落語の『駱駝』ではなく、昔からあるジョークの方。
旅人がラクダを連れて旅をしていた。夜、旅人が休んでいるとラクダが言った。
「ご主人様、外は砂嵐で大変です。せめて鼻先だけでもテントの中に」 「いいだろう」 「顔まで入れてもいいですか」 「いいだろう」 「では、もうすこし..」 「いいだろう」気がつくとテントはラクダに占領され、旅人は砂嵐の中に放り出されてしまった。
夜中、私が寝ている布団に息子がもぐりこんできた。 さみしくなって両親のところで寝たかったらしい。 しかし、次に気がついた時には私が布団から蹴り出されていた。寒かった。
おかげで一日中鼻がぐずぐずして調子悪かった。喉も痛い。 いざという時のために今夜からもうちょっと毛布を追加しよう。
先日公開したGC手法はRubyの新実装(Rite)で実現しようと思っていたのだが、 考えてみれば、スレッド構造体にregistry配列を追加すれば、 現在のGCの構成要素を組み替えるだけで(write barrierは入れないといけないけど)比較的簡単に実装できそうだ。 問題はflagsに参照bitを追加する余地がなさそうってことだが、 type bitに現在6bit使っているのを5bitにすれば(現在25タイプしか使ってないので)、すき間を空けられそうだ。 これはやってみるかなあ。
で、性能評価はその実装と木山GCと比較するってのはどうだろう。木山くんには迷惑な話だな。
shiranuiさんが松下の特許2945753号について考察してくださっている。
もっとも、結論は
「私が現在調べられる資料の範囲内では、何とも言えない。」です。
全く含まれていないと断言することはできませんが、完全に含まれているとも言えません。前述したソフトウェア特許研究会で、弁理士の谷川英和氏がどのような意味合いで述べられたのかが分かりませんので、谷川英和氏がおっしゃったことを鵜呑みにするのもできません。
だそうだが、特許の専門家らしい慎重かつ冷静な分析は参考になる。
OASISの特許に対する新方針。
新ポリシーの下では、同団体の技術委員会に標準案を提出する者は、その技術から特許使用料を徴収する予定があるかどうかを言明しなくてはならない。
だそうだ。まあ、不意打ちのような特許紛争を避けるためには妥当な行動だと思う。
OASISは、RambusがSDRAMメモリ標準をベースにした製品に対して特許使用料を要求し始めたときに半導体業界が陥ったような事態を避けようとしている。Rambusは結局、SDRAM関連の特許を持っていることを明かさずに標準化の会合に参加したとして、詐欺で有罪判決を受けた。だがその後、控訴審でこの判決は覆された。控訴裁判所は、Rambusが参加した標準化委員会Joint Electron Device Engineering Councilには、Rambusを詐欺罪に問えるような明確かつ十分な知財開示ポリシーがなかったと判断した。
ということなので、「事前に明確にしてもらう」という運用体制が必要なのだろう。
オープンソースでも「コードを貢献するものはその技術から特許使用料を徴収する予定があるか言明しなくてはならない」というルールを確立すべきか。たとえば、GPL3にこのルールを導入するのはどうだろう。不浄条項とは違い自由の制限にはならないような気がする。
朝から雪であった。っていうか、雪国でもないのに一晩に20cmも降るのはやめてほしい。
気まぐれから二便を予約していたのだが、どうも夕べの東京→出雲便の最終が欠航だったらしく、帰りとなる始発もまた欠航が決まっていた。うむ、ラッキーである。渋滞が心配なので珍しく高速を使う。500円。
空港についたらキャンセル待ちの人が40人くらいいるそうな。 MD-87ではそんなに待たれても乗れないだろう。ちっちゃい飛行機だしな。
東京は曇り。暖かい。同じ国とは思えない。
のんびりとデブサミ会場に向かっていたらずいぶん遅くなってしまう。ずいぶん場違いな会場だな。
会場についてから知人と話す。オライリーの人とか、アスキーの人とか、日本Rubyの会の人とか、Sunユーザー会の人とか。田舎に住んでるわりには知人が多いな。
