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Matzにっき


2007年09月08日 [長年日記]

_ [教会] ステーク大会

新見へ。連日の疲れで眠たくなったので 途中、一度休憩した。

特に遅刻することもなく、無事到着。

_ [言語] システム開発生産性が最も高い言語:ITpro

その名はExcel、という話。

が、表計算がうまくはまるような局面では その分野に特化した「言語」の方が生産性的に有利であるのは 間違いないことだから、そのこと自体はさほど驚くことではない。

問題は

  • Excelは「安定」しているのか。 つまり、バージョンの変化によってどれくらい影響を受けるか。
  • Excelは本当に「最も生産性が高い」のか。 つまり、別の言語で同じ生産性を実現する余地があるのかないのか。

であろう。特に後者に関心がある。

Excelが(特定分野で)生産性が高いのであれば、 適切なクラスライブラリを提供することで Ruby(あるいは別の言語)も同等の生産性を提供できるのかどうか。 もしそうであれば、その「適切なクラスライブラリ」とはどのようなものか。

あるいは、Excelは「言語」として特異であって、 汎用の言語に機能を追加したくらいでは、その生産性を実現することは 困難なのか。

_ [言語] 新言語 Xtalを作る日記 - PseudoArray

Xtalにおいて、selectなどがPseudoArrayなるArrayのように振る舞うオブジェクト(その実態はイテレータの上に構築された擬似配列)を返すようになったという話。

Rubyでも同種のことがやりたい(から、LL魂のスライドでもそう書いた)のだが、 なかなか実現できないでいるところを、あっさり実装してしまう このスピード感が素晴らしい。

ちゅーか、なにか、年取って開発のスピードが落ちたということか。 そうか、そうなのかっ!?

_ [Ruby] 「Ruby 1.9は1.8より平均5倍速い」、YARV笹田氏 − @IT

昨日のイベントで裏番組だった未踏発表会のレポート。 5倍とか書いちゃってるよ。 嘘ではない、嘘ではないんだけど。

これがどう出るかは、未知数である。

確かに(マイクロ)ベンチマークを行えば平均5倍速くなるので、 「これは素晴らしい技術だ」と思ってもらえるのか(その場合の賞賛は、ささだくんに行くべき)、 あるいは、実際にアプリを動かしても、実際の速度差は アプリの構成(特にアルゴリズムの選択)やライブラリ実装に依存する以上、 体感5倍は出ないわけだから、「なんだ、言うほど変わらないじゃないか」と 思われちゃうのか。

なんとなく、世の中の流れ的には前者の方が多いような気がするんだけど。

_ News from the Front

ポール・グレアム最新エッセイ。 出身大学と成功には全然関係がない、という話。

裏を返せば、このようなエッセイが書かれるくらい、 アメリカでも出身学校による先入観ってあるんだね、やっぱり。 もちろん日本でも顕著なんだけど。


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