朝から団体さんでGoogleへ。 しかし、訪問するところがどこもシリコンバレーなのに 宿泊場所がサンフランシスコというのは無駄ではないのだろうか。
Googleにつくとさっそくプレゼン。 X61がXを立ち上げ直さないとプロジェクターを認識しないという問題があるのだが、 それ以外は快調。内容は昨年末の神戸での講演をベースに若干アップデートした上、 英訳したもの。神戸ではより少ない枚数で1時間話したような気がするのだが、 英語ではそんなに話せない。あんまり緊張したので時間を覚えていないのだが、 質疑応答をたしても1時間くらいか。
1.9のM17Nの実装について突っ込んだ質問をしてくるどこかで見たような人がいたが、 Guido van Rossumその人であった。
その後、Google Lunchをいただいた。Guidoも一緒に。
まず、Googleの料理だが、大変おいしかった。 個人的には日本的な味つけの楽天ランチの方が好みだけど。 しかし、空間の余裕はGoogleカフェテリアの圧勝。
Guidoとの会話だが、Unicodeの実装など技術的な話題や、 互換性の維持の運営などの話が中心であった。 終始フレンドリーであったことを報告しておきたい。 並んで写真も撮ったしね。
「Python 3.0のリリースが完了したら、次はどうするの」と聞いたら、 「引退する」とのこと。すぐに「冗談だよ」と言ってたけど、 後継者については考えはじめているようだ。 「最近参加した人に若いけど見込みのある人が(複数?)いる」、 「昔からかかわっている人は優秀だけど、役割が決まりすぎている(スペシャリストすぎる)気がする」と のことであった。ふむ、興味深い。実装と言語デザインではまた違ったバランス感覚が要求されるしね。
最後に、「Haskellみたいなブレースの使い方を採用する気ない?」と尋ねたら、 「いろんな文法の変更を試している人がいるから、その中のひとつとして考えてみる」という ことであった。これが実現したら大喜びする人も多いように思うけど(lambdaで複文が使えるようになるし)、 それほど乗り気であるようにも見えなかったので過大な期待は禁物である。
その後、伊藤忠アメリカの事務所でシリコンバレーの現状を聞いて(昨年とあまり変わってないような)、
それから、スタンフォード大学によってから*1サンフランシスコ空港へ。
さらにポートランドへ。
それからバスでホテルへ。 Hilton Portrand。なんで今回のツアーはHilton好きなんだ? ネットアクセスはあいかわらず有料。次回はネット無料のところに泊まろうよ。 アメリカではそんなに多くないのは知ってるけど。
24時間$9.95とサンフランシスコよりは安い。けど良心的価格とはなかなか呼べないなあ。
*1 勘違い。実際にはスタンフォードに寄ったのは19日であった
ちょうど私たちがスタンフォードに寄った直前にそこでビル・ゲイツが講演していたらしい。 ニアミス。
追記
NaClさんに指摘されたように、スタンフォード大学訪問は19日。 ニアミスしたのは本当。
後で聞いた話なんだけど、今晩この地方では月蝕が観測されたらしい。 どうやら到着した時点ではちょうと全部隠れている時間だったらしく 全然気がつかなかった。惜しいことをした。
通常のCPythonでstackless threadを実現する拡張ライブラリ。
アセンブラを使ってるんで移植性は限定的だけど、 コンパクトだし、使いではありそう。 Rubyでも似たようなテクを使ってFiberとか実装するといいんだろうか。
後で本気でソースを読んでみよう。