そろそろ来年卒業の学生さんたちが活発に活動しているようで、 うち(netlab.jp)にも、 「会社説明会はありませんか」とか、「資料をください」、 「面接を受けたいです」などという問い合わせがくるようになった。
それはそれで良いのだが、地元新聞社が運営している就職サイトなどからの問い合わせを受けたもので、 記入してあるメールアドレスに返信したところ「User Unknown」でエラーになるケースが頻発している。 どうも携帯メールのアドレスの記入間違いや、変更したことを忘れているなどが原因のようだ。
せっかく説明会の案内が受け取れないのは学生さんたち自身にとって不利だと思うのだが。 くれぐれもアドレスはお間違いのないように。
OSCARアライアンスと神戸情報大学院大学が神戸と東京でイベントを開くという話。
イベントのプログラムなどはこちら。 それから、申し込みページ。
オープンソースジャパンの動向には注目している。 地味な我々とは違ったやり方だが、それで成功するものならそれはそれで良いと思う。
参加しようかなあ。でも、技術屋にはそれほど面白い話ではないかなあ。
ITmediaには、 角田社長のインタビューあり。
一から再構築するよりも、COBOLアプリケーションを利用すべき理由を、ヒル社長は三つ挙げる。具体的には、(1)既存のCOBOLアプリケーションをオープン環境に移植したほうが、開発コストを安くできること、(2)めまぐるしく変わる経営環境下で、アプリケーションを素早く構築できること、(3)これまで稼動してきたアプリケーションゆえに、不具合を起こすリスクを低くできること、である。同氏は、「実際、既存のCOBOLアプリケーションを流用することで、一から構築した場合と比べて、30%ほど生産性が向上した実績もある」と語る。
私の知らない世界ではあるが、そういうものなのかもしれない。
その場合には、ぜひOpenCobolを使うと良いと思う(笑)。 少なくともうちの会社では本格的事務処理アプリケーションをLinux+OpenCobolで開発できている。
結果がまとまった。関係者の皆さんはお疲れさま。
結果から傾向を読み取るのは各自の宿題ということで。
全面的に賛成というほどではないが、
ソフトウェア特許を保有し、ほかの企業から特許使用料を徴収することだけをビジネスとするような企業は、特許海賊、特許漁り、あるいは暴利をむさぼる特許企業などと呼ばれています。こういった業者に狙われると、こちら側が武器を持っていても役に立ちません。報復手段もなければ、取引や交渉の手段もないのです。なぜなら彼らは自分たちの製品を持っていないからです。何も製品を販売していないのです。
ですからこの問題は、ソフトウェア業界全体、それも中小規模の企業よりも大手企業に打撃を与えるのです。暴利をむさぼる特許企業の唯一の存在意義は、彼らの行動がソフトウェア特許の弊害がいかに大きいかを人々に認識させる役割を果たすということです。
という点には共感する。ただし、
少し考えれば、ジャーナリズムや芸術、文学、音楽など、特許が認められていない分野が数多く存在するのに気付くでしょう。そして、ソフトウェアを数学、ジャーナリズム、文学などと同じ分類に含める必要があり、その方が合理的であることが分かるはずです。
というのは心情的には理解できるが適切な表現かどうかはわからない。 ちゅーか、数学も特許になる時代になってから久しいし、 そのうち芸術・文学などの特許も出かねない。少なくともアメリカでは。
最近、http://www.freshpatents.com/をウォッチしているのだが、
というような素敵な特許申請が目白押しだ。願わくばこれらの特許が成立しないでくれたらいいなあ。 面倒だから。
後輩たちが開発している「Rast - N-gram based full-text search system」のページが完成した。といっても現時点ではまだソースも公開していないので、ただ存在するだけだけど。
