今週発売の週刊ビッグコミックに掲載されている『ゴルゴ13』ではオープンソースが登場している。
TRONをイメージさせるOSを無償公開しようとする大学教授に対して、 マイクロソフトをイメージさせる会社が妨害する動きを見せ、 OSは公共財であるべきとの信念を持つ教授は命の危険を感じつつ ユビトピア(ユビキタス+ユートピア)なる相手の本拠地に乗り込む、という筋書き。 作者はきっとプロジェクトXのTRONの回を見たに違いない。 スーパー301条とか出てたし。
今週は前編なので背景説明に終始し、事件は起こっていないのだが、 間違いなく誰かが死ぬぞ。ゴルゴだから。 今やオープンソースにかかわると命があぶないこともあるということか(違います)。
しかし、以前の公開鍵暗号の話といい、意外と新しめのネタを扱ってくれる『ゴルゴ13』だが、 毎回開発者が日本人というのはナショナリズム入ってるんだろうか。 そういえばコンピュータウィルスの話の天才ワクチン開発者も日本人だったな。
というわけで松江に帰ってきた。なんか5月からこっち頻繁に東京出張が多くて いやになっちゃう。秋葉原は面白かったけど(でもなんか違う街になってきてる)、 2,3回行けばもう当分はいいやって感じ。
一応これで一段落したはずなので、しばらくは出張しなくていいかなあ。 今度の予定は8月のLL Saturdayのはず。
息子の学年の親子活動でミニ運動会とやらが開かれる。 「ミニ」でない運動会に参加し損ねた息子は嬉しそうだ。 私は体力が足りないので、ちょっとバテた。
途中、寸止めするつもりが息子の顔面に蹴りを入れてしまった(もうしわけない)ハプニングを除けば、 非常に楽しい会であった。わざとではなかったとは言え、 結果的に息子に暴力をふるうとは、ちょっと父親失格かも(しょぼん)。反省することしきり。
米子で衛星放送で中継された世界指導者訓練集会を見る。 今回は監督(bishop)の責任について、勉強になる。 ちょっと遅刻したり、時間調整をしくじって1時間待たされたり。
訓練集会後、家族と合流して皆生温泉に入る。ここは久しぶりだ。 しかし、家族全員で風呂に入るなんて機会はこれが最後になるかもしれないなあ。
また司会だ。今日は前回よりは緊張しなかった。少しずつ慣れてきてるんだろうか。 良いことかどうかはわからないけど。
男の子が女の子の友達を連れてきている。 今日のお話はちょっとむずかしいのが多かったんだけど、 お話の間、いろいろと解説したりしている姿に感心する。 なんだかいつもよりずっと立派に見えるぞ。あ、ちょっと失礼か。
今週も青少年クラスを教える。 教えたいこと、ちゃんと伝わったかなあ。 もうちょっと事前に準備しておくと良かったかもしれない。 いつも、準備しているときには「もう大丈夫」って感じるんだけど、 いざ本番になると(なんとかこなせるものの)ホントに十分だったことは少ないよね。
それは人生においていつものことか。
途中具合が悪くなった人がいて、もうひとりの副監督が病院に連れていく。 結局、ちょっと疲労が溜っただけだとのこと。 頭が痛い、吐き気がするとかいうから、脳梗塞とかそういうのを心配しちゃったよ。 まあ、不幸中の幸いというかなんというか。
先日のOSS Roundupの質問にこんなのがあった。
どこかのブログでオープンソースとキリスト教は相性がよいなどということが書かれていましたが、宗教などとの相関関係を、GNUが宗教だ!といったネタ話でなく、どうお考えですか?
それに対して八田さんは「GNUは宗教です、イヤ、マジで」とか返してた。
私はと言えば、その場では「あんまり関係ないんじゃないですか」なんて返答してたんだけど、 まあ、キリスト教の精神のうちオープンソースの動機と関係がある(ことがある)ものが ないわけじゃない。
たとえば、
という言葉がある。 「受けるよりは与える方がさいわいである」とはオープンソースの生態系を維持している 「動機」を説明しているような気がしないでもない。
私の気持ちを良く説明しているのはこっちかな。 これは「黄金律(golden rule)」と呼ばれることもある有名な言葉だ。
私は、たくさんのソフトウェアのソースコードが自由なライセンスで公開されてほしい。 だから、自分のソフトウェアを自由なライセンスで公開するわけだ。
これには「白銀律(silver rule)」とでも呼ぶべきバリエーションがあって、 それは
人々にしてほしくないと、あなたがたの望むことは、人々にもしてはいけない
である。ソフトウェア特許で訴えられたくない人はソフトウェア特許に手を出してはいけない、 とかいうような感じか。
だから、オープンソースとキリスト教の相性は悪くないと思うよ、うん。
もっとも、これはオープンソースのすべてを説明しない。 金銭のためにオープンソースにかかわる人、 ソフトウェアの自由に関心がなくても仕事としてオープンソースにかかわる人なども いくらでもいる。
そういうことを含めると、一般論としては「やっぱ関係ないんじゃないですか」になってしまうかな。 ま、そういう考えもあるということで。
恐竜は環境に過剰に適応してしまったために、 環境の変化に追随できず滅びてしまったという説があるらしい。
私はEmacsがないとある程度以上長い文章が書けない人なので、 Emacsになにかがあったら絶滅してしまうかもしれない。
いや、Emacsと同程度の編集機能があれば移行は可能だと思うんだけど。 世にあるEmacs風キーバインドはマークとかの操作がないし、 検索・置換とか、スペルチェックとか、オートインデントとかないからなあ。 下手に似ているものはかえって混乱しちゃうし。
任意のテキストエリアをEmacsにすりかえるウィジェットとかあればいいのに。
JICAの中の人から、金曜日に抗議講義を依頼されたので、
スライドを準備する。先方からの依頼により、
JAOO2003と
Texas A&M Universityとでの発表を合成したようなものになる。
この画像をよーく見てほしい。 これはジグソーパズルの各ピースに各国語の「Wikipedia」に相当する表記の 先頭の文字を配置したもののはずである。
われらが日本語は上の方の割と目立つ位置になっている...あれれ?
