「多重継承」がテーマ。いつもながら日経は上手に書き換えてくれる。おおむね私の元原稿よりもよくなっているのがすごいところだ。ときどき「こんなこと書いたっけ」と思うこともあるけど。
で、今回はかなり煮詰まった状態で書いたので、ゲラ段階で再度修正することが多かった。普段は分量の調整がメインなんだけど、今回はいつもより本文の修正が多かった。それだけ難しいということなんだろうか。
「日経Linuxの中では難しいので、もうちょっとやさしめに」という注文をもらってたんだけどなあ。個人的には最終的な文章の出来は気に入っているが、みなさんに喜んでもらえるかどうかは別だ。
先日の「Language Design Is Not Just Solving Puzzles」を受けて、 Pythonは進化の袋小路に進んでしまうのではないかと心配する話。
Pythonが変化に対して慎重なのは広いユーザベースを考えると当然だし、基本的に良いことだと思うけれども、変化が少ないと「わくわく感」は少なくなるよね。仕事として使ってるぶんにはそんなの関係ないわけだけど。
で、Rubyはというと、少なくとも1.9ではいつまでも変化を続けようと思う。というか、変化しようすることそのものが大切だと思っているのだ。
もちろんその代償はあるだろうけど、私が引き受けるぶんは喜んで引き受けようと思う。みんなが次々と新文法を提案したがることとか。どうもfragileな言語だと思われてるらしい。
気になる互換性については、1.8はいつまでも(基本的に)同じです、で勘弁してもらおう。