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Matzにっき


2004年03月25日 [長年日記]

_ [本]4150113378

4150113378 Greg Eganの短編集を読む。

  • 貸金庫
  • キューティ
  • ぼくになることを
  • 百光年ダイアリー
  • 誘拐
  • 放浪者の軌道
  • ミトコンドリア・イヴ
  • 無限の暗殺者
  • イェユーカ
  • 祈りの海

表題作『祈りの海』は(中編サイズのような気がするけど)、全然感動しなかった。 道具立ても陳腐だし、オチも凡庸。異世界の描写はやるならもっと突っ込んだ方が良い。 でも、これってヒューゴー賞やらローカス賞やら取ってるんだよね。 私の感性が鈍いのかなあ。それとも宗教関連の作品に偏見があるとか(ありえる)。

一番面白かったのは『貸金庫』、続いて『ぼくになることを』、『誘拐』、『放浪者の軌道』くらいかな。 特に『ぼくになることを』は最近読んだ哲学的な何か、あと科学とかの<思考実験(3) どこでもドア2>を思い出した。 いや、どこでもドアの方は毒があり過ぎて、ちょっと読んでてつらいんだが。

アイディアに感銘を受けたのは『百光年ダイアリー』、『無限の暗殺者』。

ところで、『ぼくになることを』って同じ設定を使った遠未来の話があったよね。 タイトルが思い出せない。波動を使ったスポーツのようなのが出る話。 あれ、Eganじゃなかったような。


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