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Matzにっき


2003年05月01日

_ [本] 『たのしいRuby』増刷決定

たのしいRuby―Rubyではじめる気軽なプログラミング(征義, 高橋) 初心者向けとして定評の高い『たのしいRuby』の増刷が決定しました。 監修者としては嬉しい限りです。 私にもこういう良い本が書けたらなあ。

_ ディスクロージャ

昨日はうちの会社が受注したプロジェクトのキックオフ集会でした。 で、取引先の技術者から「スラッシュドットのインタビューを読みました」とか、「本当に仕様書書かないんですか」とか、「いつ寝てるんですか」とか聞かれて動揺してしまいました。

あまり個人情報は公開してないつもりなんですが、それでも知られてしまうものなんですね。


2004年05月01日

_ [OSS]インクの出ないペンで鼻歌をうたおう

ITmediaから。

同人誌を書く人についてなんだけど、 なんだか彼のスタンスが自分に重なったりする。 私はもう絵は描かないし、イベントに行ったりはしないけど。

彼は同人誌、私はオープンソースソフトウェア。

  「Windows 95時代、よく見てた同人さんのサイトがあったんだよね。その後何年もたってすっかり忘れてたんだけど、ある即売会に参加したら、そのサークルが本を売ってた。あのころ、そのサークルと同じ会場で自分が本を売ることになるなんて思ってもみなかったから、不思議な気がしてね……」。

というのは、私にとってはDave ThomasとAndy HuntやWard Cunningham、Martin Fowlerと、 世間話をするような仲になるという「思ってもみなかった」ことを思い出すし。

「ほんとに変な気分だよ……液晶の上にインクの出ないペンで線を引いていくと、そこに頭の中で思ってただけだった世界が“実体化”してるんだから。ただの電子データなんだけどね」。

「Emacsの上でキーをたたくと、そこに頭の中で思ってただけだった世界が実体化してるんだから。 ただの電子データなんだけどね」。

「そしてそれを読んでくれる人がいる。お金を出して。素人の漫画をさ。ヘンでしょ」。

そしてそれを使ってくれる人がいる。素人の言語をさ。ヘンでしょ。

そういえば高校時代には同人誌を書いたような気がするな、ある意味封印したい恥ずかしい記憶だが。


2005年05月01日

_ [教会] 松江、支持と任命

ひさびさの気がする松江出席。

副監督に召される。今までやったことない分野なので緊張する。 高等評議員はまだ解任されないが、事実上こちらに専念するように、とのこと。

これからはあちこち訪問しなくてよいのはありがたいが、 より仕事の「抽象度」が下がるので、重大な役割でもある。 まあ、一緒に働く人たちが気心が知れた人であるのは良いことだ。

論文は気にはなるが、「日曜は仕事はしない」という自分への誓いがあるので、書かない。 でも、ふとPCで論文を眺めてたりするのは徹底していない。反省。


2006年05月01日

_ さよなら、子犬

せっかくもらってきた子犬だが、諸般の事情のため、返すことになった。 夕べ夫婦でいろいろ話し合った末のことだ。

予想してなかったことだが、 結果として無責任に引き取ったと言われても仕方がないと思う。 残念だ。

子犬を一番かわいがっていた次女は、登校前に 大泣きしていた。私自身はかわいい次女を泣かせる結果になったことにショック。 一日落ち込んでいた。

元の飼い主は、いやな顔ひとつせず引き取ってくれたそうである。 「むしろ嬉しそうだった」とは引き渡した妻の弁。 向こうは寂しいと思っていたのだろうか。

子犬が座っていたタオルとかを見ると物悲しい。 本当に残念だ。

_ [原稿] 日経Linux 7月号

整数についてあつかった先月に引き続き、 今月は浮動小数点数について。

とはいえ、私の苦手どまんなかなので、 えらい苦労する。あらかじめテーマを決めていて 下調べをしていてこれだからなあ。

基本的に「What Every Computer Scientist Should Know About Floating-Point Arithmetic」をベースにしようと思っていたのだが、どうもそこまで到達できないかも。

ところで上記論文の日本語訳、以前は公開されてたと思ったけど、 今は見当たらないなあ。


2007年05月01日

_ [Ruby] ITmedia エンタープライズ:刑務作業でRuby、世界初の受刑者によるソフトウェア開発

国内初の民間刑務所となる美祢刑務所(えーと、正式名称は「美祢社会復帰促進センター」)で 刑務作業としてWebアプリケーション作成を行い、 その言語としてRubyが採用されたという話。

「社会復帰促進センター」は初犯限定の刑務所で収容規模は男女合せて1,000人程度。 今回対象となるのは女性のみ60名だとか。まず4ヶ月の教育を受けた後、 実際の作業に入るのだそうだ。

えーと、こういうプレスに名前が出るのは名誉なことだと思うし、 Ruby (on Rails)の生産性とか学習容易性(本当に容易なのかどうかはともかく、そう思われてる)が その理由となったのだと思うとうれしいことでもある。

が、発想は斬新だけど、なんか不安はないでもない。

直前に人力検索はてなで言語選択についての質問してたりするし、受託会社であるプリズニーズでは、 今現在も講師を募集してたりするし。

現在女子受刑者にプログラミング言語教育を行っていただける
方を急募しております

応募資格: なんらかのプログラミング言語で2年以上の業務経験のあるかたで
        受刑者に対し偏見のない方。山口県美祢の刑務所に常駐できる方
契約形態: 契約社員、正社員、アルバイト
給与  : アルバイト 時給3000円以上(月80時間以上働けること)
正社員・契約社員: 月給30万円以上(正社員の場合は社会保険つき)
期間: 4ヶ月〜(契約社員・アルバイト希望の方は4ヶ月でもOK)
   宿泊施設あり(弊社負担)

「なんらかのプログラミング言語」って、Rubyじゃなくてもいいのかなあ。

一瞬、応募しようと思ったのは秘密だ。

_ [Ruby] MS、「Silverlight」を複数プラットフォーム対応へ - CNET Japan

MicrosoftからのFlash対抗であるSilverlightがMIX'07で発表された。 Macでも動く.NETランタイムというのも画期的だが、 より注目すべきはこのSilverlightにはDLR (Dynamic Language Runtime)が含まれ、 対象言語がJavaScript, Python, Rubyであること。 同時にIronRubyも正式発表になった。ライセンスはBSDライクになるとのこと。

すげー、とうとうマイクロソフトからRuby処理系が登場したよ。 開発者John Lamのインタビューも公開された。

記念に今日は(秘蔵の)マイクロソフトTシャツを着ることにする。

_ お客様

以前のイベントで知り合った人たちがオープンソースラボに訪問してくださるという。 わざわざの松江まで来てくださっての訪問に感謝。

Exerbのゆうやくんや神戸大の坂本先生も一緒に来てくださる。 今はゆうやくんは神戸なんだね。

で、坂本先生は元九州大ということで、 しばらくして「あのSmalltalkシステムの〜」とか「あの(舞波さんのいた)坂本研の〜」とかが つながった。鈍スギです。

その後、お昼までご馳走になった。皆美の鯛飯おいしゅうございました。

_ [Ruby] Calling Erlang from Ruby (Teaser)

「Erlangが優れているというならRubyから呼べばいいじゃない」ということで、 Ruby/Erlangブリッジ(のさわりだけ)。

結構期待できるかも。

そういえば、Erlangの優れているという並列実行処理系(のソースコード)をまだ読んでない。 恐らく単一代入による参照透明性を利用して、シェアード・ナッシングを実現しているのと マルチコアを最大限に活かすため適当にfork(またはスレッド生成)しているんだと思うけど。


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