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Matzにっき


2007年05月11日 [長年日記]

_ [OSS] GPLv3にはApache Licenseとの互換性が盛り込まれる見込み--FSF幹部 - CNET Japan

Apache LicenseとGPLの非互換性なんてのは、別に思想の違いや対立があるわけでなく、 たんなる(法律)技術上の問題だったわけだから、これが解決するというのは非常に 望ましいことだと思う。

_ [OSS] コミュニティへの参加は、好きだからこそ続けられる − @IT自分戦略研究所

コミュニティの原動力は「好き」とか「楽しい」であることの再確認。

それはそうと、コミュニティごとになんとなく性格が違うのが面白い。 まあ、(日本での)Rubyのようなコミュニティのように「言語好きが集まりやすい」というのは 理解しやすいが、DebianとGentooとUbuntuの性格の違いはなにによって決定されるのだろうか。

_ [言語] John Rose @ Sun : JSR 292 Deep Dive Notes

JSR 292に関して、JVM上の各種動的言語の実装に関して。

単に一言で「動的言語」と呼んでもそれぞれ事情が違うのが興味深い。 しかし、考えるにJVMの都合なんかまったく考えてないRubyの仕様が一番凶悪だな。

_ [言語] Ruminations of a Programmer: XML - Not for Human Consumption

「XMLは人間が読むものではない」、「DSLの台頭によって(Java界における)XMLの地位は下がりつづけている」という話。

ビルドツールとしてMavenの変わりにBuilderやSCons、 コンフィギュアファイルとしてJava Configuration, JRuby, Groovyなどが使われ始めている。

最後にSICPからの引用。

Programs must be written for people to read, and only incidentally for machines to execute.

_ [言語] Ruby - Erlang二題

ふたつのRuby - Erlangブリッジ。

前者(Rebar)の方がシンプルだが、実際に使う時には後者(Erlectricity)の方が可能性が高そうだ。 いずれにしてもまだproof-of-conceptレベルだけど。

こうやって、各種ツールを組み合わせて、性能や生産性を実現する試みが 次々と現れる様は、未来への可能性を感じさせる。


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