この記事を読んだ当初の感想は、普通のオジサンが持つであろうものと同じ、 「勘弁してくれ」というものだ。 今ここにある自分を無視して、どこにもない「本当の自分」を探す姿は滑稽でさえある。 『青い鳥』でも読んでくれ、と言いたい。 ただ、そういう感想はこの記事を書いた記者の期待通り、あるいは思うつぼであろうとも思う。
しかし、この記事中のある一節
一方で、そのままでいいと言われても、いまの自分はまだ何者でもない。焦燥感もある。真のオンリー・ワンになる道は、ナンバー・ワンになるよりはるかに険しいこともわかっている。
を読んで、
「真のオンリーワン」なんてものは結局ナンバーワンのことだ。
そんなこと言ってる人は「オンリーワン」のことが分かってない
と語った妻の言葉を聞いて、このことについて改めて考えてみた。
確かに。「真の」とわざわざ強調する以上、「他に同じものがないくらい飛び抜けた存在」になることを 想定しているわけで、そのような存在になるためには他との競争を勝ち抜いて 「ナンバーワン」になる必要ありそうだ。
けれども「オンリーワン」という言葉は、
ということを伝えようとしているのではないだろうか。 「速いことを至上とするウサギとは違う生き方がある」と言い換えてもよい。 要するに、この記事を書いた人物は世の中に蔓延する「ウサギの論理」から自由ではなかった、 ということなのだろう。
勝つものがいれば負けるものもいる
負けたものはどうなる
負けたものには生きる権利はないというのか
考えてみれば、一握りの勝者以外はみなある意味敗者である。 勝者だけを目指す世の中は圧倒的多数が不幸な世の中ではないか。
とはいえ、競争社会を完全否定するつもりはない。 我々が目指すべきは、全力疾走で消耗することなく 地道に進み、最終的には勝利してしまう「カメの生き方」ではないだろうか。
というようなことを、Mozilla.Partyでの末松教授の言葉を読みながら考えたのだった。やっぱカメでいいわ、私は。
やっぱ、自作ということになったか。
Monotoneは全ファイルのMD5をタグにするからLinuxカーネルくらいファイル数が多いとまともには動作しなそうだものな。しかし、gitは主にLinux向けで汎用にはならないかも。
Gitには、Linux本体のようにGeneral Public License(GPL)が適用され、約5〜10人のプログラマが「本格的に開発に携わっている」とTorvaldsは語っている。しかし同氏は、このプロジェクトがLinuxのカーネル開発作業以外にも役立つものになるとは予想していない。
パッチをうまく管理できる汎用のバージョン管理システムというのはLinuxに限らず役に立ちそうだ。 もっとも、中央レポジトリが許容できるならCVSでもSubversionでもたいして困らないのかも。
長らくFeedBringerを愛用してきたわけだが、 ちょっと他のWeb系RSSリーダーも試してみることにする。
Googleのサービス。GoogleらしくAjaxばりばりだったりする。
気に入らなかったのは、FeedBringerのからイクスポートしたOPMLファイルが読めないこと。 どちらが悪いのかはわからなかったけど、FeedBringerから別のRSSリーダーへ 移行したことはあるから全然読めないってことはないと思うんだけど。
あと、二点ほど不満があるので、たぶん使い続けることはないんじゃないかな。
Livedoor渾身の新サービス。すべてキーボードから操作できるのがよい。
が、これにも不満がないでもない。
なんて書いていると直ったりするのかしらん。
島大の野田先生が中心になってやってる講座。 4月からもう始まっているが、ITproで報道された。
私も6月末に一回教えることになっている。 これの事務手続きが異様に面倒だったが、それも片づいたし。 いちおう、非常勤講師という扱いになるらしい。 また肩書きが増えた。
肩書きで思い出した。
私の肩書きが4月から「(株)ネットワーク応用通信研究所 フェロー」になっていたのだった。 今までの「特別研究員」とどこが違うのかというと謎なんだが。 辞書を引くと「Fellow」とは「特別研究員」のことであるそうだし。
どうも、Rubyが広まってビジネスの中心が移動するのにともなって、 私にインパクトのある肩書きをつけたかったという社内事情があったようだ。
まあ、いいや。肩書きで仕事するわけではないし。 名刺を作り直した以外には別に私自身には変化はない。
オープンソースプロジェクトをうまく運営するための10のルール。
必ずしも全部に賛成するわけではないが、 人間系が重要である点には同意する。
Rubyのxmlrpcライブラリにはセキュリティ上の問題があるのではないか、という指摘。
要するに任意のメソッドが呼べちゃうよね、ということなんだが、 確かに呼べるメソッドに制約を与えないとまずいこともありそうだなあ。 xmlrpcには詳しくないんだけど、制限できるんだっけ。
あとdRubyではどうしてるんだろう。