PHPってのは大層人気がある言語だ。最近よく聞かれるキーワードであるLAMP、
の末尾のPはもはやPerlでなくPHPを指すことの方が多いようだ。
しかし、言語屋あるいは言語設計者の目から見ると、なぜこの言語が人気があるのかがわからない。 しかし、なにが原因でないかは分かる。
言語仕様ではない
PHPの言語仕様ってのはCに似てるってのはよく言われるけど、 実際にはPerlをより悪くしたような仕様だ。 この言語仕様が優れているからPHPを使うって人がいたら、その人は変人だ。
性能ではない
最近になって性能はずいぶん向上したみたいだけど、ながらくPHPの性能はひどいものだった。 しかし、性能がひどい頃からそれなりに人気があったと思う。 ということは、性能が良いからPHPが選ばれたわけではない。
となると考えられるのは以下のふたつだ。
ライブラリ
PHPの添付ライブラリは盛り沢山だ。 もしかしたら、インストールしたら欲しいものが全部あるっていうのは人気の原因かもしれない。 しかし、このライブラリのできが良いかというと、 かならずしもそうではないようだ。たとえばデータベース関係のライブラリの仕様はばらばらな上に、 DBI相当も存在しない。もっともPEARっていうライブラリ集ががんばっているらしい。
コミュニティ
いや、PHPコミュニティについてはなにも知らないのだけど、 コミュニティは言語の魅力の重要な要素である。 もしかしたら、PHPコミュニティは素晴らしいのかも知れない。
というわけで、引き続き「PHPの魅力」については研究の余地があると考えている。
出るのは時間の問題だと思ってたけど、やっぱり登場したね、オープンソースソフトウェアの資格試験。
シルバーとかいうグレードがあるので、オラクルの試験をイメージしてるんだろうなあ。 「ゴールド」も来年以降登場予定だそうだが、そのうち「プラチナ」も出てくるんじゃないかと。
ここで「じゃあRubyも」なんて冗談を言うのは常なんだが、 実際考えてみるとこの試験そのものはビジネスとしてはおいしくない。
受験料は1万3000円(税別)だそうだから、1000人受けても売り上げは、1,300万。 試験問題を用意し、会場を準備し、試験を運営することを考えたら、とてもわりに合わない。
もともとのお題目通り「資格を取得することで技術者が客観的な評価を受けられ、企業も的確な人材を確保できるようになるという効果」の効果しか期待できないだろう。いや、それで十分なんだけど。
こういうことをしようという人が登場するということは、 PostgreSQLは市場に認知されてきているということなんだろう。
ビジネスとしておいしくないといえば、 「ゼンド、PHPのオンライン教育コースを提供開始」も同様。
価格は9万円(税別)。同社では年間200名の受講を目指す。
ということじゃ、1800万だものね。これも「技術者を増やす」ということを主眼に捉える必要がある。
資格試験も教育もビジネスは甘くないってことか。
もっとも、うちの会社も「Rubyの教育」には参入計画がある。 もっとほそぼそとした感じだけど。
台風が近付いているので中止かと思われたプール当番だが、 台風はこちらには少しも影響を与えずに去っていってしまったので、 無事行われることになる。
子供達を集めて、ラジオ体操させて、 プールに入れて、溺れていないか監視して、 20分毎に休憩させて、2時間。
暑い。
しかし、先日の自身もそうだが、関東地方になにか大きなことがあると ラジオもテレビもニュースでそればかりとりあげて、 こちらにはまるで実感のないことも多い。 まあ、現時点では実質的に日本≒東京近辺だからしょうがないのかな。
あんまり暑いので散髪した。ばっさり。
結局、使ってみないことには良いのか悪いのかイメージできないだろうと 勝手に推測してPerl6式の「->」のままコミットした。 反響や如何に。
私は別にframeとか欲しくないな。フレーム間のフォーカスの移動があんまり好きじゃないし。
でも、確かに毎回各フィード毎に「広げる」をクリックするのはかなり億劫なので、
http://www.bloglines.com/myblogs_display?all=1
みたいに全部広げた状態で一気に見れるとありがたいなあ。 クリップとかは使ったことがないから分からない。
NaCl製のCRMソフトウェアSalesLaborとFAQソフトウェアQuestionLaborの紹介。
紹介してるのは、実際の開発者でもあるうちの山崎である。
入社前はごく普通の人だったはずなのに、 入社後、「パトレイバーに同姓同名が登場する」と吹き込まれたり、 いつの間にか業務命令でオープンソース開発者になったり、 デスマーチ(もどき)を経験したり、 しばらく「休日? なにそれ?」だったり、 とうとう原稿まで書くようになった。
順調に成長している(のか?)
