東京へ。某外資系企業が社内技術リーダーシップカンファレンスの講師として呼んでくれたからだ。
実は昨日、愛用のThinkpad X31が不調で電源が入らなかったり*1したので、どうなることかと思ったのだが、 人類が数千年前から愛用してきた情報機器(紙とペン)を活用することでなんとかなりそうだ。
羽田から会場までハイヤーが手配されていた。さすがリッチだ。
で、結果からいうと講演は成功だったと思う。 発表内容は英語だったのだが、昨日紹介したRailsビデオも含めて おおむね好評だったようだ。こういう場に呼ばれるということ自体が、 Rubyがメジャー化した証拠だよね。
講演終了後、いろいろと情報交換(雑談とも言う)をした後、 再び羽田までハイヤー。松江に帰る。
*1 Fan Errorだそうだ。検索するとわりと珍しくない症状らしい。今回はファンの掃除でなんとかしのいだ
で、メジャー化するとこういう話も来るわけだ。
XPの実践やオブジェクト倶楽部の運営で知られる永和システムと業務提携という話が 発表された。永和さんはうちよりずっと規模が大きいのにこうやって話を持ちかけてもらえるというのがありがたいことだ。
NRIがオープンソースの救急サービスを開始、という話。
自分が提供したプラットフォーム限定で問題解決を支援するサービス(SpikeSourceとか)は あるが、そのような制約の一切ない状況での救急サービスは珍しいのではないか。 一回99万円という値段が高いか安いか判断するのは難しいが、 「気軽に助けを呼べる」というのは安心感を呼ぶし、 こういうサービスが存在しているということそのものが、 保守的な層にオープンソースを受け入れてもらうために有効なのかもしれない。
このサービスのメニューにはRuby on Railsも含まれている。 なぜか「スクリプト系」ではなく「Java系」に分類されているけど。
なんとなく、Rails系の対応を行う人の顔はよく知ってるような気がする(ほのめかし)。
Rubyでも書けるぞ、という話。 「だからどうした」と言われそうな気もするけど。
しばらく前にオープンソースマガジンに書いた記事が、また公開された。 今回はハッカーと仕事。
この中で、
この会社はハッカーの扱い方を心得ていて、居心地の良い職場環境を提供してくれています。
という部分に某所でツッコミが入った。要するに「居心地が良い」のは、 まつもとの立場が特別だからで、NaClに入れば天国というわけではないということ。 めちゃめちゃ給料が高いわけでもないし、 仕事の負荷が低いわけでもないし。
私は「フェロー」という立場だし、 私の給料は他の皆さんが稼いでくださっているからこそ払われているわけだから、 ま、ご指摘の通りである。書いた時点では、まさかそういう風に捉えられるとは 想定してなかった。私の想像力の足りなさである。
「良い環境」というのは、「青い鳥」のようなもので「どこかにある」し、 「意外に身近なところにある」というのが言いたかったんだけどなあ。 良い環境は口を空けて待ってるんじゃなくて、 自分で構築していくものだと思う。