風穴さんのインタビュー第二回目。 実は直前まで原稿のチェックが行われていた。
周囲がまつもと氏のたぐいまれなプログラミング言語アーキテクトとしての才能に気づき、まつもとがそれに専念できるような体制が自然に形作られつつある
とあるんだけど、実際のところはどうなのかなあ。
いや、以前よりも言語設計に専念しやすくなっているのは事実なんだけど、 「たぐいまれな…才能」とかどうなんだろうね。 そういう言葉はむしろ「今まで存在しなかったものを新たに作り出す人」に向けられるべきなんじゃないかなあ。私は既存のものを「適当」に組み合わせただけだし、 あんまり新しいものを作った感じはない。
「組み合わせることも才能」と言ってくださった方もいるし、 そういう才能が存在しうることを否定はしないけど、 私の場合、どっちかっていうと才能よりも「偶然うまくいった」ってところなんじゃないかなあ。
例年、仕事納めの日には散らかった机の上の「地層」を片付けるのが 慣習になっているのだが、今年は出社するのが遅くて ほとんど作業時間が取れなかった。 で、不要そうなもの(ほぼ全部)をみんなゴミ箱に突っ込んで終わり、とする。
前田くんからグループへの「締めの言葉」を依頼される。 乾杯の音頭とか締めの挨拶とか、大の苦手なんだよね。 何を言ったらいいのかわからないし。
で、「みなさん、お疲れ様。終わり」、だけ。
苦笑される。
数学者Haskell Curryにちなんで名付けられた関数型論理型言語。 関数型の部分はHaskellに良く似ているように見える。
しかし、Curryは姓も名も言語に使われるのか、すごいな。
「JRubyの中の人」、Charles Nutterがホリデーシーズンに JRubyでやったこと、やろうとしていること。
いくつかの工夫により、場合によってはCRubyよりもJRubyが早いケースが出てきた とのこと。すばらしい。元々BignumがかかわるとJRubyの方が速かったんだけど(JavaのBignum実装が優秀だから)。
そして更なる高速化のためのメソッド呼び出しについてのアイディア募集中。
こういうの見てると、20年前のSmalltalkなどの高速化論文の再発明のような気がしないでもない。 メソッドマトリクスとかそんな論文OOPSLAで見たような気がする。 いかに疎なマトリクスを圧縮するかとか。
でも、マトリクスって動的言語とは相性悪いんだよね。