PHPってのは大層人気がある言語だ。最近よく聞かれるキーワードであるLAMP、
の末尾のPはもはやPerlでなくPHPを指すことの方が多いようだ。
しかし、言語屋あるいは言語設計者の目から見ると、なぜこの言語が人気があるのかがわからない。 しかし、なにが原因でないかは分かる。
言語仕様ではない
PHPの言語仕様ってのはCに似てるってのはよく言われるけど、 実際にはPerlをより悪くしたような仕様だ。 この言語仕様が優れているからPHPを使うって人がいたら、その人は変人だ。
性能ではない
最近になって性能はずいぶん向上したみたいだけど、ながらくPHPの性能はひどいものだった。 しかし、性能がひどい頃からそれなりに人気があったと思う。 ということは、性能が良いからPHPが選ばれたわけではない。
となると考えられるのは以下のふたつだ。
ライブラリ
PHPの添付ライブラリは盛り沢山だ。 もしかしたら、インストールしたら欲しいものが全部あるっていうのは人気の原因かもしれない。 しかし、このライブラリのできが良いかというと、 かならずしもそうではないようだ。たとえばデータベース関係のライブラリの仕様はばらばらな上に、 DBI相当も存在しない。もっともPEARっていうライブラリ集ががんばっているらしい。
コミュニティ
いや、PHPコミュニティについてはなにも知らないのだけど、 コミュニティは言語の魅力の重要な要素である。 もしかしたら、PHPコミュニティは素晴らしいのかも知れない。
というわけで、引き続き「PHPの魅力」については研究の余地があると考えている。