<URL:http://www2u.biglobe.ne.jp/~hsaka/bbs.cgi?month=200306#20030602214801.02048>
「利用者」というのは誤解を生みやすい単語である。 私はいつもやっちゃうのだが、この「利用者」は「ソフトウェア利用者」ではなくって、 「ソースコード利用者」である。
だいたい、フリーソフトウェア開発者の住んでいる世界ではエンドユーザはおぼろげにしか見えないもので、 純粋なエンドユーザ(お客さま)たる利用者は意識の外にいることが多いのだ。 結局、ソースコードを中心とした世界なのだな。
しかし、本来は開発者とエンドユーザの間に
中間層たる存在がいてしかるべきなのだ。それが、ディストリビュータとか、 システムインテグレータとかいう人々のはずで、そういう人のおかげで、 開発者はエンドユーザとのコミュニケーションに苦労することなく保護される、 ....はずなのに、そういう連中がまっさきに「誤解し」、「定義をねじ曲げ」、「開発者に苦労をかける」 っていうのはどういうワケ?
この人たちがもっとしっかりしてたら、私だってこんな駄文を書いてないで、 Rubyの開発に専念できるのに。
ぷんぷん。
朝、放置していた前輪のタイヤ交換を行おうとする。
が、サイドブレーキを引き忘れていて、ジャッキを倒してしまう。 おなかを地面につけて伏せている愛車。目が点になる。バカだ。
カーレスキューさん、ありがとう。もうこんな失敗はしません。
した。400ml。前回は11月19日だったらしい。
アサヒ・コムより。
発明対価として200億円の支払いを命じられた(控訴中)日亜化学が、 今後の方針として特許ではなくトレードシークレットを検討中という報道。
また、企業が技術の機密化に流れると、特許制度がめざす社会全体の技術水準の向上や実用化の促進が妨げられる。職務発明を規定する特許法では発明対価の算定基準があいまいで、産業界からは「特許制度が経営の不安定要因にならないように改善してほしい」という声が出ている。
(「特許なんかやめちゃえ」という言葉を飲み込みながら) 確かに「特許の精神」から考えると大きな後退だ。 が、現実の状況を考えるとトレードシークレットの方が「偶然同じ発明をした場合」の被害がないため、 望ましい局面も多いかもしれない。
でも、リバースエンジニアリングができる分野では、トレードシークレットはあまり有効でないなあ。 医薬品とか分析しちゃえば成分分かっちゃうし、ソフトウェアもそうだな。
中学校に入って吹奏楽部に所属した長女は、 朝は朝練、夜も練習でそれなりに遅くなっている。
今日は土曜日だが、大会があるとかで学校に行ってしまった。
なんだか家族一緒に過ごす時間が減って、お父さんはさみしいぞ(笑)。
「ハッカーズライフ」の原稿。ただ、ネタが決まらない。 『ガラスの天井』、『ハッカー環境問題』、『言語重要』などなど考えるのだが、 いずれも分量と内容の深さで中途半端な気がする。
うーん、とりあえず『ハッカー環境問題』に手を付けてみたんだけど...。
司会を仰せつかる。まだ、恥ずかしい。しかも、第一日曜日だし。
監督会としてプライマリーにも顔を出す。 子供に分かる話となるとなかなか考えてしまう。 今日は「十戒と愛」について。ちょっと準備不足は否めないな。
帰宅後、昼寝してしまう。疲れてたのかな。
もう8月号だってさ。
今月のテーマは「文字コード」。 各種文字集合(JIS X 0201とか0208とかUnicodeとか)や それぞれの符号化方式などについてまとめる予定。
でも、ちょっと進みが遅くて〆切(5日)には間に合いそうにない。 あらかじめ「ちょっと遅れます」と連絡しておく。
新言語。
が特徴。なんていうか、なんだ、自分の好きな機能をぶちこんだ言語 という意味では極めて正統的な「俺言語」だと思う。 広く使われるかどうかは別として。
Rubyを組み込んだファイラーソフトウェア。
コマンドラインのシェル操作が体の一部になってる私は いわゆるファイラーを日常的に使ったことがないのだが、 これはその辺のファイラーをいろんな意味で凌駕している。
