なんか今までに話したことのないテーマだったが、 これはこれで自分でも興味が持てたのでチャレンジしてみた。
オープンソースの定義やフリーソフトウェアとの関連など、 基本的なことを押さえた後は、 ネットの発達やバザールモデルの普及、開発者の意識向上などにより、 ソフトウェア開発に関して地理的な制約は少なくなってきている現状を紹介し、 その上で、「どこに住むか」ということについて改めて考察する、というような話。
また、仕事上の地理的制約がなくなる時、 地域がどのように特色を出し、開発者をひきつけるか、 それには個別のアプローチが存在するだろうというような話。
「田舎である」、「住環境がまとも」というのは島根が私に提供してくれている環境であり、 また、別の人は別の環境を選ぶだろう。真に魅力的な地域はどこか、 それはひとつのモノサシだけでは測れないだろうと思う。
なんだかまったりとRubyについて語るセッション。
ある意味「Rubyという藁をつかむ」ような島根県(失礼!)にくらべて、 横浜という「都会」の立ち位置をつかみかねる私。 あまりにも東京に近いという印象があるが、 住人にとっては東京とは違う微妙な距離があるようだ。
いや、もちろんRubyを活用した地域発展を目指すのに、 田舎だから良いとか、都会はダメとかそんなのはないんだけど。
会場のカフェですっかりおしゃべりをした後で、夕食。 もう中華街に移動してもかなりの店が閉まってしまっている。 不夜城というわけじゃないのね。
要するに「間違ってるよ」という話。
このような結果となる原因はPerlもRubyも共通で、巨大な浮動小数点数リテラルを処理するのに(内部的な有効桁数分の整数)×10nとして計算しているためです。「内部的な有効桁数分の整数」が計算途中で一度IEEE64bit浮動小数点数として保存されてしまうと仮数部の53bitでは10進17桁や18桁はカバーできず、この時点で丸められてしまうのです。丸められた結果を後から10n倍しても、本来の数を丸めた結果とは異なってしまいます。
なるほど。また、コメント欄ではshiroさんが、「How to Read Floating Point Numbers Accurately (1990)」 by William D. Clingerという論文を紹介していた。
せっかくもらった情報なんで、Rubyでもちゃんと実装したいんだが、 私がやっても(算数的素養の無さから)グダグダに してしまいそうなんで、だれか手をあげてくれるとうれしいなあ。他力本願モード。
しかし、PHPのstrtod()がこの論文をベースにしているとは驚いた。 ちょっと見直したっていうか、なんていうか。
一昔前に比べてプログラミング雑誌は減っていて、 それは(出版側にしてみれば)由々しき事態である、という話。
同じ日経BPの雑誌に連載を持つ身としては、看過できない内容である。 私が記事を書いたことのある雑誌も次々と休刊してしまい(Linux Magazine, Unix User, Opensource Magazine, 日経バイトなどなど)、影響も馬鹿にできない。
では、現在、プログラミング領域で紙の媒体に未来があるのか、と問われると、 なかなか難しい問題だ。似たような内容がWebでも入手できるからだ。 一応、私はお金をもらって書く記事と、この「にっき」のように自発的に書く記事との間では 「差別化」を行っているつもりだが、それでも、私が過去に書いた記事ががんがんWebで 公開されちゃうわけだし。悪いことではないけど。
とすると、Webでない紙の利点とは、読者にとって
くらいか。いまいちインパクトが弱いと言われてもしょうがない。
一方、記事を提供する側がウリにできる点としては
ではないだろうか。つまり、「編集」と「企画」という編集者の役割が ますます重要になる。
問題は、その編集者が生み出す違い(と、そこから生まれる価値)を 読者が理解できるか、という点だ。読者が雑誌に幾許かの価値(それこそ月に千何百円も) 見いださなければ、雑誌に未来はない。