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Matzにっき


2003年09月18日

_ [特許]ソフトウェア特許

先日のインタビューでも「特許は本来、一定期間の独占権と引き換えに人類共通の財産を増やす目的であったはず」とかいうような話をしていて、いつかそういうことについてまとめようと考えていた。

そしたら、高林くんに先を越されたWikiもよくまとまっている。 負けた。

今後とも、特許、特にソフトウェア特許はみんなのためにならないことを示していきたい。


2004年09月18日

_ [Ruby]array.cデバッグ

akrさんが最近怒濤のように報告してくださったバグを修正する。 しかしよく見付けるものだ。

直したバグは以下の通り

まだ残ってそうだな。


2005年09月18日

_ [教会] 特別な日

ワード評議会があったので少々早く教会につく。

すると、教会の玄関に猫がいる。子猫が5匹、段ボール箱に入って。 ガムテープでフタがされている。箱の上にはキャットフードが。

いやあ、ずいぶん長いこと教会に通って、いろんな経験をしたけど、 猫が捨ててあったのは初めてだ。教会の人なら引き取ってくれると思ったのだろうか。 ずいぶん自分勝手なことだ。

子供たちは可愛い猫を見て大喜びだが、それは一時的なこと。 結局は誰かが継続的に面倒を見なければならない。 今回はある家族が「しかたがない」と引き取ってくれたが、 次回はそうもいかない。残念ながら保健所に連れていかざるをえなくなるかもしれない。

動物は生きていて、飼うということは命を扱うことだということを自覚してもらいたいものだ。

集会終了後、冷水機の下に水がこぼれている。 雑巾で掃除していると、給水管から細い水流が吹き出している。 どうやら配管が緩んでいるらしい。 と、パイプに触るとあっさり外れてしまった。 吹き出す水、水浸しになる床。

慌ててバルブを閉めようとするが、冷水機の蔭でどうにも手が届かない。 大慌てで止水栓を探すが、フタが空かない。 倉庫から工具を出してきて、なんとか止水栓を閉め、水が止まったところで 冷水機のバルブを閉める。このころにはもうすぶ濡れ。ひどい目にあった。

こうして普段帰る時間よりすっかり遅くなったところへお客さんが。

以前、川崎で教会に行ったことがある人が実家の松江に帰ってきて、 どれひとつ教会にでもと訪ねてきてくれたのだ。 早速宣教師たちといっしょに話をする。

しかし、猫に漏水にウォークイン。こんな日曜日は滅多にあるもんじゃない。


2006年09月18日 敬老の日

_ The Fly

娘の学校の先生が授業中「The Fly」に言及したらしい。 どんな文脈だったのか興味があるのだが、 それはともかく「見たい」というので借りてくる。

ついでに「ホームアローン」も借りようと思ったが、 それは貸し出し中。同じことを考える人は多かったらしい。

で、みんなで(恐いのが嫌いな次女は遠慮した)鑑賞。 ....、さすがクローネンバーグ。趣味の悪さは一級品である。


2007年09月18日

_ [Ruby] まつもとゆきひろ氏やソフトイーサに経済産業大臣表彰,情報化月間で

なんだかまた表彰していただけるそうです。 しかも、今度は経済産業大臣に。..って今誰だっけ*1

誉めていただけるのはありがたいことだし、 「なにやってるか分からない人」という周囲からの評価を改善するのに役立つから 今回もありがたくお受けしようと思うのだけど、 なんだか世間での評価と私の実態が乖離しているような気がするなあ。

他にもたくさんの人や企業が受賞する。登くんのところとか。

*1  甘利明さんですって

_ 「猫の司書さんはかわいい働き者」---U-20プログラミング・コンテスト,最終審査結果発表

で、この表彰を受ける同じ日、同じ会場でU-20の表彰も行われる。 で、私も(若者に向けて)話すことになっている。

テーマは「プログラマの内なる衝動」。

ところで、表記の記事では「私が年齢を詐称して応募しても入賞できないかもしれない」と の私の発言が引用されている。確かにそう言ったのだが、 正直、「できないかもしれない」ではなくて「間違いなくできない」だろう。 自信がある。ネガティブに自信を持ってどうする、という気もするが。

_ [言語] C REPL

REPLとはRead-Eval-Print Loopの略。 Lispでは一般的だが、Rubyでもirb(interactive Ruby)が実現しているもののこと。

C REPLはC言語のためのREPL。高林くんのアイディアを具現化したもの。 要するに入力された各行をDLLにコンパイルし、 成功したらサブプロセスにロードさせて実行するというもの。

バイナリハックかくあるべし、という感じ。


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