社長をともなって、某大企業の関西研究所へ出張。
出雲から伊丹まで飛行機(Q-400)。 出雲・伊丹便は最後までYS11が残っていた便なので、もうちょっと早かったら乗れたんだけど、 去年で完全引退してしまっている。 中学生のときに乗ったのが最後になってしまった。
伊丹からバスで近鉄上本町、そこから学園前。タクシーで研究所に。
昼食後、プレゼンテーション。スライドはここ。オープンソースのあり方をあらためて紹介。内容にそれほど新規性はないけど。それなりに役に立ったとの感想を聞いた。
その後、先方の研究成果を見せていただく。非常に興味深い。
で、懇親会。最初から最後まで丁重に扱ってもらって恐縮だ。
娘の誕生日のプレゼントを買いに買い物に出かける。 途中で寄った電器店で妻がマッサージチェアにはまる。
「これ昔のと全然違う。気持ちいい。ほしいなあ」
確かに同意する。が、「26まんえん」はちょっと高い。 それよりなにより、これって松下製品なんだよなあ。
やっぱ買うわけにはいかないなあ、と言ったら不満そう。
「じゃあ、私が買うから。それでいいでしょ」
いや、うち、財布は一つなんですけど。 松下電器は主婦の気持ちをがっちりつかんでいるらしい。
別の商品を検討してみるか、オムロンとか。
松江ではルートビアがなかなか入手できない。 しばらく前に某スーパーマーケットで見つけて買い占めたら、 それきり入荷しなくなってしまったし。
と思ってたら松江サティ3階のホビーショップでA&Wが売られていた。 あいにく一本しかなかったが、今後は(少量なら)ここで入手できるということか。
教会。今日は司会。なんと娘がお話をするということで、私の方が緊張してしまう。
で、何人かの兄弟姉妹に混じって、娘もお話した。かなり緊張していたみたいだが、それでも立派に最後まで話してた。
お父さんは感動したよ(親馬鹿)。
私自身が彼女の年代のときにそんな話ができたかというと、できなかったような気がするしなあ。あんまり覚えてないけど。
あ、小学校高学年のときに緊張しすぎて訳がわからないことを口走ったような気がする。
イヤなことを思い出した...。記憶を封印しよう。
とはいえ、『ちびギャラリー』から引用というのは... えーと、なんというか...とってもユニークだね。
普通、聖書からとか引用するもんなんだがな。別に駄目じゃないけど。でも、ラノベからだったらどうしようかと思ったよ。
通常の集会終了後に、バプテスマ会。松江の教会に新たな仲間が。ようこそ。
宣教師によるピアノの演奏とか、とてもすばらしかった。彼は音楽大学を休学中だとか。道理で上手だと思った。
しかし、ただ上手というだけでなく心が動くものがあった。
もともと近代以前は夜はとても危険で、 おちおち眠れなかった、という話。
だから、少々眠れない、眠りが浅いくらいがむしろ普通、と。
そういえば、聖書とかでもよく「一晩中」とか「朝になるまで」とかいう エピソードがあるよな。昔はしょっちゅう徹夜していたということか。
じゃあ、現代でも少々徹夜くらいはどうということはない、のか?
書評。
ITを活かした新しい地域活性化。 松江市もきっとそういうのを目指しているに違いない。
こどもの安全の確保、引退者の大量出現への対応という時代の要請と、ITという道具の普及が変化をもたらした。新しい地域活性化の試みがこの本にはたくさん紹介されている。たとえば地域SNSが次々につくられて数千人規模にまで成長したケース。誰もが講師になれる生涯学習プログラムの熱気。NPO法人が情報化の仕事を受注し地域コミュニティ内のSOHOが請け負う仕組みで事業を創出したケースなど。成功例または成功の兆しがたくさん解説されていた。
地域は信頼性の高い情報プラットフォームになる可能性を秘めている。国領二郎慶応大学教授の意見が引用されている。
「外部効果の強い、つまり貢献に対するリターンが外部に流出しやすく、参加の貢献のインセンティブが弱くなりやすいネット上の情報共有も、地域(物理的近接)のバインドのなかであればメリットを可視化、内部化しやすく、持続可能な誘因と貢献のモデルを構築しやすい」
住みやすく、働きやすく、かつ、特色ある地方をITで。
3月24日はShutdown DayとしてPCの電気を切って過ごしましょうという提案。
普段、自宅にいる間はこたつの上にPCを置いているわけだが(で、向かいには妻のPCがある)、最近、こたつの上にメモが貼ってある。
日曜日はノーパソコンデー!!
