今日がリリースだというのにがんがんコミットがある。全部で27エントリ。
多い順に
新たに増えたライブラリ
私はircにはボットを常駐させて、ログを1日1回メールで読んでいるわけだが、 中にはかなり面白いネタがあることもある。
私のこの日記をbabelfish(機械翻訳)にかけて読もうという人がいて、彼が得たものが
Village discrimination, eugenics of Nazis weather weapon with advanced bomb ' Godzilla whose Korea ultra 6 sibling anti- monstrous beast corps The home country is superior
この間の映画の感想を翻訳したものだ。
不完全に訳されたものだけ読むと、私ってなんて物騒な人間なのだろうか。
いや、詐欺師とマーケティングを並べてしまう時点で、日本語で読んでも物騒かも。
上記のIRCログから。
Keroによるblogの最新エントリ。 「いかに言語が人を幸せにするか」ということへのKeroの意見。
まあ、私の意見の別表現と言えないこともないのだが、上手に表現してあるよなあ。
Keroは最初にiPAQにRubyをポートした人物。オランダ人。LL2で直接会ったことあり。
娘たちの通う小学校では、年に一度(あれ二度だっけ?)「親子活動」と称して 親子が参加するPTA主催の活動が行われる。
先日は次女の親子活動であったが、今日は長女である。 なんでも今回は「肝試し」なのだそうだ。うーむ。 あのお、夜の学校ってば怪談の絶好の舞台で、大人でも恐いんですけど。
...結局子供のほうが平気だったらしい。
私が通ってた学校は1000人以上児童がいる大規模校だったので、こんな活動は無かったよなあ。 一学年200人以上いたからやってたら収拾がつかなかったであろう。田舎の学校のメリットか。
保護者もこの小学校の卒業生が多く、なかば同窓会感覚。外様の私はちょっと疎外感。
まだ正式リリースになっていないので、少々気が早いのですが、 1.8.0の開発に直接、間接を問わず協力してくださったすべての方に感謝します。
具体的な名前を挙げることはしませんが(「私の名前がないっ」と気にする方が出ないよう)、 バグを見つけてくださった方、パッチを送ってくださった方、コミッターの皆さん、 ドキュメントを書いてくださっている方、その他すべての皆さんに感謝の気持ちを送ります。
ありがとうございます
ささやかですが、1.8.0が正式リリースされました暁にはご笑納くださいませ。
笹田くんのYARV(Yet Another Ruby VM)が未踏ユースに通ったと言う報告を受ける。
めでたい。これでRiteの実行系は任せることができるかもしれない。 楽できる。というか、モノをつくり出す能力が減退しているので、 笹田くんのような若い力はありがたい。
未踏ユース公募結果を見ると、 「Ruby.NET コンパイラの開発」なんてのが見受けられる。 面白そうだけど、実用的なのができるかなあ。これも見守ることにしよう。
「日本語プログラミング言語の開発」のようなのもあって、 面白そうだけど、既存のものと一線を画すようなものが作れるだろうか。
「ユース」だからいいのか。
2週間前に借りた本を返しに、松江市立図書館へ。 そのまま、県立図書館に行ってみる。
まあ、田舎の図書館だから。
そういえば、米子には昔「JC図書館」という小さな図書館があって(今でもあるのか)、 私が子供のころには愛用していた。小さいから蔵書は少ないんだけど、 子供向けSFが充実していて、毎日のように読んでいたっけか。
最初に断っておくが、私は「迷ったらGPL」と言っているが、別にGPL至上主義でもなんでもない。 実際に、RubyはGPLソフトウェアではない。
そんな私からBSDライセンスを見ると、すばらしい点が多いと思う。短いので全文引用する
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要するに「私が書いたということだけ明記してくれれば、後はなにをしても構いません」というニュアンスだ。 「私が書いたもので私だけ利益を独占するのではなく、全人類の資産として活用してほしい」と解釈してもよいのではないだろうか。しれは高尚な精神であり、尊敬に値する。
しかし、高尚な態度には時としてコストが伴う。それがたとえばGPLコードをBSDライセンスのコードに取り込めない点だ。しかし、他人の「所有物」の権利を勝手に取り去ることはできないから当たり前のことだ。 「私には高尚な理想があるから」というのは理由にならない。
だから、BSDライセンス・ラブの人がやるべきことは、 「GPLには(私に都合の良い)自由がない」と文句つけることではなく、 「我々の高尚な理想に君も賛同しよう」と啓蒙することではないか。
確かにGPLにすると、 たまに「BSDライセンスソフトウェアに取り込めないからライセンスを緩めてくれ」というメールをもらってうっとうしいというデメリットがある。 しかし、いやなら黙殺すればよいことで、 BSDライセンスを選択してGPLソフトウェアを取り込めないというデメリットとは比較しようがない。
幸いにしてほとんどオープンソースライセンスはGPLコンパチなので、
BSDライセンスをはじめとしてGPLコンパチのオープンソースライセンスは多いので、
GPLソフトウェアに対してソースコードを取り込むことに対する制限は(逆の場合よりも)少ない。
どのライセンスにしたらよいか迷うような、ライセンスについてあまり難しいことを考えたくない人は、 とりあえず実利的な点からも、GPLを選択しておいた方が良いと思う。
もちろん、BSDの高尚な理想に賛同して、人類全体により積極的に貢献したい人は、 (そのコストを理解しつつ)BSDライセンス(または類似物)を使ってほしい。
追記:
あのー、ほとんどのオープンソースライセンスはGPLコンパチってのはいくら何でも強弁が過ぎてるのではないですか?
