前回の転職の時のごたごたでそれより古いRubyのソースを保有していなかった。 具体的には ruby-1.0-970819.tar.gz が最も古いものだった。
いや、3MのMT(磁気テープ)に入ったものが読めれば、 学生時代のものも含めていろいろと面白いソースがあるとは思うのだが、 ドライブが入手できそうにない。
私の古いマシン(旧式Dynabook)にはなにか残っていたかもしれないが、 今は段ボールの箱の奥底に眠っている。
が、今回友人たちに相談したところ結構古いものが入手できた。 持つべきものは良い友というものだ。ありがたい。
新たに入手できたものは以下の通り。
ruby-0.49 ruby-0.50 ruby-0.51 ruby-0.52 ruby-0.53 ruby-0.54 ruby-0.55 ruby-0.56 ruby-0.65 ruby-0.66 ruby-0.67 ruby-0.68 ruby-0.69 ruby-0.70 ruby-0.71 ruby-0.72 ruby-0.73 ruby-0.99.4-961224 ruby-1.0-961225 ruby-1.0-970324
歴史的資料として面白いと思う。 近いうちにどこかで公開したい。
これら以外のソースを保有している人はご一報いただきたい。
デブサミでも話したことだが。
1993年2月24日は「Rubyの誕生日」ということになっている。 これは『4756132545』の共著者でもある 石塚さんと、新しいオブジェクト指向言語を作ることについて最初に話しあった日であり、 「Ruby」という名前が決まった日でもある。
この時点では1行もコードは書かれておらず、 Rubyはまだ頭の中のイメージだけで存在していたとは呼べないから、 人によっては「誕生日と呼ぶことはできない」と感じるかもしれない。
しかし、結局は形のない存在であるソフトウェアにとって「名前」と「イメージ」はとても重要なものであると私は考えるので、その重要なものがそろったこの日こそ言語の誕生日としてふさわしいと思うのだ。
というわけで、もう12年。長い付き合いになったものだ。