木曜の夜から次女が妹夫婦のところに泊まりに行っている。 5人家族のうち、ひとりがいないだけでずいぶん寂しいものだ。
出かけている方は新しい経験の真っ最中なのでそれほどでもないようで、 わりとそっけない。電話でも「ちょっと寂しいよ」くらいか。
残された方は普段と同じ生活なのにいるべき人がいないので喪失感がある。 なんか足りないなあ、とか。 思えば一人暮らしを始めた時には親や家族に同じような思いをさせたのかなあ。
メールオーガナイザーでメールが読めるようになった。 私が使っている範囲内のGmailの機能は実装したということだ。 しかも非常に快適な速度で動作する。
今まで使っていたcmailはEmacsバッファにフォルダを全部コピーするし、 全部Emacs Lispで記述されていたので、 インデックスを作ったりするのがかなり遅かった。 これで10年我慢したんだよなあ。でも、最近のメールの増加に破綻しそうになっていた。 ローカルIMAPを利用して、メール本体をEmacsバッファの中に格納しないようにしていたのだが、 それでもかなり厳しかった。
Gmailはなかなか良い出来で、山口で32KのPHP接続時にもなんとか動作するくらいだった。 とはいうものの、やはりはるか遠くのネットワーク上のサーバーにあるので、 「機敏」という印象を与えるほどではない。たとえADSLを使っていても
しかし、メールオーガナイザーは機敏と呼んでもいいと思う。 すでにデータベースには3万通を越えるメールが格納されているが、 メールのリストもすぐに返ってくるし(3万通リストするわけじゃないけど)、 メールを読むのもきびきびしている。 もっとも、今までのツールが遅すぎるだけなのかもしれない。
しかし、まだ返事が書けないのだ。ということで、メールオーガナイザーでメールを読んでも、 cmailで返事を書くという変則的な部分はそのまんま。
時間を取ってメール作成機能を作りたいのだが、論文の〆切が。
IPAとOSS推進フォーラムが今年から「日本OSS貢献者賞」なる賞を創設し、 その今年の受賞者として選ばれたということで、東京まで出掛けていく。
浜松町でお昼を食べてから、秋葉原へ。 ブックタワーで本を物色しているうちにすごい雨に。 やや濡れながら会場へ。
受賞式は5時前なのに、3時頃に着いちゃって、 えらい早くついたなと思っていたら、他の人たちも早くやってくる。 どうやらリハーサルなどがあるので早く来てくれということだったらしい。 あんまりちゃんとメール読んでなかったのだが、怪我の功名だったらしい。
プレゼン用スライドデータの提出も〆切過ぎてたしな。
今年の受賞者は以下の通り。
まあ、自分で言うのもなんだが、ある意味順当な人選ではないかと。 あまり名前が知られていない人だと「なに貢献したの」って突っ込まれるだろうし。 OSSを支援するということでは逆にあまり知られていない人を表彰するのが良いのかもしれないが、 今回のはあくまでも「貢献者賞」だしな。
ガラス製の立派な盾をいただいた。こんなのは大川出版賞を頂いて以来か。 副賞はOSS推進フォーラム参加企業からノートパソコンを提供してもらった。
機種は以下の通り。
最初、くじびきという話だったが、受賞者の間で談合が行われ、
である。しかし、これだけ読むと余りもののように感じられるかもしれない鵜飼さんへのマシンだが、 実はバケモノのようなマシンで、
正直、私も欲しかったのだが、妻へのプレゼントとしてこんなの持ち帰っても、 宝の持ち腐れである。鵜飼さんに譲ったというのが正解だ。
リハーサルの甲斐あって、 受賞式は無事進行。リハーサルでは司会者が私の名前を「ひろゆき」と読んでしまい、 思わず訂正してしまったのだが(いつものことだ)、 本番では司会者は間違えなかったものの、受賞のその場でやっぱり「ひろゆき」と読まれる一幕があった。 また、高林くんのことを「高橋さん」と読んでしまった人もいた。
名前重要。
受賞式の第二部では、受賞者によるプレゼンテーションが行われた。 事前に何について話してください、とかはなかったので、自由なテーマで。 しかし、鵜飼さんのスライドがかっこいいので、後ろの方の発表者は直前に「どうしよう」とかつぶやいていたのは秘密だ。
それぞれの持ち時間は8分しかなかったので、ま、簡単な話しかできなかった。 私は自分のプロジェクトの話や自己紹介を一切しなかったのだが、 他の人たちはそれだけでほとんどの時間を費してしまっていた。
私はまあ面白ければいいやと思って、 地獄と極楽の法話*1について。あと人材の流動化について。
懇親会ではいろんな人と話ができた。特に普段なかなか会えない大企業の偉い人とお話ができたのは貴重な機会だと思う。御馳走も十分食べられたし。
IPAも限られた予算の中でこれだけのことを実現したのはたいしたものだと思う。 でも、来年の人のために宿泊費は支払える体制にした方が良いと思う。 今回は交通費は支給してもらえたが、宿泊費は自腹。
まあ、ホテル1泊ぶんでノートPCもらえたんだから得な取り引きだけど。
OSS貢献者賞はメディアでも取り上げられた。
*1 地獄にも極楽にもごちそうの大皿と長い箸がある。地獄の亡者は箸が長すぎて食べられなくて悪態をつくが、極楽の人たちはお互いに食べさせあう。有名な話だが、私が最初に知ったのは『エースをねらえ』
オープンソースラボ運営母体となるはずの団体、しまねOSS協議会の Webページが用意できたそうな。
「Open Source Software Society Shimane」で通称「OS4」というのを考えておられる そうな。たぶん、OS/2とはまったく関係がない。
9月3日には設立記念イベントが開催される。 京大の末松教授による講演もあるとか(無料、申込制)。 あいにく私は出席できないが、ビデオメッセージを用意するとか。
マジですか。
個人的には、今さら私がJavaを使わなくちゃいけない局面は想像できないので、 「別にどうでもいい」という感じもしないでもないけど、 無名関数、高階関数、そしてクロージャの便利さ加減は日々実感しているので、 世間に数多くいらっしゃるJavaプログラマの皆さんが、 それによってより幸福になるなら、それはそれで素晴らしいことだと思う。
そして、世界はLisp化していく。
審査会。今年も力作が集まっていた。 以下は今年の印象。
「今ごろ?」感があるが、けっこう詳しいレポート。 九州は燃えている。