こんな方に向いてます、だそうだ。
要するにファイルへの操作のシェルコマンド部分をRubyで書けちゃう ということらしい。また、メニューから一通りの操作もできるみたい。
好みが極端に別れそうなソフトウェアだ。こういうアプローチのものは好きだな。
webビジネス(モバイルコンテンツも含む)は、 地方での経済振興に役に立つと考えます。
理由は三点
- 場所による利益の機械損失が少ない (渋谷で開発しようが、鎌倉で開発しようができたものを発信する場所は一緒)
- 大規模な施設を必要としない (製造業と違い工場のような初期投資の大きい大規模施設を必要としない)
- ナレッジを学びやすい環境が整っている (リファレンスはオンラインに大量にあり、わからなければ「はてな」「教えてgoo」へどうぞ)
しかし、筆者はそれだけでは「webビジネスが地方の経済振興の鍵へとならない」と主張する。 なぜかと言うと「やはり「世界とビジネスをする」といった意識が不足している」からだと。
いや、どうなんだろう。確かに松江とかも上記の理由で地域振興しようとしているのだが、 やはりいろいろと課題もあるわけで。島根県と提携しているテキサス州となんかしよう という話はあるらしいので、まったく「世界とビジネスする」視点がないわけじゃないようだけど。
LL魂のチケット発売開始。
例年の「Language Update」と「オレ様言語の作りかた」のコーディネータを依頼されている。 しかし、別件とコンフリクトしてるんだよなあ。 どっちを選ぶか。
「選択肢が多い方がよい」というのは自明のような気がするが 実はそうではない、という話。
選択肢はいつもいつも良いものであるとは限らないということ。
我田引水すれば、もっとも選択肢の多い(自由度の多い)言語が ユーザ満足度が高いとは限らないということでもある。
デザインする人はこころしなければならない原則。
以下のようなコメントをいただいた。
公式サイトをたずねて20分でHello World的なWebアプリを書けるようにならない限り、RubyやPythonが初心者にPHPより好まれることはないでしょう。
Rubyの公式サイトは(というか、Rubyそのものが)Webアプリケーション作成に特化していないので、 20分でHello World的Webページを作るのはちょっとしんどいかもしれない。 そのことは認める。PHPで20分でできるかどうかは知らないが、 HTMLに数行のコードをたすようなものであれば、 Rubyよりも簡単であろうことは想像できる。
が、20分で作る「Hello World的動的Webページ」はともかく、 「ちゃんとしたWebアプリケーション」を作成するのは、 そんなに簡単なことではないのではないか。 そんなに簡単に手を出してはいけないことなのではないか。
「初心者にもWebアプリケーションが書ける」という幻想を与えることで、 バグだらけで、メンテナンス性が低く、セキュリティ問題を抱えた Webアプリケーションを乱造することになっているのではないだろうか。
ここでは、PHPで「ちゃんとしたWebアプリケーションが書けない」と言ってるわけではない。 しかし、ちゃんとしたアプリケーション開発には、 PHPだろうがなんだろうがそれなりの知識や仕組みやフレームワークが必要で、 20分で作るHello World的動的Webページの延長線上にはない、と思う。
本当は難しいことを簡単にできるように思わせるのはかえって罪のような気がする。
参考: Teach Yourself Programming in Ten Years
追記
PHPを「けなしている」と見られるのは別に構わないのだが、 「Rubyの宣伝をしている」と言われたのは心外であった。 「どこがそういう風に読めたかな」と考えてみると タイトルに「Rubyより」と書いてあるのが、 「Rubyの方がいいのに」と思っているように伝わったのかもしれない。 ということで、Strike out。
で、念のため以下を明記しておく
書いてないこと
書きたかったこと