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Matzにっき


2006年12月09日 [長年日記]

_ [言語] Prayers for Seymour Papert

Seymour Papertといえば言語好きには「LOGOの父」として認識されていると思う。 あるいは「4624400437」の著者として。

で、そのPapertがハノイでのカンファレンスで事故に巻き込まれ、重体とのこと。 一刻も速い回復を祈る。

追記:

Wikipediaによれば

As of December 12 evening, he was in stable but critical condition [3] and on December 14 he opened his eyes and recognised his family.[4]

だそうだ。とりあえず、良かった。

_ [言語] まつもとゆきひろ氏のHSPに対する見解について

私の古いエントリに対する反応。

僕の考えは、HSPが 「挫折率の低いプログラミング言語」 だから、です。

....

僕はHSPのメリットを以下のように考えているのですが、

  • フリーウェアである
  • セットアップが簡単
  • ウィンドウ、画像の操作が簡単
  • 文法が単純で習得が容易
  • 自作EXEの配布が可能

これらはゲーム製作という点から見ると、とても魅力的な要素なんですよね。

...

結局、HSPユーザーにとっては、『言語仕様の正しさ』よりも、『目的達成の容易さ』の方が重要なのではないでしょうか?

理解はできる。要するに、ほとんどのユーザにとって言語の優劣は関係ないという、ことなのだろう。

まあ、「正しい言語」とか存在しないんだけど、 それでも「良い言語」と「そうでない言語」はあると思う。 しかし、「そうでない言語」であっても 当面の目的を果たすのに十分であれば、ユーザを引きつけられるということか。

局所最適化の結果でもあるかもしれない。

しかし、長らく古典的なBASICは駆逐されたような気がしていたのだが、 さまざまな形で生き延びているようだ。 COBOL同様、言語はしぶとい。

BASICは滅びぬ、何度でも蘇るさ!

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