で、このページを作っている時に、Webサイトのデザインが話題になった。
最近では一般のWebサイトもBlogツールやWikiなどを使って作ることが増えてきた。 しかし、ユーザー、特に初心者ユーザーにとってフレンドリーなのはやはり質疑形式ではないだろうか、と。
そこで思いつくのはFAQベースのサイト構築法。
トップページの内容は
という感じ。とにかく終始一貫FAQスタイル。
どんなもんだろうか。なんだか0262560992を思いだすなあ。
元ネタはアットマーク・アイティのロシア製データベースの話。
注目すべきはここ。
当時ソビエトで利用できるコンピュータのほとんどは西側に比べて性能的に2〜3世代古いものだった。こうした環境であっても、例えば政府機関や公官庁ではデータベースを使いたいという要求はあり、
- 劣ったハードウェア性能をソフトウェアでカバー
- 絶対的なメモリ搭載量が少ないので、小フットプリント必須。メモリリークなどもってのほか
- 手本になる大規模RDBが存在しない時期で、まねることもできない
という三重苦の環境で、まず2年間の基礎研究とその後2年間の開発を経て完成したのがLinterである。こうしてできたLinterは、官公庁や一部軍用などにも利用されたらしい。
その後冷戦が終結して東西交流が始まると、Linterも米国に渡ることになる。すると、動作環境がいきなり2〜3世代進んだ状態で利用される形となり、少ないメモリ量と乏しいCPUパワーで動作するように設計されていたLinterは、エンタープライズ向けはおろか組み込み向けでも十分利用できることがいわば「発見」された。もともとLinterは組み込み用途ではなくエンタープライズ向けRDBとして開発されていたのだが、その動作環境が組み込み向けレベルであった(注)ため、組み込み向けに展開するのも容易であったのだろう。
注:最初の開発のターゲットマシンは、いにしえのDEC VAX/VMSおよびDEC Professional 350だそうだ。VAXの方は恐らくVAX-11クラスと思われるのでまだしも、Professional 350といえばCP/M-80やRT-11が動く16bit PCでしかない。
最近遭遇した真逆のケースはRast。Rastの開発チームの使ってたマシンは 結構潤沢なパワーのあるマシン(CPUもディスクも高速)だったので、 私のThinkpadで使うまでこれほど遅いとは認識されなかったらしい。
開発者にはあまり贅沢させてはいけないのか。...そういえば、これもJoelと違う結論だな。
先日の成果報告会のレポート。YARV特集。 笹田くんのプレゼンがしっかりまとめてある。
Rubyは「 今後も目がはなせないスクリプト言語」だそうです。 ありがとう、MYCOM PCWEB。
1日付けの山陰中央新報(島根の地方紙)の記事。
松江市 テルサにIT開発拠点
松江市が今春からIT産業の振興に力を入れる。 ソフトウェアの設計図のソースコードを公開することで、自由に、利用できる オープンソースソフトウェア(OSS)産業のメッカを目指し、 朝日町の松江テルサに交流スペースを整備。 事業者らの情報交換や技術発進に活用してもらう。
同市には、県内IT企業の八割が集積、 また、コンピューターが動くのに必要なプログラミング言語で唯一日本生まれの 「ルビー」を、OSSで開発した世界的な研究員が市内企業で活躍している。 これら地域資源の強みを生かしたい考えだ。
今日発表するって知らなかったから、朝食後に新聞を読んでて吹き出しそうになった。 実名出てないけど、もろに私のことじゃん。
なんか「唯一日本生まれのプログラミング言語」とか「ルビー」とか、 誤解を生みやすい表現だけど、まあ一般紙ならこんなものか。
それはそうと、この記事の見出しが「世界的資源生かす」とあるんだけど、 「県内IT企業」は世界的資源ではないと思うので、 つまりそれって、私が「資源」ってこと?
