今日は出雲支部の訪問の割り当て。
聖餐会の話は、経済的な話。わりと現実的なネタだが、できるだけ借金を避けようとか、 計画的に収入の範囲内で生活しようとか、感謝の気持ちを忘れないようにしようとか。
集会終了後、出雲支部の会計監査。無事終了。
「RECONDITE - You don't tug on Superman's cape...」によると、あのL. Peter DeutcheがpycoreなるPython処理系を作成中らしい。
これは、PythonのバイトコードをVisualWorks(Cincom Smalltalk) VMのバイトコードにトランスレートするPython処理系で、レポートによれば、
であり、
なのだそうだ。なんか、すっごいエキサイティングな試みだ。
しかし、Jython、IronPythonといい、Pythonは処理系が次々と登場する。 これは文法がシンプルなのと、ドキュメントがきちんとしていることによるのだろう。
そのぶん、言語屋にとっての面白さは少ないのだが。
しかし、Rubyは別の点で「影響」を与えつつあるのだ(...続きは18日のエントリで)。
19日、29日のプロコンの審査会へ出席するための飛行機のチケットを手配。 最近旅行代理店の人に「この人はしょっちゅうチケット買いにくるけどナニモノ?」という目で見られているような気がしないでもない。すいません、近いうち23日のぶんも買いにきます。
一次審査を突破した16作品(個人8作品、団体8作品)から選考する。
公表前なので詳細は避けるが、 印象に残ったのは中学生による作品である。 規模や複雑さはさほどでもないけれども、 なかなか光るものがある作品があった。
あと、言語処理系(を含むもの)が二作品もあった。 完成度はともかく若いうちから言語について考える人がいるという事実が 嬉しくもあり、頼もしくもあり。
さんざん悩んだが、最終選考(9/2)に進む作品をいくつか選んだ。 ここからは本人たちによるプレゼンテーションで大賞や佳作が選ばれることになる。
Rubyのことを気に入ってくださっていたという元東京大教授の渕一博さん死去に関連して、高橋さんの『思っているよりもずっとずっと人生は短い。』より。
例えば、経産省が50億円くらいを費やして、「21世紀の情報産業をリードするプログラミング言語を開発する」と音頭をとり、10年かけてできた言語がRubyだとしたら、プロジェクトとしては成功したことになるのだろうか。
なるのだろうか。
10年50億もかけてれば、もうちょっとマシな言語になっているような気もするし、 逆に総覧的で結局一般受けはしなかったような気もする。
高速なハッシュ関数を評価したBob Jenkinsのページには、FNV hashがもっとも高速であると書いてあるが、最近のCPU(AMD Athron XP)ではBob Jenkins hashの方が高速だし、もっと高速なハッシュ関数もある、という話。
Ruby 1.9は現在FNV hashを採用してるんだけど、 このSuperFastHash(なんて大胆な名前)に変えちゃおうかなあ。
YARVはPythonやPerlよりも高速であるという話。 我々にとってはもはや当たり前の事実だが、 海外でもそういう認識が広まりつつある。
前にも変えたような気がするけど、YARVの最大のウリは、 「Rubyは(マイクロベンチマークで)遅い」という風評を払拭することによる マーケティング効果だと思う。