プレゼン原稿表示用のマシンとして、古いリブレット30を持っていっていたのですが、 ホテルに着いた後、充電するべくACアダプタをコンセントにさすと「ばちっ」という音とともに 部屋のブレーカが落ちました。 真っ暗。実際にはヒューズが焼き切れてたみたい。
フロントに電話して、ヒューズを交換してもらってから確認すると、 リブレットのACアダプタは100V専用でした。デンマークは240V。 負荷がかかりすぎてACアダプタが焼けたようです。 これでリブレットは(すくなくともデンマークにいるあいだは)おしゃかです。
Let's NoteもVisorもExlimもアダプタは100〜240V対応だったので、 きっとリブレットもそうだろうと油断してました。
えー、海外ではプラグの形状だけでなく、電圧にも気をつけましょうと言うお話。
JAOOっていうのはデンマークのローカルなコンベンションだと思うのですが、 どういうわけか講師陣が異常に豪華です。
今日見かけた人々は(みかけた順)
まだまだ有名人に会えそうです。ううっ、例によってかなりミーハー。
C++はさらに拡張するそうです。すごすぎ。
ホテルの部屋でデンマークのテレビを見ていると、 海外、特にアメリカの番組をそのまま持ってきているものが多いようだ。 見かけたのは『Charmed』、『Sex and the City』、『Discovery Channel』など。 どれもデンマーク語でクローズドキャプションのようなチープな字幕がついている。 字幕が気になって英語に集中できない。 ロゼッタストーンでも解析している気分。
前回来た時(2年前)には英語のみ字幕なしという番組も結構あったと思うのだが、 今回は見かけない。
番組の中にはデンマーク独自のものもあるのだが、それほど発展しているようではない。 わたしが見かけたのはコマーシャルばかり。 まあ、人口もさほど多くないはずだし、外国に依存するのも無理もないとは思うのだが、 それならなおのことJAOOは謎だ。なんでこんなコンベンションが存在できるのか。
Simulaがスウェーデン生まれということで(あ、C++のBjarneもそうだ)、 北欧は全般にオブジェクト指向に対して関心が高いということはあるかも。
夜はオーフス市役所でパーティ。 市長さんだか市会議員さんだかが演説してくださるのだが、 英語は難しいし、聞き流す。オーフスは人口30万のデンマーク第二の都市で...とか話してたみたい。
JAOO学生ボランティアに聞いたのは、 先週コペンハーゲンでやはりJavaやオブジェクト指向に関するカンファレンスがあったのだが、 人が少なくて大変だった、とのこと。そりゃ、次の週にこれだけ有名人が集まる カンファレンスがあれば、そっちに出席するよなあ。
Martin Fowlerに紹介してもらったThoughtWorksの人たちと 話をする。彼らもRubyを使っているそうだ。
うちは人を募集してるんだけど、こない?
勤務先はうちののオフィスがあるところなら、アメリカでもイギリスでもインドでもいいよ
とか、本気なのだかよくわからないような誘いを受ける。
その後、Ward Cunninghamと「immortal wiki」の話をする。 immortalとは「不死」という意味*1で、 つまりサーバがダウンしたり、 運用をやめたりしても存在し続けるような分散Wikiは可能か、とかいうような話。
更新はどうするの、とか、 nntpを使って、各ページをニュースグループと同じ扱いにすればいいんじゃないか、 とかいろんなアイディアが出ましたけど結論は出ず。
「分散ならDoug Leaだ」とばかりにDougを巻き込んで話したんだが、 難しいなあ、で終わってしまった(みんな酔ってるし)。 あまりに眠いので途中で失礼して部屋に戻ったのだが、 後で聞いたらやっぱり結論は出なかったそうだ。
パーティには日本人のように見える人を一人見かけたのだが。話せなかったのが残念。 あと、Bjarneとも話せませんでした。次の機会を狙おう。
*1 immoral wikiという冗談はその場でもありました。
秋分の日、らしいのだが、午前中は長女が教会の「若い女性」の活動、 午後は私が別の教会の用事、ということであまり休日らしくない。
長女以外の子供は妻と一緒に映画を観てくることにしたらしい(仮面ライダーとデカレンジャー)。 一人残された私は寂しくデバッグ。
直したバグ
午後は長女を迎えに行ってから、家族で外食。ネクタイを汚してしまった。がっかり。
PHPとHSPについてコメントをいただく。
舌の剣(つるぎ)は命を絶つさん on PHP:
デファクト・スタンダードを確立した者が、
その技術的優劣に関わりなく、
市場を支配する。
「舌の剣」さんのお言葉は、つまり、広まるかどうかは技術的でない原因で決まるということですよね。 まあ、そうかもしれないなとは思いますが、それであれば、
という点について関心があります。ま、私自身は、実はマーケティングを志向していないので、 知ったからといって、単なる好奇心以上のものではないのですが。
もうひとつのコメント、 匿名希望さん on HSP:
「読みやすい」と「初心者に理解しやすい」の違いです。
> 応募された作品も関数もインデントもろくにない
> ノッペラとした感じで、あちこちgotoで飛びまくって
> 論理を把握することはほとんど不可能でした。
それは言語仕様のせいではないと思います。> これをデバッグした少年(の脳力)は偉大だ。若さゆえの
> パワーか。
慣れれば何てことありません。
「匿名希望」さんのコメントは興味深い。すでにコメントで返答しましたが、
という点が気になります。
いや、私としても「HSPこそ(ツールがそろっているから)便利に使える」という点は理解しています。 HSPにはツールとして優れた点がたくさんあると思います。 それこそRubyで同じことをしろと言われてもやる気にならないくらいの圧倒的な機能の差が。
しかし、私が関心があるのは、もし仮に、HSPの機能をすべて持ち、 もうちょっと近代的な(たとえばJavaやRubyに似た)言語仕様を持った処理系があったとしたら、 その言語よりも今のHSPを選ぶ人がいるのかどうか、 もし、そのような人がいるのであれば、それはどのような理由によるのか、という点です。
「そんな存在しない言語のこと考えてもしょうがないじゃん」という答えも予想できますが、 言語処理系を作ることは実はそんなに大変でないことを知っている身としては、 どうしても気になります。仮にHSPのソースが公開されていたとしたら、 おそらく数日から数週間の作業で新しい言語を作ることができるでしょうから。
いつの間にか私の原稿が公開されている。 まあ、日経は最初から原稿の再利用も含めての契約だから問題はないけど。
まあ、この連載は怪作揃いなので楽しんでいただきたい。 毎月、産みの苦しみだけど。
「若い女性」が音頭をとって、ピクニック。 おなじみ森林公園へ。参加人数は前回のバーベキューよりは少なかったが(やはり食べ物関係は出席が良い)、けっこう楽しんだ。
Yahoo! Ruby Developer Community。
なんと。まだ中身はほとんどないみたいだけど、 ちゃんと取り扱ってもらえてるのがありがたい。
やっとPHPやPythonに追いついてきたってことかなあ。
gdbを使ってRubyの中身を見る、というような話。
実際にRubyのデバッグが主な「仕事」である私は日々こんなことをしてるわけだ。 生きたプロセスの中身を見るという点では、よしおかさんのこのエントリも参考になる。