まあ、確かに人的資源とかhuman resourceとかいうけどさ。
具体的に何をやるのかまだ聞いてないんだけど、 私もこの「IT拠点」に積極的に参加することになっている。 ただの飾りに終わらずなんか生産的なことができたらいいな、と思っている。
問い合わせは松江市産業振興課へ。
出た。
私の担当分、「多言語探訪」は今回C++。高橋さんの「巻頭言」でも突っ込まれていたけど、意外と好意的な記述になったと思う。
まあ、要するにC++ってのは現時点ではもっとも進んだ総称型プログラミング言語になっており、それは面白い可能性を提示しているということだと思う。
個人的には、いっそC++テンプレートだけを持つ、 組み込みとかは切り捨ててGCなどを持つ抽象度の高い総称型プログラミング言語がそろそろ登場しても良いとは思うけどね。
NOKIAのSIMロックフリーのスマートフォン。 FomaやSoftbankのSIMカードを入れるとちゃんと電話として使えるらしい。
ちょっと欲しいかも。でも、画面(の画素数)が小さいかなあ。
今までTopCoderって知らなかったんだけど、 そこで頑張っている日本人プログラマの話。
有名になることは結構重要で(それは分かる気がする)、 TopCoderではロシア人がそれを目的に結構真剣に取り組んでいるというのが印象的。
サブノートのMacBookがでるかも、という話。
たまにMacBookが魅力的に感じることがあり、 サブノート好きの私としては心動かされるのだけど(最近は数日前)、 考えてみれば、そのたびに断念している理由は あのパッドなので、これは変わらないような気がする。
考えてみれば、ビジネスなソフトウェア開発だからと言って 「絶対的な計画」が必要なわけではなく、 そのためにプログラマを非人間的に扱う必要もない。
要は思いこみの排除なのだろう。
「情報大航海プロジェクト」の開発元を公募している。 どこが取るかなあ。
PyCon 2007のレビュー。注目すべきはここ。
The keynotes had a strong educational theme: on Saturday morning Adele Goldberg gave a passionate plea for improvements to the USA's educational system.
Adele Goldbergって、あのAdeleだよね。 PyConでなにしてるの? 教育?
Smalltalkの凋落を感じた。勝手な感想だが。
しばらく前にインタビューをうけたのが公開された。 まあ、あんまり気負わなくて自然な感じのやりとりがまとめられているように思う。 上記リンクは前編だが後編も公開されている。
結局、次の日になってしまった。
で、実はパッケージスクリプトにバグがあって、 再パッケージしている。正しいmd5sumは
4344e18188bbdf3e5f19cdd3ade902bb ruby-1.9.0-1.tar.bz2 90b721dce088f455df914c9482508601 ruby-1.9.0-1.tar.gz 8e89b49e473ac1c209e3c73a6fd6610f ruby-1.9.0-1.zip
である。ごめんなさい。
公開鍵暗号とその代表格であるRSA暗号を混同してしまう間違いが 世に氾濫している、という話。
嫌な予感がして前に公開鍵暗号について解説した記事(日経Linux2006年6月号)の 原稿を確認してみた。間違えていた。orz
ごめんなさい。
Webでも公開されているので、 以下の部分を
公開鍵暗号は,公開鍵で暗号化した文字列は秘密鍵を用いてしか解読できず,逆に秘密鍵を使って暗号化したものは公開鍵でしか解読できないという性質を持つ暗号です。公開鍵暗号は認証(自分が確かに秘密鍵を持つことの証明)と暗号化(鍵を持たない人以外に読めないメッセージを作ること)の両方を実現できます。
公開鍵暗号の仕組みをごく簡潔に紹介します。2つの素数p,qが存在するとして,この2つの素数から図12に挙げる数を計算します。
以下のように修正する必要がある。
RSA暗号は,公開鍵で暗号化した文字列は秘密鍵を用いてしか解読できず,逆に秘密鍵を使って暗号化したものは公開鍵でしか解読できないという性質を持つ暗号です。このような鍵を一般に公開しても成立する暗号を公開鍵暗号と呼びます。RSA暗号は認証(自分が確かに秘密鍵を持つことの証明)と暗号化(鍵を持たない人以外に読めないメッセージを作ること)の両方を実現できます。
RSA暗号の仕組みをごく簡潔に紹介します。2つの素数p,qが存在するとして,この2つの素数から図12に挙げる数を計算します。
Webでも訂正されるようにお願いしておこう。
Rubyが、Lisa Awardsという(冗談の)賞をいただいた、ということらしい。
しかし、
For letting a first interpreter implementation be fast enough
というのは、遅い(けど使えないことはない)って皮肉だよなあ。