor: Dibya PrakashJason Morrison: Code Completion with Type Inference for Ruby Development Tools project
Mentor: Christopher WilliamsGabriele Renzi: New Administration subsystem for nitro
Mentor: Bryan Soto
どのくらいがものになるのか、楽しみである。Symbian OSとか「本当にできるのか」って感じだけど、もしかしたら、と思わせてくれる。
えーと、なんというか。
ソースコードの公開と脆弱性には関係がないし、 どちらかというと「オープンソース化して見つけてもらえて良かったね」というような気がする。
しかし、それよりなにより、「中小だから」と開き直ったように取れる態度はいかがなものか。
なぜこのような程度の脆弱性の対応ができていないのかと思われた読者もおられるだろう。だが、これが中小企業の実態なのではないだろうか。今回のような脆弱性といった問題は、大企業であれば事前に講習などを行い準備することも可能だろう。だが当社のような中小企業では、脆弱性について勉強する時間もお金もないのが現状なのである。
これが本心からなのかどうだかは知らないが、 下手な言い訳は、しない方が好感が持てる。
ところで、この「ながさきITモデル」(特許申請中?)だが、 CIOが全体設計を行い システムを小分けにして中小に発注することが肝になっているように思えるが、 これって設計者がよっぽどえらい人でないとDRY原則に反したシステムしかできないような。
また、「オープンソース」と言いながらCurlに依存してしまうところも あまりうれしくない。
まあ、Curlの選択については設計者のポリシーなのだろうから、 こちらが口出しできることではないのだが、 DRY原則の適用をいかにするのか、また、設計者の力量に大きく依存してしまう「モデル」を いかに昇華させていくのかが今後の課題のような気がする。