ITmediaから。
同人誌を書く人についてなんだけど、 なんだか彼のスタンスが自分に重なったりする。 私はもう絵は描かないし、イベントに行ったりはしないけど。
彼は同人誌、私はオープンソースソフトウェア。
「Windows 95時代、よく見てた同人さんのサイトがあったんだよね。その後何年もたってすっかり忘れてたんだけど、ある即売会に参加したら、そのサークルが本を売ってた。あのころ、そのサークルと同じ会場で自分が本を売ることになるなんて思ってもみなかったから、不思議な気がしてね……」。
というのは、私にとってはDave ThomasとAndy HuntやWard Cunningham、Martin Fowlerと、 世間話をするような仲になるという「思ってもみなかった」ことを思い出すし。
「ほんとに変な気分だよ……液晶の上にインクの出ないペンで線を引いていくと、そこに頭の中で思ってただけだった世界が“実体化”してるんだから。ただの電子データなんだけどね」。
「Emacsの上でキーをたたくと、そこに頭の中で思ってただけだった世界が実体化してるんだから。 ただの電子データなんだけどね」。
「そしてそれを読んでくれる人がいる。お金を出して。素人の漫画をさ。ヘンでしょ」。
そしてそれを使ってくれる人がいる。素人の言語をさ。ヘンでしょ。
そういえば高校時代には同人誌を書いたような気がするな、ある意味封印したい恥ずかしい記憶だが。