文法の善し悪しはプログラミング言語にとって重要か、という話。 私の意見は聞くまでもないだろう。
ほとんどのプログラミング言語は任意のアルゴリズムを記述可能であるので、 「できること」というベースでの差はほとんどない。 ある言語にできて、別の言語に(理論的に)不可能ということは まずない。あるのは「コスト」とか「現実的か」とかいう話だ。
ので、プログラミング言語の差別化はいきおい二方向に特化される。
もちろん、このふたつは排他ではないのだけれど。
で、Rubyにおいては前者は「Cで書かれたライブラリを取り込む」という戦略で 対応しようとしている。RubyのためのCエクテンションは(他の言語と比較して) 書きやすいし、そのためCという「巨人の肩に乗る」ことが可能になっている。 inlineとか使えばほんとに簡単だ。
で、私の主な関心は後者にある。 ささいな文法の違いがプログラマ(要するに「私」)の心理に与える影響こそが 私のテーマであり、関心事である。
もっとも、最近では純粋な文法ではなく、 IDEなどツールを通じた使い勝手を考える動きが登場している。 心理的な影響と言う観点からは等価なのだが、 「オールドタイプ」としては若干寂しい気持ちもある。
するような身分になるとは、数年前には思いもしなかった。 県と強調した産業振興や、Rubyを軸とした人材育成などについて話し合う。
なかなか面白い連載。私の趣味にあう。