ついつい後回しになっていたModelingForumのスライド作成。 前日だっていうのに大丈夫か(だって忙しかったんだもん)。
「モデリング」なんてやったことないので、 かなり場違いな感じがするが、 「なにを話しても構いません」と言われたので、 開き直って全然関係ない話をしようと思う。
最近、エンタープライズとかビジネスそういう話ばかりなので、 いっそ思いっきり「言語おたく」全開の話をしよう。
Guido van Rossumが「GIL (global interpreter lock)を取り除いてくれ」という公開メールに 対して「言うほど簡単じゃないんだよ。以前やってみた時には大幅に遅くなったし」と 返事した、という話。
それはYARVでも同じこと。1.9になってもlockが無くなる予定はない。 理由もほぼ同じで、
という状況でそう簡単にGILを消去できるとは思えない。 Guidoじゃないけど「じゃあ、まず自分でやってみて」と言いたい気持ちは分かる。
一方、JVM上のPythonであるJythonにはGILは存在しなくて、 「同一マシン上であればParallel Pythonよりも高速」だったりするわけだが、 これはJavaの場合、基本的ライブラリがthread safeであると確信できることが大きいんだろう。
あと、JVMの実装が優れているというのもあるだろうけど。
ここでJythonでできてるんだからCPythonでもできるだろうというとは 短絡的すぎる。
ささだくんインタビュー。
そういえば、ささだくんってこれまであんまり自分のこと語ってないよね。 私なんかあちこちで自分のこと吹聴しまくってて 個人情報漏れまくりなのに。
大変面白かった。
構文木を参照することでSQLを生成するライブラリAmbitiousの続報。 高速化、個別DBMS対応(MySQLとPostgreSQL)、gitによるリポジトリ公開など。
引き続き注目していきたい。あと、1.9でこれらがどうなるかについては 我々が考察せねばなるまい。構文木ってなくなっちゃうよねぇ。
韓国では「韓国人は英語が苦手だからオープンソース利用が進まない」と言われているが、 韓国人よりもさらに英語が苦手な日本では結構進んでいるのではないか、という話。
でも、韓国で「オープンソース利用が進んでいない」という印象はあまりないんだけど、 韓国内にいる人はそう思うのかな。少し前まではWindows全盛という話は聞いていて 政府や大企業のサイトがActiveX使いまくり(なのでWindows以外ではネットバンキングも 政府サイトアクセスもできない)という状況だったそうだけど、 今ではずいぶん改善されているんで無かったかな。
各郵便局に配置されているという公衆端末はLinuxらしいし。
しかし、そんなことよりなにより印象に残ったのはここ。
日本だって英語が苦手な人が多いのに、韓国のマスコミの報道によると5000人以上のOSS開発者がいるという。韓国では100人にも満たない。
確かに韓国発のオープンソースソフトウェアについて聞いたことはないが、 それは言語の壁に遮られているせいだと思ってた。
国全部で100人以下? マジで?
どういうことだろう? 確か韓国って3千万人くらい人口があるんだよね。
利用が進むのは勝手だが、利用ばかりで開発に回る人が少ないのは あんまり望ましいことではないなあ。