「ウィキペディア」なのに「クィ」になっている
上記リンクによるとサンスクリット語にも間違いがあるのだそうだ。 まあ、「間違いは人間の常」だが、Wiki本文と違ってロゴ画像は訂正しにくいよなあ。
RubyKaigiで絶賛だったDave Thomasのキーノートのログ。 オリジナル英語版もある。
ま、愛など精神性について語るのはRubyイベントのキーノートではわりと伝統なので、 これがことさらにウケたということは、
の双方がちょうどよいバランスだったということだったんだろう。 これに出席した人は日本のIT系イベントのひとつのエポックを目撃した、のかもしれない。
いやあ、川合さんって人は私にないものをいっぱい持ってるなあ。
一応、私も高校時代演劇部のお手伝いしたこともあるし、 アスキーのアノ本も読破してたりして、 ニアミスしてたんだけどなあ。 やっぱ、素材の違いかなあ。
いやいや、他人を妬んでも仕方がない。
言語実装者のあこがれ、gforthの「中の人」こと、 Anton Ertlによる、「GCCは堕落しました」という話。
gforthはgcc 2.95で最速で、 gcc 3.x、gcc 4.xとバージョンが進むにつれて、
などの理由でどんどん遅くなっているとのこと。
gforth(っていうかvmgen)のような「なにやってるかよくわかんないくらい高速」な プログラムだとコンパイラのバグとか踏みやすいんだろうねえ。
Googleにおける開発者の生産性を引き上げるため、Steveは会社にRails(したがってRuby)を言語として採用するように訴えたが、それが叶わないとなると(Googleはインフラでサポートしなければならない言語の数を増やすのをとても嫌っている)、彼は欲求不満のプログラマがみんなするだろうことをした。RailsをJavaScriptに移植したのだ。1行1行、6ヶ月で、2000時間かけて。
えーと、とてもクレージーだ(良い意味で)。
実際のところ、この半年の作業を終えた彼の感想がとても聞きたいものだ。
のいずれかではないかと想像するのだが。
つまり、Rails相当を記述できるくらい JavaScriptはすばらしい可能性に満ちあふれた言語であることを実践によって 確認して喜びに満たされているか、あるいは、 行きがかり上最後までやり遂げたけど、Rubyなら簡単に書けることがJavaScriptでは繁雑なので、 すっかりJavaScriptに幻滅してしまったか。
どっちだろう? あるいはそれ以外?
いずれにしても、私にとって厳然たる事実は、 私がGoogleに行かない理由がまたひとつ増えた、ということだ。 先方も私を欲しがってないと思うけど。
しかし、現実には上手くいきませんでした。その後Javaの登場でオブジェクト指向が一気に加速したようにみえましたが、筆者としては大きな成果は生み出されなかったように感じています。
そこに登場したのがPHPです。
これまで叫ばれ続けてきたにも関わらず、なかなか実現できなかった「部品化」の切り札が、JavaではなくPHPなのだ、というのが筆者の最近の期待です。上で述べた「アプリケーション」とは異なる方向かもしれませんが、オブジェクト指向についての長年の夢をPHPが解決してくれるように感じています。
「Javaで成果を生み出さなかったオブジェクト指向(部品化)」が (他の言語でなく)PHPでならより良く達成できるとはどうにも思えないんだが、 なにかここに書かれていない「根拠」があるんだろうか。
まあ、人がどう感じるのも自由だし、 人の「感じ方」はいろいろなものを客観的に比べて「感じる」わけではないのだから、 Javaで感じなかった「達成感」をPHPで感じられたら、 他の言語はどうでもいいというのもひとつの態度であると理解はできるけどね。
PHPが切り札になるんだったら、RubyでもPythonでもLispでもいい、 「もっとマトモな言語」だったらより強い切り札になると思うなあ。
午後には松江で仕事があるので ソフトウェアシンポジウムには参加せず、JRで帰ることにする。 4時間もかかるのは辛い。
朝、せっかくだからとうどん屋に寄ったら、ひろのぶさんがいた。 うーん、行動パターンがいっしょ。
mameさんのところ。
RubyKaigi 2008 の増原先生の発表 (資料) で飛ばされた部分に、「false || not(true) のパースが失敗してはまる」ということが書いてありました。全くその通りだと思います。
なんと。初心者はそんなところにひっかかるのか。 やはり、人の意見は聴くものだ。
で、mameさんのところではnotをメソッド化することによって対応していたが、 予約語のまま文法をいじる方がよさそう。
これで大丈夫。1.9で有効。