確かに。「ほとんど」はあまりにも軽率な物言いでしたね。訂正します。
普段通りの日曜。
復活して完全な身体を得たはずのイエス・キリストの手足脇に傷が残っていることに気がつく 小学生の鋭さにも感心したが、そこから「イエスさまかわいそう」と感じ、 また「イエスさま大好き」と思える感受性には驚嘆した。
しまねOSS協議会設立ということで、記者会見が開かれる。
まあ、実際は先週からの災害のおかげで注目度は低く、 記者よりも関係者の方がはるかに多い状態であったのだが。
このように記事にしていただけたようで、良かった、良かった。
もっとも、上記記事にはどういうわけだか固有名詞が一切含まれていないんだが。 どうしてだろう。
4798111260
翔泳社から『4798111260』という本が出て、 献本を送っていただいた。感謝。
私のインタビューが載っているのだが、 目次を見ると「技術2.0」という章はAJAXとかRSSとかいう項目ばかりが並ぶ中、 ひとつだけ「まつもとゆきひろ」という項目があって笑える。
編集の人から「写真を」、というリクエストがあり、 ちょうど日曜日だったので、自宅でスーツ姿の写真を撮って送ったのだが、 考えてみればかなり珍しい写真になっている。
末娘は本に父親が載っているというのが珍しいのか、 「おとーしゃん」と言いながら、ページをめくっては喜んでいた。
かわいらしいが、本がくしゃくしゃになるのは嬉しくない。
Rubyビジネスコモンズの設立。
Rubyアソシエーションの設立と時期が前後するため、 ややわかりにくいが、対象が結構異なるため、 「中の人」の眼からは競合しないと思ってる。
という感じか。 共通するのは「Rubyビジネスはじまったな」という点くらいだと。
ま、競合するくらいならRA理事長たる私がRubyビジネスコモンズ設立総会に呼ばれたりしないよね。
Nintendo DSをコンピュータとして考えると、 めちゃめちゃ低価格でそれなりのパフォーマンスがある。 バッテリーも長持ちだし。
とりあえず息子のDSを借りて試してみるかな。 このサイズと価格ならPDAの代わりになる、かも。いや、やっぱ難しいか。 最初にメモリカードリーダを買わないといけないのかな。
製品ベンダーによって狙いは様々だろうが,OSSの開発企業やコミュニティを取り込もうとする動きが活発化するのは必至だ。その中で,いかに開発コミュニティを維持していくか。OSSも属人的な人のつながりに依存したままでなく,組織運用力が問われる時代になったと言えそうだ。
古くからオープンソース/フリーソフトウェア開発に関ってきたものとしては ビジネス論理はちょっと「イヤな感じ」がするのが正直なところだが、 企業の論理も理解できる。
Rubyアソシエーションの設立は まさにそこを埋めるためのものだ。
初心者に理解しやすいため、プログラミング言語の文法は プログラミング経験のない人にも分かりやすいものでなければならない、 という指標は間違っている。なぜなら文法(シンタックス)は意味(セマンティクス)ほど 重要ではないからだ、という話。
が、セマンティクスの違いというのは、 「普通の言語」とProlog、HaskellやErlangのような場合であって、 「普通の言語」の間では、文法の違いはそれなりに重要だと思う。
もっとも、「初心者向けである必要はない」という点では同意するのだが。
Rubiniusについてのインタビュー、続き。
最近、JRuby界隈でも話題になっているThreadingやObjectSpaceについて。 Rubiniusにはそれらについての問題はあまりない、とのこと。 完全に独立したmachine(MultiVMのこと)を作るのは簡単だし、 それらを独立したnative threadに割り当てたり、channelを通じて相互通信したりできる。 また、メモリ管理は自前でやっているのでObjectSpaceの問題もない。
あと、バイトコード置き換えのテクニックを使ってパフォーマンスの劣化なしに、 ブレークポイントが使えるというのも魅力的である。 もちろん、RubiniusはMRIやJRubyと比較して完成度という点ではまだまだだが、 なかなか希望のあるビジョンを提示している。
っていうか、YARVも高速ブレークポイントやプロファイリングについて考えないとな。 確か、ささだくんが取り掛かるとか言ってたような。