昨日の三鷹での講演が記事になっている。
「Rubyは地方格差を跳ね返す原動力(になったらいいなあ)」の部分を ことさらにとりあげたもの。
地域に関係ないネット上のリソースである オープンソースソフトウェアが地域振興の材料になるというのも ちょっと奇妙な話なのであるが、 基本になる人と人との直接的な関係を強化する というのは逆説的ながら秀逸な発想だと思う。
まあ、前例があるわけではないので、「絶対にうまくいく」 みたいな手放しでほめるわけではないが、 直感的に考えるよりは見込みがありそうだし、 少なくとも勇気のある行動だと思う。
著作権問題の解消は「盗用の解消」であるが、 それは一般的に思われるような「(再)利用の禁止」ではなく、 「再利用を盗用扱いしないこと」によるのではないか、との話。
ただし、原著作者の名誉を尊重する限りにおいて。
私はこの意見に賛成する。
他人の仕事を自分のものと偽るのは良くない。 それはいかなる意味でも「盗用」である。
では、他人の仕事をその人のものとして認めつつ、 その上に更なるものを構築したら?
私はそれを肯定する。社会的にも肯定されてほしい。 なにかそれを支援する方法があるか。 立法が必要か。 想定される問題はなにか。
言語比較は慎重に、という話。
だいたい比較をする時には、一方に詳しくてもう一方に疎いとか、 一方の最新情報には通じているけどもう一方の情報は古いとかになりがちで、 公平かつ有益な比較は難しい。ならしない方がいいんじゃない、というのが この著者の主張。
まあ、そういうこともあるかも。 でも、議論から生まれる新しいものもあるわけで、 反論できる余地があるなら、それはそれでいいんじゃないかと、 私は思う。