いや、もう、どうでもいいんだけどね。
しかし、興味があるのは彼らの頭の中身である。
彼らのやろうとしていることはこうだ。
彼らはそれによって何が起きると考えているのだろう。 どういう未来を思い描いているのだろう。 ちょっと想像してみる。
いやあ、薔薇色の未来ですなあ。 「大切な日本の音楽の著作権をしっかりと守っていくことに尽力したい」あるいは 「大切な日本の音楽の利権をしっかりと守っていくことに尽力したい」と強調されるのも分かる気がする。
しかし、この未来図にはいくつか見落としがあるような気がする。 たとえば、以下のような点である。
破られないDRMはない。
先日も書いたが、完璧なDRMは原理的に不可能だ。 人間の頭脳の中に(リバースエンジニアリング不可の状態で)DRM機能を埋め込まない限り。 彼らなら夢想しかねんが。勘弁してくれ。
音楽などは必需品ではない
消費者の可処分所得は有限だ。 デジタルオーディオの使い勝手が悪くなれば、 わざわざそこにお金を落とさないだろう。 客離れが起きることを予想できないのだろうか。
消費者の所有欲、所有意識は根深い
少なくとも私はそうだ。自分が買ったCDの音楽は他の人の迷惑にならない範囲内で、 「自分のもの」と考えるし、自分の好きなようにしたい。 違う分野ではあるが、所有意識の強さを示すこういう話がある。
ソフトウェア購入者の64%は、サブスクリプション形式よりもライセンス購入形式のほうが好ましいと考えていることが、同調査で分かった。
やっぱ、みんな所有したいんだ。
これらを考えに入れると別の未来図が浮かび上がってくる
JASRACは自分で自分の首を絞めているように思えるのだが、 それは私の考え過ぎなんだろうか。
それとも彼らは旧約聖書のヒゼキヤ王のようなのだろうか。 国の滅亡を預言された王の言葉はこうである
船村会長が生きている間は、JASRACに太平と安全が続く、だろうか。 だいぶ怪しいかも。
B0002UA3MS いや、23号だったか。しかし、今年の台風と言えば
という印象だ。今までの1年の上陸数の最大は6個。今年はすでに10個上陸したそうだから、 大記録更新だな。でも、来年あたりあっさり更新されたりして。
アメリカでも「アイヴァン(Ivan)」やら「ジーン(Jean)」*1やら巨大ハリケーンが頻発しているし、 これはもしかして、 先日見た『B0002UA3MS』が現実のものとなっているのか。 この映画は、ところどころブラックなテーストがちりばめられたなかなかに「良い映画」であった。 「犬と子供は生き残る」というお約束もバッチリ。
(若干のネタばれがあります)
ただ、父ちゃんがニューヨークまで頑張って迎えに行った直後に、 軍用ヘリコプターが救出に来ちゃうと、「じゃあ、なんのために徒歩でNYに行く必要があったの、待ってればよかったじゃん」とか思っちゃって興醒めだった。あれがなければもうちょっと評価高かったんだけどなあ。 でも、あれがないと今度は「ヒューマンドラマ成分」が薄くなりすぎるかも。難しいものだ。
*1 アメリカのハリケーンは出現順にABC順の名前が付く。昔はすべて女性名だったが、最近は男女交互になった