Sony内部でのソフトウェア技術者向け講演会。 演者は私と青木淳さん。
組み込みについてはあまり知識がないので、 私の知っている範囲の現状についていろいろと話をしたのだが、 通じたのだろうか不安である。
テレビやデジカメに組み込まれるソフトウェア開発にRubyを使え、 というわけには行かないだろうし。そもそも、ソフトウェア開発の自由度は相当低そう。
しかし、ハードウェア性能は向上してるし、 組み込み分野でもLinuxの普及が進んでいるようだから、 Rubyとは言わないまでも、もうちょっと動的で高級な言語を適用するというのは 十分アリな選択になりつつあるのではないだろうか。
上手に実装すればトータルのプログラムサイズを減らすことも可能だと思うし。
組み込み向け動的言語というのはまだ研究されていない面白い分野かもしれない。
講演料とは別に、デジカメ(DSC-T20)をいただいた。 びっくりするととともに、さすがソニーだと感心する。 今日の出席者の中にはこれを作った人もいたかもしれない(少なくともBRAVIAを作った人はいた)。
手ぶれ防止から顔認識まではやりの機能をきちんと抑えている810万画素デジカメ。 ただ、モード選択の簡単さや設定項目の多さ(だけ)は今まで使ってたEX-Z600の方が上かな。 高感度モードへの切り替えがちょっと難しかったり、起動時のロゴが消せなかったり。
いずれにしてもありがたい。
最近、MicrosoftはOSIにライセンス承認を求めたが、 OSIのボードメンバーでもあるGoogleのOSS担当Chris DiBonaが Microsoftを非難して承認に反対した、という話。
が、shared source全般はともかく、今回承認が求められた permissive licenseはOSDを満たしているので、 承認しない理由はないと思う。
ライセンスそのものと直接関係ないMicrosoftの行為を 「オープンソース的でない」として非難するのであれば、 れっきとしたオープンソースソフトウェア(たとえばLinux)を改造して 使っていても、再配布していないと言う理由で公開していないGoogleも 同じくらい「オープンソース的でない」のではないか、と。
Pythonのバグトラッカーがsourceforgeからroundupへ変更になる、という話。 PHP(sourceforge)からPerl(roundup)へ移行というのが興味深い。
Rubyのトラッカーも変更したいんだけど、 なんかピンと来るのがないんだよねえ。
追記:
roundupはPythonでした。確認を怠りました。 すみません。
ScalaはJVM上の言語としてJavaのライブラリにアクセスできるという「メリット」があるが、 ScalaとJavaでは言語としての性質がずいぶん違うので、Javaのライブラリが使えてしまう ということは実は言語を歪めてしまうのではないか、という話。
まあ、言語の魅力はライブラリに依存する部分は大きいわけで 言わんとすることはわからないでもない。 聞くところによるとScalaは結構がんばっているみたいだけど。
JRubyにも同じことが言える。あまりJavaライブラリへのアクセス性を強調していると いつのまにかRubyの良さを失ってしまうような。JRubyはRuby由来のライブラリが厚いから あまり心配することはないかな。