今年は10月にDenverで開催されるRuby Conference 2006のプログラムが発表になった。
あんまり発表が集まらない、とかいう話を聞いてたんだけど、
最終的には予想以上の和数が集まり、相当数が落ちたらしい。
うーん、RailsConfに人が移って、今年はまた小規模なカンファレンスになるのかな、
と思っていたのだが、そんなことは全然なかったらしい。
今年も昨年同様240人規模で開催する。 これ以上大きいとシングルトラックでは開催できなくなるので、 あまりやりたくない。OSCONとか大きすぎて誰が参加してるか分かんないものね。 Rubyコミュニティはもっとフレンドリーでありたいものだ。
とはいえ、人が集まりすぎるのも問題なので、 いつかどこかで臨界点が来そうな気もする。 どうしたもんだか。
ところで、David Alan Blackって、最近あちこちに出没してるけど、 もしかして大学辞めちゃったんだろうか。
島根県庁で記者会見。 選挙時期の地方での地味なプレスリリースであるにもかかわらず、 テレビ局が2局、新聞が3社も来てくださった。
プレスリリース本文はNaClに置いてある。
夕方のテレビニュースで放映されたらしい。私自身は見てないけど。
夕方からは月に一度のしまねOSS協議会によるOSSサロン。 今月は楽天技術研究所代表の森さんによるサードリアリティの話。 あと、楽天の技術開発の方向性とか。
楽天の名は島根でも知れ渡っており、知名度のおかげか聴衆も非常に熱心に聞き入っていた。 森さんのプレゼンがうまいのもあるけど(今日は二日酔いではないそうだ)。 ここ1年、毎月OSSサロンを開催してきたけど、ベストに近い盛り上がりではないだろうか。
以前、私が『オープンソースマガジン』に書いた原稿の再配布。
ところで、元原稿で「パソコン」と書いたものがすべて「PC」に置換されているんだけど、 これはなにか理由があるんだろうか。内規とか。一部、意味が通らなくなってるんだけど。
増井さんから紹介されたissue tracking system。
Ruby 開発チーム用のissue tracking systemがほしいんだけど、 やっぱ定番のtracがよいのか、それともredmineがよいのか、 retrospectivaがよいのか。あるいは自作するか。
要求からして考えてみよう。 まあ、ちゃんとしたチケットシステムがあればなんでも良いのかもしれないけど。 後、重要なのは結局ツールに対する習熟度なのかもしれないし。
「the Ruby Way」のHal Fultonによる「なぜRubyは成功したか」についての分析。
だそうだ。やっぱ、マーケティング重要だよな。 自分が地味でマーケとは正反対なんで、特にそう思う。
私の性格を反映してかRuby Associationも地味だし。 それに比べると...(後述)。
講習会っていうか、これだと「なんとかセミナー」のようだな。
って書くと悪い印象を与えてしまうようだが、 実際問題、技術を中心に問題解決の実践できるようしむける、という意味では 価値があるのではないかと思う。
とはいえ、かなり体育会系ノリなので、 私(や、私の同類)が付いていけるか、自信がないんだけど。