というわけで、日曜日にPCをいじってたりすると 妻ににらまれるということで。
まあ、週に一度くらいPCを離れることは 家族の団らんやら、精神性の重視という点から有効かもしれない。
〆切直前だったりすると、ちと焦るんだけど。
Serial Interviewシリーズ。XRuby開発者編。
XRubyを作ってる人たちって中国人なんだねえ(アメリカ在住を含む)。 中国人によって開発されているオープンソースソフトウェアって あんまり知らないから(中国固有のソフトを除けばscimとstardictくらい?)、 そういう意味でも興味深い。
弾さんによる「:=」へのツッコミ。
Perl出身の弾さんゆえ、Perlに親しんでおられるのはわかるが、 近代的言語においてsigilを採用するのであれば、 その示すべきものは絶対にデータタイプではない。 データタイプを表現するsigilなんてのは ユーザ定義データタイプを持たない旧式言語の名残でしかない。
Perlでさえ、Perl5以降はリファレンスの導入により ほとんどすべてのものをスカラで表現できるようになったので、 旧来のデータタイプsigilの役割はずいぶん下がっている。
myはともかくとして、varというのはひとつの有効な案であるとは認める。 しかし、互換性の観点からは、予約語を増やすことの弊害の方が大きいと考える。 とはいえ、ローカル変数のルールを変えてしまう時点で互換性も何もあったもんじゃないんだが。
それに明示的な「宣言」を避けるってのがRuby流だしね。
また、PoLSに言及しているのも減点。
Rubyに対する提案のうち、PoLSに言及したものの優先度は自動的に下がることに なっている。(私じゃない)誰かが自分のバックグラウンドと異なるという理由で どれだけ驚いても責任は持てない。 むしろ、PoLSへの言及を含む提案は 主観的な「私の思い通りじゃなきゃイヤ」という暗黙の主張を含んでいることが多く(弾さんがそうだって言ってるわけじゃないけど)、とにかく扱いにくいから。
メンロパークにあるSunの本社へ。
オープンソース担当VCやらいろんな人の話を聞く。
今日会った有名人。
Ianに「Debian使ってるよ」と声をかけると、 返事は「ありがとう。私はUbuntuっていうバージョンのDebianを使ってるよ」というものだった。 って、Ubuntuかよっ。
情報交換をしたり、いろいろ。
私からもRuby Associationについてプレゼンを行ったのだが、 なぜか私のプレゼンの直前に通訳の人が帰ってしまい、 予期せず英語でプレゼンすることに。
つらい。
まあ、がんばりました。
昨年は寿司であったが、今回はアメリカ的な食事をとのリクエストが (Charlesから?)あったらしいので、McAuther Parkというレストランで 肉食。BBQがおいしかった。手がべとべとになっちゃったけど。
おなか一杯。
動的型の言語では以下のようなプログラムの問題を検出できない、という指摘
def test(a, b) a + b end def main() if ARGV.length > 3 test(1, test) else test(1, 2) end end Process.exit(main())
まあ、それについては否定しないけれども、 だからといってこんな不自然な型不整合を検出できないという理由で 動的型が危険というのはかなりアンフェアな印象がある。
ただ、将来的にはカバレージツールやソフトタイピングの応用で 動的型言語でもより多くの問題を検出できるようになればいいなと思う。
プログラム言語に詳しい人あたりに感想を聞いてみたいなぁ。
Matzさんとか、派手にDISってくれないだろうか。
えーと、「言語をDISる人」としての認知が広がってきたのでしょうか。 本人としては「あらゆる言語ラブ」な人だと自任しているので、 ただ単にけなすことをイメージさせる「DISる」というのはちょっと辛いのだけど。
で、Curlについてはこの日記でも過去にいろいろ語っているのだけど(左上のボックスでCurlで検索)、 言語についてはあまり語っていなかったような気がする。
まず、Curlが関数型かどうかだが、 一昔前だと「関数」呼び出しがベースになっている言語はすべて関数型と呼ばれていた(Lispとか) ので、そういう観点からは関数型と呼べないこともないと思う。
しかし、現代で関数型といえば、副作用がない(少ない)、とか高階関数を基本にするとか のようなHaskellやOCamlのような言語をさすと思うので、 そういう意味ではCurlはあんまり関数型ではないと思う。
どうにもTclに近いんだけど、リストベースという点ではLispに近い。
Ingresの設立者であるStonbraker教授によるコメント。
SQLデータベースというのは過去の前提に基づいており、 現代においては時代遅れ。現代では別のやり方を考えた方がよいというもの。
Data manipulation, they said, can be performed with other tasks using languages such as Ruby. They describe a prototype DBMS called H-Store that embodies these ideas.
SQLのような完全に別の言語を使うよりもRubyのような言語を使ってやったほうがよいという主張のようだ。こんな文脈でRubyを見るのはうれしいことだ。
Rubyによるコミュニティサイト構築ツールEl Dorado。
Railsで作るのがあまりにも簡単なので、 なんでも自作しちゃう傾向があるのか、 PHPのXoopsとかDrupalのような「定番」に欠ける印象があるRubyだが、 それでもこうやって新しいものが出てくるような動きはあるようだ。
「Lispの神様」とも呼ばれる東京大学、竹内郁雄 教授の最終講義が開かれます。 特に予約などは必要ないそうですので、ふるってどうぞ。
こういう時だけは東京近辺が便利だと思う。
竹内郁雄 教授 最終講義のご案内 2010年3月3日 (水) 東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻竹内郁雄教授におかれまして は,2010年3月31日をもちまして東京大学を退職されることになりました. つきましては,下記のとおり最終講義が開催されますので,ご案内申し上げま す.御多用の折とは存じますが,ご臨席賜わりますようお願い申し上げます. 東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻 専攻長 石川正俊 1. 最終講義 日時: 2010年3月3日(水) (16:30 - 18:00) 会場: 東京大学本郷キャンパス (工学部2号館1階213講義室) (東京都文京区本郷7-3-1) 講義題目 研究・開発は楽しく 2. お問い合わせ 竹内郁雄教授最終講義運営委員会事務局 final-lecture@ci.i.u-tokyo.ac.jp なお,最終講義のあと,工学部2号館3階 電気系会議室1A - 1C (部屋番号:33A) において,竹内先生を囲んだ懇親会も予定してございます.
竹内先生とは、最近お会いする機会が多かったのだが、印象に残ったエピソードをいくつか。
昨年9月のRubyWorld Conferenceで、Evan PhoenixがVM高速化の話をしていたのだが、 そのベンチマークがtak(竹内関数)だったこと。Evanはその場に竹内先生その人がいたことを 知らなかったろうなあ。
和田英一先生が、竹内先生の最終講義に関して、Twitterで「竹内くん」と呼んでおられたこと。 和田先生から見れば、たいていの人は後輩になっちゃうよなぁという、ある意味あたりまえの話。
退官後はサッカー三昧なのでしょうか。