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Matzにっき


2005年04月12日 [長年日記]

_ [原稿] 日経Linux 6月号

ゴールデンウィーク進行で〆切は11日だったのだが、 入学式に参加してたりしてなかなか時間が取れず、徹夜する破目になった。 書き終わったのは早朝4時。体壊しそう。 もうちょっと早めに仕事が片づけられるとよいのだが。

で、6月号の「まつもと直伝・プログラミングのオキテ」の内容は、 先月の「ポリモルフィズム」に続いて「抽象データと継承」について。

オブジェクト指向のおおざっぱ(で、やや不正確)な歴史と、 抽象化とDRY原則をベースに、構造化プログラミングの延長線上として 抽象データと継承についてボトムアップに語ってしまうという怪作。

一面的な見方であるのは自覚してはいるが、あまり語られない視点なので面白いと自画自賛。

_ [言語] バールのようなもの

「C言語 ポインタ完全制覇」で知られる 前橋和弥さんによる、 「プログラミング言語を作る」という企画。

作ろうとする言語に対する愛が足りないのが少々不満だが、 言語処理系の学習には実際に動くサンプルをいろいろといじるのが一番なので、 大変役に立つだろうと思う。言語名はcrowbar、そのこころは「バールのようなもの」だそうだ。


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