あと、高橋さんのセッションに出る。銀座で新調したというジャケットが素敵。レポートはこちら。
で、私も参加するパネル「飛び込め! オープンソースプロジェクト」。プロジェクト運営とか、参加のコツとかそういう話。パネラがLinuxカーネルよりのせいか、そういう話が多かった。カーネルメーリングリストとか恐そうだよな。私はコメンテーターというよくわからない立場なので、気が向いた時に適当なことをしゃべったのだが、お客さんには満足していただけたのだろうか。ちょっと不安なものが。
懇親会後、宿へ。大浴場に入って、露天につかって、マッサージチェアに座って、すっかりくつろいだが、原稿書きが待っているのだった。
〆切は延ばしてもらった。「〆切を守る」が今年の目標なんだけどなあ。二ヶ月続けて延ばしてもらってる。昨年はもっとずっとマシだったのに。
最後のFull American Breakfast。同室の大西さんからは「まつもとさん、だんだん朝食の量が増えてますよ」と笑われた。しまった、知らず知らずにアメリカンな呪いに...。体重計が恐い。
バスでサンフランシスコ空港。
空港でおみやげを。いや、チョコレートとかそういうのは 昨日のうちにホテル近くのドラッグストアで買っておいたのだが(これは正解だった。空港の売店では値段が倍だから)、 妻のものはさすがにドラッグストア(薬の在庫が比較的豊富な24時間スーパーをイメージしてほしい)では購入できなかったので。
で、Swarovskiのアクセサリを。 まあ、服飾品のセンスはイマイチな私としては、まあまあではないかと。
機内ではずっと日経Linuxの原稿を書いてた。 というか、ほとんどの時間はAJAXなサンプルプログラムの手直しをしてたんだけど。 これはこれで面白い。
Beautiful Codeの日本語版がもうすぐ出る。 久野先生ご夫妻が翻訳なので、内容については心配要らない、と思う。 まだ読んでないけど。
で、問題なのは私の部分。 この文章は
なのだが、これを日本語に戻すと、下手すると 「Rubyist Magazin出張版のコラム」がそのまま再現されてしまう。
ま、それでもいいんだろうけど。
が、個人的にはそれでは気に入らないので、 書き直すことにした。
が、時間に追われてしまって、あまり大々的には直せなかった。 結局、似たようなものになってしまったな。
0471941484 悪いこと(?)は重なるもので、ちょうど日経Linuxの〆切も重なってしまった。 こちらは、ガーベージコレクションについて。 発売されたばかりの3月号でも GCについて触れたのだが、どうも説明が足りない気がして、 各種GCアルゴリズムの利点・欠点なども含めて再度まとめてみた。 手ごろなサイズの日本語の解説があまりないような気がするので ある程度資料的な価値はあるだろう。
みんなに0471941484を薦めるわけには行かないしね。
でも、普段に比べて難解になりすぎちゃったかなあ。 あまり反省はしてないが。
Perlが2038年問題を 解決した、という話。
基本的なアルゴリズムは
というもの。もちろん、政治的に決まるDST(夏時間)には対応不可能だが、 未来のことは誰にもわからない(ので対応は期待されない)ので 大丈夫。
Rubyも同じやり方で対応しようかなあ。 でも時間関数にはトラウマがあるので(DSTバグでえらい苦労した)、 あまり自分ではやりたくないなあ。
誰か手をあげてくれないかなあ。
タイトルの通り。それって結構画期的な気がする。
JRubyでも似たような技術を使って、MRIの拡張を呼び出せるといいんじゃないだろうか。
もっとも彼らは、MRIと同じ機能を実現するために
するようなパワフルな人たちなので、そんなものは要らないのかもしれないけど。
なんか昔オープンソースマガジンに書いた記事が、 まわりまわってIBM Developerworkに出ているな。 なんにも知らなかった。
ま、ITmediaには仕様許可を出した覚えがあるので、 そこからDeveloperworkに出たんだろうな。
ま、せっかく書いた文章が再利用されることは良いことだ。