どうやら、マシンが盗まれちゃったらしい。
同情を禁じえない。オープンソースだとソースが完全になくなっちゃうことはないけど、 それでも泥棒に入られたらショックだよなあ。
いいニュースなのかな。
NoSoftwarePatents (NSP)キャンペーンによると、ポーランドの支持がない限り、5月に同法案を支持していた国では欧州閣僚理事会が定める過半数には満たないという。
NSPはポーランド政府の決定を評価。17日発表した談話の中で、欧州閣僚理事会は提案を再検討の上、ソフト特許を認めない方針を取っている欧州議会が認めたものに沿った形に書き換えることが必要になったと指摘している。
もしかしたら将来、ソフトウェア特許を避けるためオープンソース開発者はヨーロッパに集まる、 なんてことが現実になるかも。ヨーロッパかあ。
Dave "Pragmatic" Thomasがイギリスのホテルでテレビを見ていたら、 「University Challenge」という番組でこんな問題が出たそうだ。
Which programming language was named after a precious stone by its creator, Yukihiro Matsumoto, to suggest it is a jewel of a language?
開発者まつもとゆきひろによって宝石の名前が付けられたプログラミング言語は?
解答者は「Perl」と答えてしまったそうだ(苦笑)。
しかし、テレビのクイズに出題されるとは....。
ゼンドのォ技術はァ世界一ィィィッ。
かどうかはよくわからないんだけど、
スクリプト・キャッシュ機能は、ランタイム・コンパイラによって生成されるコンパイル済みバイナリをキャッシュすることで、コンパイル処理の分、実行速度を向上できる。コンテンツ・キャッシュほどではないが、最大で3倍程度の性能向上が実現できる。
ってのはどういうこと?
Rubyの経験だと内部表現へのコンパイルは一瞬で、 それをキャッシュするくらいでは全然高速化されないんだけど。 3倍の向上ってことは、普段の実行時間の70%くらいがコンパイルで消費されているってことなんだけど。 ありえない。
それともZendエンジンってのはめちゃめちゃコンパイルが遅いとか、 キャッシュされるバイトコードは普段のものとは違うなにかだとか?
実はAOT(Ahead Of Time)コンパイラだ、とかいうなら理解できるが、 それなら3倍くらいでは収まらないような気がする。
十分にあり得る話だ。しかし、その228のうち意図して盗用されたものはおそらくないだろうから、 そのほとんどは新規性が薄いことが考えられる。 いざ裁判になれば、かなりの確率で無効にできると思われる(甘いか)。 他の零細なオープンソースプロジェクトと違ってLinuxなら裁判を維持することが可能だと思われるから、 よっぽどのことがないと特許でLinuxが訴えられても泣き寝入りの危険は低そうだ。
おまけにLinuxプロジェクトを訴えても、メリットはないように思える。 訴えた方のイメージは下がるし、 オープンソースプロジェクトは貧乏だからろくな賠償金は取れそうにないし、 特許使用を差し止めても、誰かがあっという間に回避パッチを作るだろうし。
特許侵害があるかもしれないのはマイクロソフト製品だって同じことだ。 ソースが公開されていないから十分検証できないだけのことだ。 でも、特許侵害ってのはバレなきゃいいってもんじゃない。 確かにマイクロソフトは特許訴訟が発生しても、 弁護士に十分な報酬を払えるだろうし、たとえ負けて賠償金を払っても、それで傾くことはないだろう。 でも、そんなことに払うお金があったら、もっと良いソフトウェアが開発できるんじゃないだろうか。
だから、「Linuxに228の特許侵害(があるかも)」という「事実」があっても、
それが意味するところは「だからLinuxを使うのは止めた方が」ではなく、
「だからソフトウェア特許は産業振興を疎外阻害する」ではないだろうか。
ま、バルマーとしちゃ、Linux使用への不安をあおることができれば、なんでもいいのかもしれないけど。
ところで、特許って侵害した製品の純粋な利用者に賠償請求できるんだっけ。 庶民の感覚だと無理筋なんだけど。