B0000W3OHY 話題の大作ではなく、1978年のアニメ版。 『王の帰還』を見る前に全体を振り返っておこうと思ったからだ。 「ひどい作品」という噂は聞いていたが、ダイジェストとしてしか期待していないので、 まあ大丈夫だろうと推測したのだ。
ロートスコープ(実写をそのままアニメ化する技法...らしい)を使ったアニメーションは、 見慣れないという意味で奇妙な印象を与える。 バルログだけは勘弁してほしい造形だったし、オークもいまいち。 実写もどきと安っぽいアメリカテレビアニメを混ぜたような映像を形容すると、やっぱり「奇妙」かなあ。 好きな人はいるかも。
でも、ストーリーについては原作(読んでません)を極端に圧縮しているだろう事を考慮に入れると、 そんなに悪くない。
が、始まってから2時間後、話の位置としては『二つの塔』の終盤でいきなり終わってしまう。 尺が尽きたか、気力が尽きたか、予算が尽きたか、いずれにしても、あんまりだ。
「ひどい作品」という噂の真の理由はそこにあったか。
魔球のことは秘球と呼ぶのですか、勉強になります。
そうすると、私が見たのはもしかすると「ゼロの秘球」ではなく、「黒い秘球」の解説だったのかもしれません。 記憶がかなりおぼろげですから。
もうひとつ、「回転するボールが水蒸気を巻き込みカクテル光線を反射して七色に輝く」魔球という解説の 記憶があるのですが、これはいったいなんなんでしょう? いずれにしても、物理法則を無視した話ではありますが。