というわけで、三鷹まで出かけていって講演してきた。
ちょっと客層が読めなかったので、あまり技術に立ち入らないで 「オープンソース」を主眼にした内容を用意したんだけど、 実際にはスーツ族が半分以上だったようなので ちょうどよかった(でもちょっと難しめだった)くらいのようだ。
客の入りもそれなりに。
講演終了後は楽天でミーティングなので送ってもらった。 おみやげまでもらって申し訳ないようだ。
Pythonのos.environが環境変数のコピーした辞書にすぎず、 要素を取り除いても環境変数が残ってしまう、という話。 また、それを修正するコード。
Rubyではどうだっけ。
ENV["foo"]="bar" system "echo $foo" # => bar ENV.delete "foo" system "echo $foo # => ""
この問題はないらしい。
Rubiniusの拡張方法。こんな風にするのか。
一方、Rubiniusは現在のRubyの拡張ライブラリとのAPI互換性も 維持すると公言している。バイナリコンパチかどうかは聞いてないけど(たぶん違う)、 再コンパイルだけで拡張ライブラリをそのまま利用できるのであれば それはそれですごいことだと思う。
著作権(の現在の運用)は幸せにするべき人を幸せにしていない、という指摘。
お金のある人が権利を搦めとってしまうのは別に著作権に限った話ではないが、 もうちょっとなんとかしたいところもあるよね。
しかし、それはどんなものなんだろう?
少なくとも保護期間延長ではないはずだ。 現在でも保護されていないというのだから、延長しても意味はない。
結局は権利強化よりも、不用意な権利譲渡を行わないという 当たり前の権利運用につきるような気がしてきた。 不注意なものが損をする世の中は不幸だけれど、 自己防衛も必要だと思う。
我々プログラマも似たような話にならないとは限らないよね。
ベテランのアニメーターも老後の不安を抱える。人気アニメ「あしたのジョー」の作画監督として有名な金山明博さん(68)は「40年近くアニメの世界にいたが、契約社員として働くことが多く、退職金ももらえなかった」と振り返る。
体調を崩して59歳で一線を退いた。今は月12万円の年金が頼りだ。「同年代の業界仲間には生活保護を受けたり、ホームレスになった人もいる。こんな環境で日本のアニメはいつまで持つのか」と心配する。
これをプログラマに置き換えたら、20年後のフリープログラマの姿でないと 誰が言えようか。